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もはや普通のコト? 今と昔で比較する「離婚」の実態

  • 2016.2.11

【ママからのご相談】

離婚したいです。もう限界です。夫ととにかく相性が合いません。

それでも10年の間、だましだましやってきました。

ただ、息子が小学校に上がる際に、進学について大きなけんかをして、それが今でも尾を引いています。

ただ、私の親が猛烈に反対しています。「離婚をしている人なんてほんのわずか、お前の我慢が足りない」と。

本当に離婚している人は『ほんのわずか』なのでしょうか?

●A. 3組に1組が離婚している!

こんにちは、ライフライターの鍋谷萌子です。

親御さんのご心配ももっともですが、どうしても相性の合わない人と一緒に暮らし続けることは苦痛ですよね。

いろいろな葛藤もおありかと思います。

ただ、お話の内容からは、その細かい事情までは伺いすることができませんから、ここでは「離婚している人は本当にわずかかどうか?」についてだけお答えします。

●離婚率は非常に高い!

平成24年のデータでは、結婚したカップルの数は668,869件でした。

対して、離婚したカップルの数は235,406件 でした。

つまり、3組に1組以上が離婚している、という計算になるのです。

47秒に1組が結婚し、2分14秒に1組が離婚する現在において、離婚はそれほど特別なことではなくなっています。

●『昔は離婚率は低かった』は本当か

「昔は離婚する人の割合は少なかった」と考えている人も多いのではないでしょうか。

これについても考えていきましょう。1950年の離婚件数は、83,689件でした。

同年の結婚総数が941,628件ですから、当時の離婚率は8.9%程度で、10人に1組離婚 しているかどうか? という割合でした。

このように、たしかに昔は離婚確率が低く、多くの家庭は一度結婚するとそのまま離婚せずに過ごしていた、と言えます。

離婚確率は、多少の増減はあるものの、全体としては増加傾向にあります。

●離婚と家庭のあり方

離婚率は、今と昔では大きく異なっています。

3組に1組が離婚 するようになった今、確かに離婚は『特別なこと』ではなくなっていると言えるでしょう。

「性格的に合わなかった」「暴力があった」「借金があった」など、離婚の原因はさまざまです。

離婚によって問題が解決することもあり、離婚は必ずしも「悪である」とまでは言い切ることはできません。

ただ、一度結婚し、離婚するとなると、手続きの面や、精神的な面で負担が大きくなるのも事実です。

これらの『事実』は、押さえておかなければならないことでしょう。

これから先、時代が経つに従い、『離婚率』と『婚姻継続率』が対立する時代がやってくる可能性も否定できないのかもしれません。

【参考リンク】

・離婚の年次推移 | 厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html)

●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)

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