「自分はいくら借りられる？」「年収の3分の1って手取り？」カードローン6つのギモン

カードローンを「借りたことがない」という人は、いくらまで借りられるか、利息はどのくらいかかるかといったさまざまな疑問があるはずです。そして、「知らないこと」はなんとなく「怖い」と思いがちです。今すぐに借りる予定はなくても、「知っておく」ことで、いざという時に役にたつかもしれません。

カードローンで借りられる金額は、年収の3分の1までとなっています（貸金業法の総量規制）。この「年収」が額面なのか手取りなのか分からない人も多いようですが、これは手取りではなく「額面」です。

額面とは、税金や社会保険料を差し引く前の年収です。

また、年収には給料だけでなく自営業者の事業収入や、年金生活者の年金なども含まれます。

複数のローン会社から借りている場合、「すべての借り入れの合計」が年収の3分の1以内でなければなりません。

たとえば、年収450万円（カードローンの上限150万円）の人がカードローンで100万円の借り入れがある場合、別のローン会社から借りられるのは50万円までということになります。

年収の3分の1以内の借り入れなら必ず借りられるかというと、そのような保証はありません。カードローンを申し込むと収入が安定しているか、過去の延滞歴はないか、などについて審査されます。

申し込みの金額が年収の3分の1以内であっても、審査に落ちる可能性はあるのです。

カードローンはカード会社や消費者金融のような貸金業者と、銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱います。このうち、金融機関のカードローンは総量規制の対象にはなりません。

しかし、銀行は総量規制の対象外といっても、いくらでも借りられるわけではありません。銀行も自主的に総量規制と同じような基準を設けているためです。

クレジットカードには商品やサービスの購入のためのショッピング枠とお金を借りるキャッシング枠がありますが、このうち、ショッピング枠は総量規制の対象にはなりません。一方、キャッシング枠での借り入れは総量規制の対象となり、借りられるのは年収の3分の1までとなります。

ほとんどのカードローンでは金利は「3.9％～17.9％」など幅のある数字になっていて、実際何％で借りられるか不安になる人もいるでしょうが、これは借りる額や、借りる人によって適用される金利が違うためです。利用限度額が高いほど金利は低くなり、利用限度額が低ければ金利は高くなります。

初めて借りる人の利用限度額は低くなる（借りられる額が少ない）傾向があるため、高い金利が適用されると考えておきましょう。

カードローン会社によっては優遇金利などが適用されるため、条件のよいカードローンを探すとよいでしょう。

文・松田聡子（ファイナンシャル・プランナー）
編集・dメニューマネー編集部