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「残酷だけど、感謝を込めて」エゾシカ問題を調理師の卵が学ぶ 解体や調理で“命をいただく”

  • 2024.3.13

農作物への被害や交通事故など、深刻になっているエゾシカの問題。

調理師の卵たちがその問題を学んだのですが、やり方は独特なものでした。

ここは、札幌市にある調理や製菓を学ぶ専門学校。

学生およそ40人が学んでいるのが「エゾシカの問題」です。

Sitakke
視聴者提供

道内では、エゾシカが関わる交通事故が、2023年は5000件を超え7年連続で最多を更新。

被害額は50億円近くに上るなど、私たちの生活にも影響が出ています。

将来、北海道の食を担う者としてエゾシカの調理だけでなく、背景にある問題や活用方法も学んでもらおうと学校が企画しました。

猟の方法を学んだ後は、解体。

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解体師と呼ばれる解体を専門に行う男性が、流れるような手さばきで部位ごとに分けていきます。

学生たちも体験です。

「肉が思ったより柔らかかったのと、骨が結構太かったので肉より魚に近いイメージだった」

最後は、調理。

イタリアンレストランのオーナーシェフが、ローストやカツレツなど部位ごとにあった調理法で、最大限美味しく食べられるメニューを提案します。

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生徒たちも美味しさだけでなく、さまざまなことを感じたようです。

「思ったより食べやすくておいしい」

「猟や解体は結構残酷だなと思うけど、肉を食べないと、人間は生きていけないので、感謝の気持ちを含めて大事かなと思った」

北海道調理師専門学校の笹岡親副学校長は「北海道が抱える問題を理解して、調理師として社会に貢献できるかを大事にしてほしい」と話しました。

Sitakke

私たちの生活と密接につながっているエゾシカ。

学生たちはふだんできない体験から、「命をいただく大切さ」「食材を届ける大切さ」を身をもって学んでいました。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年2月26日)の情報に基づきます。

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