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食と美術と音楽彩る桜の名所!お花見は青空の下―春爛漫の上野さんぽ

  • 2024.3.14
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お花見は青空の下ほろよいグルメを楽しみたいという方に人気の上野恩賜公園。この時期の上野エリアはミュージアムで桜の作品が公開され、街角で音楽が奏でられるなど例年にぎやかです。今回は無料で楽しめる穴場も充実している上野エリアのイベントについて、エデュケーショナルライターの日野京子さんがご紹介します。

日差しもすっかり春めいて、あとは桜の開花を待つのみとなった東京都内。桜の名所が数多くある都内でも全国的な知名度を誇るのが上野恩賜公園です。大勢の人でにぎわうお花見の様子がメディアに取り上げられます。 そこで今回は、国内外の花見客が訪れる上野エリアをピックアップ。桜の見頃の時期に開催されるイベントを紹介します。

かわいいお花見グルメで今年らしい思い出つくろう(画像:株式会社大丸松坂屋百貨店リリース)

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●東京国立博物館「博物館でお花見を」/3月12日~4月7日

近年ユニークなミュージアムグッズやレトロな建物が若い世代からも人気を集めている「東京国立博物館」は、日本屈指の規模を誇る国立博物館です。桜の名所である上野の地にある同館では、桜の季節に合わせた春恒例の企画「博物館でお花見を」が4月7日(日)まで開催中です。

メインビジュアル(画像:東京国立博物館リリース)

遥か昔から日本人の心を魅了してきた桜をモチーフにした美術品・工芸品は数多く、今回展示されている作品はすべて東京国立博物館の所蔵品。本館では絵画、陶磁器、きもの、工芸などの名品が展示されています。

東京国立博物館蔵 鳥文斎栄之筆「金龍山桜花見」江戸時代・18世紀(画像:東京国立博物館リリース)

江戸時代の屏風「犬追物図屏風(いぬおうものずびょうぶ)」では桜の下で見物する人々の様子が描かれ、浅草でお花見をする女性たちを描いた鳥文斎栄之筆の「金龍山桜花見(きんりゅうざんさくらはなみ)」や、夜桜を描写した鍋島焼の「色絵枝垂桜図皿(いろえしだれざくらずさら)」などが展示され、昔の人々の桜への思いを感じられます。

また本館北側にある日本庭園には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなどの約10種類の桜が植えられており、上野恩賜公園のお花見とはまた違う静寂な中での花見を楽しむことができます。庭園の開放時間は9時30分から17時まで。朝、昼そして日が傾き始めた時間と異なる雰囲気の桜を観賞してみてもいいですね。

上野恩賜公園とは違った雰囲気の中で散策できる穴場的スポット(画像:東京国立博物館リリース)

■東京国立博物館「博物館でお花見を」開催期間:2024年3月12日(火)〜4月7日(日)住所:東京都台東区上野公園13-9TEL:050-5541-8600開館時間:9:30~17:00/金曜・土曜は19:00まで ※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜※3月25日(月)は開館観覧料:一般1,000円/大学生500円/高校生以下および満18歳未満、満70歳以上無料アクセス:JR「上野駅」・JR「鶯谷駅」より徒歩10分東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」、東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩15分京成電鉄「京成上野駅」より徒歩15分※詳細については公式サイトをご確認ください

●「東京・春・音楽祭2024」/3月15日~4月21日

東京芸術大学のある上野エリアは芸術だけでなく音楽の聖地でもあります。その上野で、国内最大級のクラシックの祭典「東京・春・音楽祭2024」が3月15日(金)から4月21日(日)の期間で開催されます。

桜の開花の3月下旬から4月下旬にかけて上野公園が一気に華やぐ時期に、東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂などで行われる国内外の一流アーティストが参加する有料の演奏会やオペラ、バレエ公演だけでなく、街角でも多種多様な音楽と出会えます。

街角での演奏会を楽しめる(画像:東京・春・音楽祭実行委員会リリース)

3月24日(日)と31日(日)には、久しぶりに名物イベント「指揮者はあなた!Conduct Us in 上野公園」が上野恩賜公園内「うえの桜フェスタ」イベントステージで復活します。無料かつ年齢、クラシックの経験問わず誰もが指揮者になれる貴重な機会です。

