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補助金の申請もうすぐスタート!「窓リノベ」事業で工事費を安く、電気代も4万円節約できる?

  • 2024.3.15
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マイホームの省エネ化を目的にした窓やドアの改修に対して最大200万円まで補助金が出る仕組みがあることをご存じだろうか?これは環境省が進める「先進的窓リノベ2024事業」というもので、工事費が実質割引になるだけでなく、省エネ化により電気代や医療費の節約にもつながる。この事業により窓リフォームの問い合わせが増えているというが、どのくらい費用が安くなるのか検証してみた。

■45万円の内窓取り付け費用が半額!先進的窓リノベ2024事業とは?

先進的窓リノベ2024事業の対象になるのは、2024年12月31日までに完了する工事だ。

この補助金が適用されると、どれくらい安くなるのだろうか。関東にある築年数25年未満、4階建て以上のマンションのケースを考えてみよう。

もし2.8平方メートル以上の大窓2枚と、1.6~2.8平方メートル未満の中窓2枚にそれぞれ内窓を設置するなら、リクシルのサイトで見積もると工事費用は45万8,000円となるが、補助金が22万8,000円支給されるので実質負担は額は23万円で済む。

次に、同じマンションに内窓ではなく新たな窓を取り付けた場合を考えてみると、料金が87万7800円となるものの、補助金が51万8000円でるので、実質負担額は約36万円となり、6割引でリノベーションできることになる。

さらに、場所、築年数とも同じ条件で(マンションではなく)戸建て住宅をみてみると、リビングの大窓2枚、4つの部屋の中窓にそれぞれ内窓を1枚ずつ設置した場合、工事費用は61万7200円かかるが、補助金32万がでるので負担額は29万7200円と半額以下で済む。

■窓リノベでどのくらい電気代を減らせる?

電気代は使用時間を1時間減らすより、設定温度を1度変えたほうが省エネ効果も高いといわれており、断熱性の高い窓に換えることで暖房なら約10%、冷房は約13%の節電につながるという。

それでは、家族4人が住む家をモデルに、エアコンを14畳の部屋で半日稼働、6畳の部屋4室でそれぞれ半日稼働した場合を考えてみよう。この場合、設定温度を1度変えると電気代が1年で約4万円節約できるという試算がある。

上で事例を紹介した戸建て住宅のリノベがこれと似た条件だが、約32万円を負担したとしても、電気代だけで8年で元が取れる計算になる。

家庭で電気代の占める割合はエアコンと冷蔵庫、照明で5割以上なので、窓リノベによって大きな節電効果が見込めるだろう。

■医療費が10年で7万円減らせることも?

部屋の温度は健康にも影響があり、WHO(世界保健機構)は冬の室温を18度以上にするよう勧告しているが、日本の住宅の4割はリビングの室温が18度を割り込んでいるという。

ある研究結果によると、部屋の温度が低いと動脈硬化が進行しやすくなるが、室温が1度上がると脳神経が2歳若返り、5度暖かくなると脳年齢を10歳若く保てるという。

健康であれば当然、医療費を減らせるのだが、その額は10年間で約7万円になるという試算もあるほどだ。

先進的窓リノベ事業は2023年度にも行われており、窓リフォームの注文が殺到したというが、2024年も同じような状況になる可能性がある。

補助金の申請期間は3月下旬から2024年12月31日までで、予算上限に達するまでとなっているので、気になる人は早めに行動したほうがいいかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部

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