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2016年4月開始! ママが気になる「義務教育学校」のポイント5つ

  • 2016.2.11

【ママからのご相談】

来年、小学校に入学する子どもがいます。先日、行政の広報誌を見ていたら、「義務教育学校を設置します」という記事を見つけました。

記事を読むと、うちの子の小学校選びにも関連しそうだということがわかり、慌てています。

義務教育学校が、これまでの小学校や中学校に加えて小中一貫校のような形で設置されるというのはわかっています。

しかし、基本的な学校生活がどんな感じなのか、一度その学校に入学するとずっとそのままなのかなど、わからないことがあります。教えてください。

●A. 義務教育学校は、これまでの小中一貫校をイメージしてください!

ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐藤理香です。

2015年5月に学校教育法が改正されて、正式に『義務教育学校』 という学校が設置されることが決まりました。

義務教育学校とは、小学校6年と中学校3年の合計9年の義務教育を一貫して、一つの学校で行う小中一貫校のようなものです。

お子様が入学するかもしれない義務教育学校、私たち親世代のときにはなかった学校なので、その実態が気になりますよね。

今回は、義務教育学校についてお伝えします。

●義務教育学校のポイント5つ

●(1)義務教育学校はどんなイメージ?

現在の義務教育では、小学校と中学校があります。

それが2016年4月からは、小学校、中学校、義務教育学校の3つになります。

義務教育学校は、小中一貫校をイメージするとわかりやすい です。

小学校と中学校が一つの学校になってつながっているタイプと理解するとよいでしょう。

●(2)修業年限は?

現在は、小学校6年、中学校3年が修業年限です。義務教育学校では修業年限が9年になります 。

そのため、義務教育学校の場合は、“6年→3年”という枠にとらわれずに、“5年→4年”、“4年→3年→2年”というスタイルをとることができるようになります。

とはいっても、小学校に相当する前半の6年を前期課程、中学校に相当する後半の3年を後期課程とし、この考え方はしばらく残るようです。

●(3)校舎はどうなるの?

前期課程と後期課程、いわゆる現在の小学校と中学校が同じ校舎にあるタイプと、別々の場所にあるタイプのものに分かれます。

同じ校舎の場合は“施設一体型” 、別々の場所にある場合は“施設分離型” になります。

現在ある小学校と中学校をくっつけて義務教育学校にする場合は、校舎が別々のところにあるケースが多いと思いますので、施設分離型の義務教育学校になります。

ちなみに、校長先生は1名と決まっているので、施設が離れたところにあっても校長は1名になります。

●(4)学校生活はどうなるの?

子どもたちの学校生活については、現在の小中一貫校の学校生活をイメージするとわかりやすく、大きな変化はないと思われます。

特に、学年ごとにみた場合は、既存の小学校や中学校と同じように、それぞれに決められた教室で、担任の先生のもと学習を進めることになります。

学習面に関しては、学校によって違いが出てきます。

中学校での学習内容を小学校段階で学ぶような学校もあります。

これまでは、小学校から中学校に進学する際に、突然授業についていけなくなったり、新しい環境になじめなく不登校になるなどの“中1ギャップ”といわれる問題がありました。

義務教育学校は中1ギャップの問題を解決できうるスタイル として注目されています。

●(5)一度入学したらずっとそのまま進学するの?

義務教育学校は修業年限が9年になりますので、小学校6年生で卒業というようなことはなくなります。

学校によっては、節目の時期に儀式を予定しているところもあるようです。

公立の学校では、学区内に義務教育学校、小学校、中学校が併設されている状態ですので、基本的には途中からでも他の学校に入ることができるようになる と思われます。

ただし、地域によって学区の考え方、学校の位置づけ方、私立学校や国立学校の存在など、さまざまな実情がありますので、居住地の自治体に問い合わせをし、正確な情報を得ることをおすすめします。

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いかがでしたか? もうすぐスタートする義務教育学校の動向に注目してみてくださいね!

【参考リンク】

・小中一貫教育制度の導入に係る学校教育法等の一部を改正する法律について(通知) | 文部科学省(http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1360758.htm)

●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)

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