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「新年度」や「新学期」…怖い、不安、憂ウツは“当たり前”!産業カウンセラーが教える、向き合い方と対処法

  • 2024.3.14

少しずつでも試したい「3つの習慣」とは?

新学期や新年度を控えて不安を感じる人は少なくない
新学期や新年度を控えて不安を感じる人は少なくない

まもなく4月。進学、就職、転職、部署異動など、新生活を控えている人も多いでしょう。新入生や新社会人だけでなく、新学期や新年度などを迎える環境の変化は、不安や心配を感じやすい季節でもあります。今回は産業カウンセラー資格を保有している筆者から、新生活や環境の変化にそなえて今のうちから身に付けておくとよい「3つの習慣」を提案します。どれも簡単に取り組めるものなので、一つずつでも実践しててみてください。

変化が怖いのは人間の本能

新しい環境や新しい生活に対して、怖さや不安を感じている人は少なくないはず。たとえ第一志望だった学校や企業であっても、ワクワクする気持ちとともに「うまくやっていけるだろうか」「思い描く毎日を過ごせるだろうか」と不安を抱える人もいるでしょう。「変わるのが嫌だ」「今のままがいい」と思う人もいるかもしれません。

実は、これらの不安や怖さは当然の感情です。人間は本能的に変化を嫌う性質を持っているからです。変化により自分の身に危険が及ぶかもしれない、それよりは変化しない今のままの方が見通しを立てやすく危険を回避できるからです。

どれだけワクワクする新生活、新しい環境であっても不安や恐怖を感じるのは当たり前。そう覚えておきましょう。新しいことに挑戦したり、新しい状況下で1日を過ごしたりするだけで、充分に頑張っているのだと自分を褒めることを忘れないでください。

おすすめ習慣(1)精神的な落ち着きを保つために

そんな不安に対処するおすすめの方法の一つは、自分が安心できる環境で過ごす時間を作ることです。変化への恐怖とは反対に、変化しないことは安心をもたらします。そこに着目して、変化のない環境で安心できる時間を持ちましょう。

例えば、今まで仲良く過ごしていた友人と食事や楽しみの時間を共有したり、新生活が始まる以前からの趣味に没頭する時間を作ったり、といった具合です。

「素の自分でいられる」と感じられる時間を1日のどこかに、あるいは1週間のどこかに確保することで変化への恐怖がリフレッシュされ、変化に対する不安と向き合うエネルギーを養うことができます。

近いうちに新生活を迎える、あるいは環境が変わることが分かっている人は、ぜひ今のうちに自分にとって心休まる習慣とは何か、本来の自分に戻れるところはどこかを見つけておくのがおすすめです。

おすすめ習慣(2)思考をポジティブに変えるために

新しい環境を不安に感じるのは当たり前のこと
新しい環境を不安に感じるのは当たり前のこと

1日の終わりや翌朝に「褒め日記」を付けるのも、自信を持って新生活に臨むためにおすすめの習慣の一つです。

SNSに日々の出来事を投稿する習慣がある人は多いと思いますが、それに加えてノートに「今日(昨日)できたこと」を書いていくとよいでしょう。

自分を褒める習慣を付けておくと、その日できたこと・できるようになったことに自然と意識が向きます。何かを習得した意識がなくても「今日1日を無事に乗り切った」といった前向きな振り返りができるようになります。これを習慣化しておきましょう。

新生活や新しい環境の下では、できなかったことや不安などネガティブな気持ちに意識をフォーカスしてしまいがちです。カウンセリングに来る人でも、新しい環境下での1日を聞くと否定的なコメントが出てくることが少なくありません。

しかし1日を無事に乗り切れたことに対してポジティブなコメントを返し、その日できたことを具体的に聞き出していくうちに顔付きが良くなり、「明日も頑張れそうな気がします」といった前向きな言葉が出てくるようになります。

同じ1日でも、ネガティブに捉えるかポジティブに捉えるかでその後のやる気に大きな差が出ます。

褒め日記を習慣化しておくことで物事をポジティブに受け止める癖が付き、新しい環境でも不安よりワクワクの感情で過ごせるようになるでしょう。

おすすめ習慣(3)ずっと続くわけではないと言い聞かせるために

これは多くの人がすでにやっているかもしれませんが、辛いことや不安なことがあっても「とりあえずゴールデンウイーク(GW)まで頑張ってみよう」と期限を切ることは大切です。

GWが休みではない、もしくは次の長期休みまで間が空く場合は、直近のまとまった休みや楽しみな予定などをターゲットにしてもよいでしょう。「ここまで頑張ろう」と期限を切ることがポイントです。

会社や学校に行きたくないとカウンセリングに来る人でも「とりあえず1か月頑張ってみませんか?」と聞くと「それなら何とかなるかもしれない」と前向きに答える人は多いです。

とりあえずいつまで、と期限を切って取り組みつつ、前項で紹介した褒め習慣を繰り返していきましょう。期限が到来したときに「ここまで意外と頑張れたな」「意外と楽しく過ごせたな」と感じられれば、しめたものです。

※ ※ ※

繰り返しになりますが、新学期や新生活、新しい環境への不安や怖さは人間誰しもが感じる本能的なものです。不安や怖さを感じないようにしようとするのではなく、感じて当たり前と捉えたうえで、毎日をポジティブに受け止めて過ごせるよう3つの習慣を紹介しました。

4月から新生活を控えている人もそうでない人も、できそうだと思うことがあればぜひトライしてみてください。

(まっきー)

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