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マドレーヌ寺院の近く、オテル・フロリダの夜はやさし。

  • 2024.3.12
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100年ぶりのパリ・オリンピック開幕を前に、パリのホテルオープンラッシュは今年も続いている。 2月14日のバレンタインデーにマドレーヌ寺院の近くに4ツ星ホテルがオープンした。その名はオテル・フロリダ・パリといって、1920年代にその地にあったホテルの名前を新しいオーナーであるマチュー・デュマが復活させたのだ。オスマニアン建築の建物はコーナーに建ち、昔のモノクロ写真を見るとニューヨークのアイロンビルに、ちょっと似ている。7フロアに39室。インテリアはこの時代をインスピレーション源にアールデコ調をベースにし、そこに70'sタッチとドールハウスのイメージがミックスされている。室内装飾を任されたのはマキシム・リオタールが率いるリオタール&ザ・クイーンだ。壁紙や家具のセレクションはもちろん、ドアノブ、洗面所のランプ、歯磨き用コップなどもイメージする時代のアンティークの掘り出しものを!というように彼はディテールまでこだわって内装を仕上げた。

花柄の壁紙が可愛い。オリジナルデザインの家具とヴィンテージ家具をミックス。photos: Yann Deret

客室はクラシック、スーペリア、ドゥリュクス、ジュニアスイート、スイートの5タイプ。価格は固定されておらず、たとえば2月のある日のクラシックは1泊210ユーロ。ホテル内にはジムがなく、近所のスポーツクラブと提携している。photos: Yann Deret

バスルームは大理石あるいはタイル。アメニティはディプティックだ。photos: Yann Deret

1920年代といえばフィッツジェラルドやヘミングウェイといったロストジェネレーションと呼ばれるアメリカ人作家たちがパリにたむろしていた時代。当時フランに対してドルが強かったので、パリで彼らは存分に羽目を外していた。マドレーヌ寺院界隈はそんな20年代から70年代にかけてパーティが繰り広げられた土地ということから、オテル・フロリダにはその陽気なお祭り気分も再現されている。地上階には暖炉とジュークボックスのあるサロンがあり、ドリンクを楽しみたくなる雰囲気だ。客室のミニバーにはオリジナルカクテル2種のボトル(有料)が備えられているので、内輪の寛いだ気分でほろ酔い、というのもいいだろう。

1階のロビーサロン。アールデコを基調にしたエレガントな空間でドリンクタイムを。photos: Yann Deret

客室は5タイプ。最上階のドゥリュックスの部屋からは、エッフェル塔とサクレクール寺院という眺めだ。オリジナルデザインのカーペット、大理石が見事なバスルーム、花柄の壁布......その昔のオテル・フロリダにインスパイアされている。さて、ホテルがオープンしたのがバレンタインデーというのには、実は訳がある。ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンズブールなど各部屋に伝説のカップルのヴィンテージ写真が飾られているように、ここは愛をセレブレートするホテルでもあるのだ。ふたりのためにバスルームにダブルシャワーを備えた部屋が少なくない。

左はアンディ・ウォーホルとジャン=ミッシェル・バスキア、右はロミー・シュナイダーとアラン・ドロン。共演映画『La Piscine(太陽が知っている)』より。photos: Yann Deret

1階にはホテルのグッズを販売するブティック、そして地中海料理のレストランの「Nepita(ネピタ)」がある。宿泊しなくても、食事やカクテルのために覚えておきたいアドレスなので、ここについては追って詳しく紹介しよう。

アマンディーヌ・シェニョがシェフのレストランNepita(ネピタ)。photos: Mariko Omura

Hôtel Florida Paris12, boulevard Malesherbes 75008 Paris www.hotelflorida.com@hotelfloridaparis

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