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「あの時のママさん、ごめんなさい(泣)」虫を探す男の子を手伝ってあげたが → ママは微妙な顔で!?

  • 2024.3.12

実際に自分で経験してみないと分からないことってたくさんありますよね。そして経験してみて初めて「あの時のあの人はこんな気持ちだったんだ……」と、人の気持ちに気付いた経験がある人もいるのではないでしょうか? 今回は子育て中の友人が、独身時代を振り返って後悔したエピソードを聞かせてくれました。

画像: ftnews.jp

独身時代に出会った親子

これは10年ほど前、まだ私が独身だった頃のエピソードです。

当時の私のマイブームは早朝のジョギング。毎朝早起きして、出勤前に近所を走っていました。
真夏の暑い時期でしたが、早朝はまだ比較的過ごしやすく、私のようにジョギングする人や、散歩する人たちを見かけることもありました。

ある朝、私がジョギングコースの途中にある公園のベンチで一休みしていた時のこと。
5歳くらいの男の子を連れたママが公園に入ってきました。
男の子は虫が好きなのか、昆虫を入れるケースをママに持たせて、植え込みの土を掘り返して虫を探しています。

良かれと思って手伝ってあげたが……?

しかし、なかなか虫は見つからないようで、男の子は半泣きに……。

そこで私は親子に声をかけて、虫探しを手伝ってあげることにしました。
歳の離れた弟がいた私は、虫探しにも慣れていたのです。

男の子と私が一生懸命掘り返した結果、土の中から何かの幼虫を大量に見つけることができました。男の子は大喜び!

しかし、見つけた幼虫をケースに全部入れてあげて「よかったね♡」と男の子に言いながら、ふとママのほうを見ると、彼女は「ありがとうございました」と言いつつも、ちょっと微妙な顔つきをしていました。

「知らない人に手伝ってほしくなかったのかな……?」と当時の私は思っていたのですが……。

10年後、激しく後悔!

それから約10年後、私も結婚して息子を産みました。
3歳になった息子も今では虫が大好きで、よく虫取りに連れ出されます。

自分が母親になってみると、あの時出会ったママの気持ちが痛いほど分かるようになりました。
幼い子どもは無邪気に色々な虫を捕まえて持って帰りたがりますが、いちいち育て方を調べたり、死んでしまった時のフォローをするのは母親である私の仕事。

実際にやってみて分かったのですが、それは結構大変なことなのです……。
それに、散歩のたびに虫を連れ帰られてはたまったものではありません。

あの時のママ、ごめんなさい(涙)

虫が苦手ではない私ですらそんなふうに思うのですから、もし10年前に出会ったママが虫嫌いだったとしたら……?

当時の私はそんな可能性なんて考えもせず、良かれと思って大量の虫を持ち帰らせてしまいましたが、もしかしてあの時のママには悪いことをしたのかも……と、最近になって思うのです。

まとめ

真相は分かりませんが、自分が同じ立場になってみて初めて「もしかして……」と思う瞬間って、確かにありますよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

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