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春の旅行シーズン!ホテルの従業員が使う「どんでん」「たぬき」ってどんな意味?【業界用語】

  • 2024.3.17

この春、旅行に出かける人も多いでしょうが、ホテルでは、さまざまな業界用語が飛び交っており、「どんでん」や「たぬき」という言葉が従業員の間で使われています。それぞれどんな言葉なのでしょうか?

■「どんでん」の意味は?

「どんでん」とは、宴会が終わった後、同じ場所で次の宴会の準備をすることを指します。歌舞伎の“どんでん返し”が語源と言われています。歌舞伎では、大道具を使って舞台や場面をガラリと変えることや大掛かりな装置そのものを“どんでん返し”と呼んでいます。

「どんでん」は、テーブル上の後片付けやセッティングだけでなく、忘れ物のチェック、次の宴会のためにテーブルやイスの数や配置の変更、広い会場を2つに分けるといった大掛かりな作業もあります。

大安など日取りの良い日は結婚式の披露宴が続き、1時間後に次の披露宴が始まることもあるため、スピードと正確さが要求されます。

■「たぬき」の意味は?

「たぬき」とは、カタカナの“タ”が、漢字の“夕(ゆう)”に似ているため、「タ・ヌキ」で“夕食抜き”の素泊まり客を指しています。

素泊まりにすることで、食事の時間に縛られることがないため、観光を思う存分楽しむことができたり、外食やテイクアウトで地元の名物や旬の食材を味わったり、自由が利くところが魅力のひとつです。

一方、ホテルや旅館側は主に食事代で収益を稼いでいるため、素泊まり客からは利益の上乗せ分が期待できません。特に、夕食で地場の高級食材を使ったメニューやお酒などの飲み物を提供できれば客単価を上げられますが、そのような機会が損なわれてしまいます。

文/編集・dメニューマネー編集部

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