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頑張らなくてOK!プロが教える「疲れを溜めない」食事のコツ3つ

  • 2016.2.11
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慌ただしい日常に追われ気がついたら体はグッタリ。急に老けてしまったお疲れ顔を鏡を見てハッとしたことはないでしょうか? 健康や美容にはバランスの取れた食事がいいことは分かっていても、時間も気力もなくなってしまうこともありますよね。

そこで今回は、栄養学や身体機能に詳しい筆者が、“疲れを溜めないための”食事のコツについてご紹介します。

 

■1:

ニセ食欲

に要注意!空腹を楽しみましょう

「小腹が空いたな」「お昼だし」と曖昧な感覚をもとに無理に食事をしていると、かえって疲れてしまうことがあります。なぜなら食事をすると、食べた食物を消化するために多くの栄養素とエネルギーが費やされるからです。昔から日本では“腹八分目”とよく言われていますが、これは非常に理にかなっているのです。

もしかすると、空腹を感じるとイライラしたり、集中力が持続しなかったりするといった“ネガティブなイメージ”を持つ人もいるかもしれません。しかし、実は空腹時には成長ホルモンの分泌や新陳代謝が促進されたり、長寿遺伝子の活性化により老化が抑制されたり、脳内のタンパク質の活性化により集中力や記憶力まで向上したりするのです。

空腹感は本当に胃が空っぽになった場合だけ感じるわけではありません。「時間だから」という感覚や、食べ物の写真からの視覚的な刺激、匂いによる嗅覚的な刺激といった“ニセの食欲”からも感じます。

こうしたニセの食欲に騙されて何かを食べてしまうと、消化に余計なエネルギーを使ってかえって疲れを溜めてしまうこともあるので注意が必要です。もし空腹を感じたら、まずは「今は集中力が高まっているから効率的に動ける!」とポジティブなイメージを持つといいでしょう。

 

■2:今が旬!キャベツと大根で「消化酵素」を摂り入れましょう

今が旬のキャベツにはビタミンUがたっぷり。ビタミンUは別名“キャベジン”と呼ばれ、胃粘膜の新陳代謝を活性化したり、過剰な胃酸の分泌を抑える効果があります。それだけではなく、疲労回復にもよいプラセンタの主要成分でもある核酸を体内で合成するのを促進してくれます。

同じく今が旬の大根には、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼといった消化酵素がタップリ! ただしこれらの酵素は切ったりすりおろしたりしてから時間が経つと消失してしまうので、すぐ食べるのがポイントです。思っている以上に消化には体力が消耗されているので、こうした消化酵素を摂り入れることは疲労をためないためには重要です。

 

■3:豚肉とニンニク、緑黄色野菜をしっかり摂りましょう

豚ヒレ肉にはエネルギー代謝に不可欠なビタミンB群が多く含まれています。また、ニンニクの疲労回復効果は言わずと知れたことでしょう。

また、緑黄色野菜には、“疲労や老化を促進する”活性酸素を除去する働きを持つリコピンやカロテン、フラボノイドなどのいわゆるフィトケミカルが多く含まれているので、疲労の回復には欠かせないものをいえるでしょう。今が旬のにんじんに非常に多く含まれるカロテンは脂溶性なので、ニンジンだけのキンピラなどもオススメです。

 

そして何より重要なのは“良く噛むこと”。夜遅くまで仕事をしたからといってお粥やササッと食べられる麺類などで済ませる場合も、唾液には炭水化物消化酵素が多く含まれているため睡眠中にいつまでも胃腸が働き睡眠の質が低下してしまいます。その結果、疲れがたまってしまうことにもなりかねません。普段は無意識にしている噛むという動作も、しばらく意識してしっかり噛める習慣をつけるといいでしょう。

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ its_al_dente / shutterstock

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