爆発的人気の“映えない”SNS「BeReal」とは？インスタとの違いは？学校、保護者が抱く懸念点とは

学生に人気のSNS「BeReal」

Instagramに投稿する写真を見栄えよく、かつオシャレに投稿する「インスタ映え」。これまでは、いかに映える写真を撮るかが鍵となっていましたが、現在では「映え」とは正反対のアプリが人気を集めているよう。一体どのようなアプリなのでしょうか。

現在、若い世代に爆発的な人気を誇っているのが「BeReal（ビーリアル）」と呼ばれるアプリ。フランス発のSNSで、日本でも爆発的に認知度を上げています。

使い方は、1日1回ランダムなタイミングでアプリから通知が送られ、2分以内に何をしているのかを写真と共に投稿します。時間制限があるため素早く写真を撮らなければならず、映えを意識している時間はありません。

Instagramと違って「作りこまないリアルな姿を見られる」と人気の一方で、学校内では「BeReal」を巡った問題が起こっているようです。

保護者から懸念の声も…

授業中にも関わらず「BeReal」の投稿をし始める生徒が続出し、利用していない生徒からは「クラスメイトのBeRealがうるさい」「自分も映ってしまいそうで嫌だ」と批判の声が挙がっています。保護者からも「子どもが授業に集中できない」「保護者会でも問題になっている」との声が寄せられ、子どもたちの利用方法を問題視する声が多く見られました。

また、その場で写真を撮ることに危機感を示す保護者も。写真を撮った背景によっては、予期せずに居場所を公開してしまうケースや、個人情報の分かるものが映り込んでしまう可能性があります。近年では写真のわずかな手がかりでも住所が分かってしまうため、より保護者は危機感を感じているのでしょう。

懸念の声が挙がる「BeReal」ですが、リテラシーを持って利用している学生からは「日記代わりにしてる」「インスタよりもお金、時間がかからない」といったポジティブな声も上がっていました。「写すものが無い時は、指でカメラを隠して撮るようにしている」「周りを確認してから撮る」と、きちんとマナーを守っている学生も多くいます。

しかし最近では、よりリアルな姿を撮るために動画投稿機能をオンにしたままスマホを投げるといった「投げリアル」も流行中。こちらも意図しない映り込みやスマホを落としてしまうといった問題点が考えられます。

利用方法を話し合おう

懸念の声は多いものの、公式アカウント機能が開始されたことで芸能人やブランドもアカウントを作成し始めています。今後も人気は高まっていくと考えられるため、家庭内で「BeReal」の利用方法について一度話し合った方が良いかもしれませんね。

（LASISA編集部）