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ローン比較で便利!「だいたい利息・返済額がいくらになるか」2つの計算式【ざっくり把握でOK】

  • 2024.3.14

お金を借りるときに気になるのは、「利息がどれくらいになるのか」ということでしょう。利率(%)だけ聞いても、「結局、いくら返済すれがいいの?」という疑問の答えにはなりません。そこで、ざっくりと利息の計算をする方法を知っておくと、比較するときなどに便利です。

■ローンの利息と返済額を簡単に計算する方法

ローンのおおよその利息と返済額は、簡単に計算する方法があります。毎月の返済額が同じになる「元利均等返済」でのローンの利息の総支払額は、次の式で計算できます。

総利息額=元金×金利(年率)×借入期間(年数)÷2

計算するのに必要なのは次の3つの数字で、「これらをかけて2で割る」わけです。

・いくら借りるのか(元金)
・金利(年利)
・返す期間(借り入れ期間)

ただ、借りた額(元金)は返済するごとに減っていくので、正確には「総利息額=借入残高×金利(年率)×借入期間」です。簡単にするために元金をベースにして2で割ることで、だいたいの利息額になるわけです。

たとえば、金利(年率)14%でカードローンを10万円借りて、3ヵ月で返済する場合、総利息額は1,750円です。

次に「毎月の返済額」をざっくり計算するには、このような計算をします。

総返済額=元金+総利息額
毎月の返済額=総返済額÷返済月数

上のケース(14%で10万円借りて3ヵ月で返済)をこの式に当てはめると、総返済額は10万1,750円、毎月の返済額は3万3,916円となります。正しくは総返済額10万2,341円、毎月の返済額3万4,114円なので、近い金額が出せています。

■カードローンで100万円借りたら返済額はいくら?

次に100万円のカードローンを金利(年率)14%、3年で返済する場合の返済額を、この簡単計算式で計算すると、総利息額は21万円、総返済額121万円、毎月の返済額は3万3,611円となります(正確にはそれぞれ、23万377円、123万377円、3万4177円)。

仮に同じ100万円を金利(年率)3%のマイカーローンで借りて3年で返済する場合、総利息額は4万5,000円、総返済額は104万5,000円,毎月の返済額は2万9,027円となります(同じく正確には4万6,904円、104万6,904円、2万9,081円)。

すぐ借りられるカードローンと審査に時間のかかるマイカーローンで、どのくらい返済額が違うか、「おおよそでいいので比べたい」というときなどに便利です。

■住宅ローンの固定金利と変動金利を比較

こうした簡易計算の方法を知っておけば、住宅ローンの検討にも役に立ちます。ずっと金利の変わらない「固定金利」にするか、当面の金利の低い「変動金利」にするか悩んでいる場合に、返済額をざっくり比べられるからです。

たとえば、住宅ローンの額が3,000万円、返済期間は30年のケースで、金利(年率)0.5%の変動金利と1.8%の固定金利で毎月の返済額を計算してみます(ボーナス払いなし、変動金利も30年間同じ金利と仮定)。

毎月の返済額は、変動金利が8万9,583円、固定金利が10万5,833円です(正確にはそれぞれ8万9,756 円、10万7,909円)。総利息額、総返済額はそれぞれ、変動金利が約225万円と約3,225万円、固定金利が約810万円と約3,810万円となります(同じく正確には231万2,160円と3,231万2,160 円、884万7,240万円と3,884万7,240円)。

このような方法を知っていると、利率だけでは分からない、実際に支払う利息額や返済額を簡単に計算できます。ローンを利用するときや比較するときに活用してみましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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