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作家自身の心を照らす、儚くも確かな光

  • 2024.3.16

Mariko Ohya

作家自身の心を照らす、儚くも確かな光

Mariko Ohya
Top Photo:©Mariko Ohya

写真家 大矢真梨子の個展「La lumière」が、agnès b. galerie boutiqueと「AGNÈS B.」京都BAL店にて4月7日(日)まで同時開催中。

©Mariko Ohya

自己の記憶と向き合いながら、湧き上がる感情を「光」として独自の色彩感覚で表現する大矢真梨子。

過去には教会のステンドグラスから漏れる光や、閉ざされた薄暗い室内に密やかに広がる光などを捉えた、重層的な感情を呼び覚ます作品を制作してきた。

©Mariko Ohya

本展は、自然界の儚い美しさとその中に息づく強靭な生命力に対象を見出した、未公開作品を含む29点の写真と映像作品で構成。

大矢は、光を柔らかく描写することでフォルムの輪郭を夢幻的に写しながらも、影の先にある光を確かな存在として可視化した。
ひとつひとつにタイトルは付されないその作品群は、現実を超える圧倒的な光の美しさを放っている。

©Mariko Ohya

大矢は今展に寄せ、
「いつからか、写真が私自身の苦しみを救う希望のひとつとなった。
心の中の暗闇に光が差す感覚は、撮ることでしか体現できない。
自分に足りない明かりを取り込み、自らを『彩生』していく。
やがて、光という儚い存在が、私を支える確かなものとして立ち上がってきた」と言葉を綴る。

また京都BAL店では、「AGNÈS B.」のデザイナー Agnès Troublèが深い愛情を寄せるバラの花を撮影した作品を中心に約100点を展示。
展示作品の一部はチャリティ販売され、能登半島地震で被災した子どもたちへの支援金として全額が寄付される。

©Mariko Ohya

名もなき作品たちが映し出す彩りと希望。
いくつもの感情を呼び起こす光が、内省と想像の世界へと誘う。



AGNÈS B. GALERIE BOUTIQUE
03-3406-6010



【Mariko Ohya “La lumière”】
AGNÈS B. GALERIE BOUTIQUE
DATE:4月7日(日)まで開催中
TIME:12:00pm~7:00pm
※月曜休廊
PLACE:agnès b. galerie boutique
ADDRESS:東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.agnesb.co.jp/news/2403_la_lumiere/

AGNÈS B. KYOTO BAL
DATE:4月7日(日)まで開催中
TIME:11:00pm~8:00pm
PLACE:「AGNÈS B.」京都BAL店
ADDRESS:京都府京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.agnesb.co.jp/news/2403_la_lumiere/
※チャリティ販売についての詳細は「AGNÈS B.」のウェブサイトをご確認ください。

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