無料のミニコンサート「桜の樹の音楽会」は、上野恩賜公園内の博物館、美術館やJR上野駅構内などで行われる20分から30分のコンサート。鑑賞は無料ですが、会場場所によっては入館料や事前申し込みが必要な場合がありますので、詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。

桜の季節の上野の風物詩となっている同イベントは、2024年に20周年という節目の年を迎えます。20周年を記念し、全10回の東京春祭 presentsポッドキャスト番組「上野文化塾」もスタート。毎回違うゲスト講師が、食やスポーツ、乗り物、建築、文学など“上野発祥”のモノやコト、またテーマに紐づいた‟音楽小話”を語るなど、特別なプログラムが用意されているのでお楽しみに。

上野の街に生演奏が響く中、桜を見ながら散策する特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

人気イベント「指揮者はあなた!Conduct Us in 上野公園」が復活 (画像:東京・春・音楽祭実行委員会リリース)

■東京・春・音楽祭2024開催期間:2024年3月15日(金)~4月21日(日)開催場所:東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、旧東京音楽学校奏楽堂、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館、上野恩賜公園一帯/他TEL:050-3496-0202アクセス:JR「上野駅」周辺エリア東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」周辺エリア※詳細については公式サイトをご確認ください

松坂屋上野店「松坂屋上野店のお花見弁当」/3月13日〜4月9日

上野恩賜公園近くのデパートである松坂屋上野店では「松坂屋上野店のお花見弁当」と題し、4月9日(火)まで花見弁当が約30種類販売されています。テーマは「お酒と楽しむおつまみ弁当」。ワインや日本酒などさまざまなお酒に合うおつまみ系のお弁当から複数人とのシェアに便利なオードブル系まで、ニーズに合わせた幅広いラインアップとなっています。

桜の見頃は短く、お花見は一年に一度きりしかない特別なものです。華やかな雰囲気のお花見でスパークリングワインを片手に豪勢なお弁当を食べたいなら、北辰鮨の「豪華海鮮三宝箱(三段重)」(1万1,800円)がおススメ。3、4人前のボリューム感と毛ガニやズワイガニといった豪華な海の幸をふんだんに使用しています。

北辰鮨の「豪華海鮮三宝箱(三段重)」(3~4人前 1万1,800円)※受取日3日前までの要予約/各日3食限定(画像:株式会社大丸松坂屋百貨店リリース)

上野の象徴でもあるパンダをモチーフにしたキュートなお弁当やスイーツも用意されています。

かわいらしいパンダ肉まんが2個ついた赤坂飯店の「中華お花見弁当(パンダ添え)」(2人前2,500円・各日5食限定)や、食後のデザートにぴったりのチョコレート風味の菓子パン生地にチョコクリームを包んだアルサスローレンの「立体パンダ」(580円・各日10体限定)など、上野らしさをより感じながらお花見できます。

赤坂飯店「中華お花見弁当(パンダ添え)」(2人前2,500円)(画像:株式会社大丸松坂屋百貨店リリース)

オードブルは手頃な価格のもの、揚げ物や和食、焼き鳥にフルーツ、そして1人分から4〜5人前までバリエーションが豊富。自分好みのお惣菜を見つけてみてはいかがでしょうか。

満開の桜の下、気心の知れた仲間たちとおいしいお弁当を食べてお花見を楽しみたいですね。

■松坂屋上野店のお花見弁当開催期間:2024年3月13日(水)~4月9日(火)開催場所:松坂屋上野店 B1F ほっぺタウン(東京都台東区上野3-29-5)TEL:03-3832-1111地下1階営業時間:10:00~20:00アクセス:JR「御徒町駅」より徒歩2分東京メトロ銀座線「上野広小路駅」 直結東京メトロ日比谷線「仲御徒町駅」より徒歩3分都営大江戸線「上野御徒町駅」より徒歩1分京成電鉄「京成上野駅」より徒歩7分※詳細については公式サイトをご確認ください

ザ・桜の名所の上野で花見を楽しもう

国内でも有数の知名度を誇る上野の桜。シーズン中は多くの人が訪れ、春到来を感じる季節になります。お弁当を食べながら桜を愛でつつ、クラシック音楽、美術鑑賞も満喫できる上野で春を感じましょう。

日野京子

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