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「女性自衛官」モテるって本当?結婚&その後の生活スタイル、元隊員が解説!【おしごと図鑑】

  • 2024.3.17
女性自衛官の人生設計……恋愛や結婚について
女性自衛官の人生設計……恋愛や結婚について

テレビではときどき見掛けるのに、普段あまりなじみのない女性自衛官。元自衛官である筆者「女性自衛官ってモテるの?」とよく聞かれましたが、実際は……?ベールに包まれた、結婚やその後の生活についても筆者の知るエピソードをご紹介します。

恋愛、結婚……女性自衛官の人生設計

結論から言うと、女性の方が割合の少ない自衛隊の中では、出会いが多いので全般にモテると考えて間違いないです。

学生時代にある程度の恋愛経験があった人はもちろん、それまではあまり恋愛をしてこなかった人……学生時代部活に打ち込んできた人や、恋愛に興味がなかった人なども、それなりにモテます。筆者が入隊する際には「結婚相手を見つけたら退職したい」と話す同期も何人かいましたし、一般の人からしても想像に難くないことでしょう。

一方で、モテる要因は出会いの数だけではありません。

一緒に訓練に出たり当直に就いたり、同じ敷地内の寮に住んでいて顔を合わせる機会が多いなど、自衛隊ならではの勤務内容で男女の距離が縮まりやすい環境もあります。一般企業勤務よりも、一緒に過ごす時間が圧倒的に長いのです。

裏を返せばその分トラブルも多く起こりがちで、自衛隊内の恋愛事情はやはり少し特殊とも言えるでしょう。

筆者の肌感覚では、中でも恋愛絡みのエピソードがあまり多くなかったのは「誰が見ても美人」だったり、「モデル並みの容姿の人」。一般社会でいう“高嶺の花”的な存在は、自衛隊内の場合もっと格上げされるかもしれません。

女性自衛官はどんな相手と結婚するのか?

自衛隊のイメージ
自衛隊のイメージ

女性自衛官の結婚相手で一番多いのは、ご想像のとおり男性自衛官です。

自衛隊時代に聞いた話だと、実に9割以上が自衛官同士の結婚だそうです。実際、筆者が在籍した数年の間で関わってきた女性自衛官は、全員夫も自衛官でした。

自衛隊に入隊してから出会った相手がほとんどで、中には高校卒業時にボーイフレンドと一緒に志願して入隊した人もいました。特殊な勤務内容なので、お互いの仕事を理解しやすいことはのちのち大きなメリットになります。

ちなみにそれは今も昔も変わらないようです。自衛官夫婦を取り巻く環境として、「両親とも自衛官、もしくは自衛官同士の結婚で母親が退職済み」という自衛官一家が比較的多いのが特徴。

そのため自衛隊の世間は狭く、思わぬところでお互いの知り合い同士が細くつながっていたりするので、そうそう悪いことはできません!

結婚したら転勤はどうなるのか?

自衛官同士の結婚の場合、階級や年齢が違うと転勤の命令が出るタイミングが一緒ということはありません。しかし現在は、極力夫婦を一緒に転勤させてくれるようになっていて、勤務地の希望は取ってくれます。

とはいえ、階級の問題(※一定の階級以上でないと転勤が難しいことがあります)や、部隊の事情ですぐに転勤ができないといったこともあるため、夫婦のどちらかが数か月遅れて転勤し、行った先で合流するケースも。

さらには、幹部自衛官だと転勤のスパンが短いため(2~3年に一度)必ずしも希望通りに夫婦での異動がかなうとは限らないのが難しいところです。

そこで、自衛官を辞めて違う仕事を選択する人、どちらかが単身赴任して合流できるタイミングを待ちながら自衛官の仕事を続ける人、と大きく分かれる傾向があります。

結婚生活の舞台は、官舎?アパート?

自衛隊のイメージ
自衛隊のイメージ

結婚後の住まいは、自由に選択できます。

まず思い浮かぶのは官舎でしょう。自衛隊の基地に隣接して建てられているので目にも付きやすいはずです。空きがあれば官舎を選択できますが、その地によって環境が大きく違うことが実態です。

築浅の真新しい官舎もあれば、外見は古いものの中の設備は新しくて生活に不便がないところもあります。過去には、家賃は激安だけど設備が昭和のままで、お風呂は手動のハンドルで着火させて沸かすタイプの官舎に住んでいる人に会ったことがあります。

また、小さい基地だと官舎がすごく離れているケースもあり、10km近く離れた官舎から通っている人もいました。官舎に入れるか入れないか(入りたいか、入りたくないか)は、赴任している基地や空き状況など自分ではコントロールできない要因が大きいです。

アパートに住む場合は自分の希望条件に合ったところに住むことができ、家賃の補助もあります。

基地の中でも外でも自衛隊の環境にあることを嫌ってアパートを選択する人もいますが、地方だとそもそもアパートの数が少なく、官舎に住んでいなくてもご近所さんが自衛官だらけということもあります。

そういうわけで、住む場所はその時のタイミングや与えられた条件によって柔軟に選択することが多いです。

今回は女性自衛官の恋愛事情から、結婚やその後の生活までを紹介しました。結婚までの恋愛ではさほど苦労しない可能性はありますが、女性が結婚後も働きながら生活していくと、大変なことが多いのはどんな職業に就いていても同じかもしれません。

(yorinami)

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