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家族のインフル予防に! 鼻呼吸を習慣づける「あいうべ体操」のススメ

  • 2016.2.10
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こんにちは、子どもたちが全員インフルエンザになりました。ママライターの木村華子です。

今年の冬はのんびりとやってきました。「暖冬なんだって〜暖かいね〜」と悠長に構えていたころが懐かしい……。

年明け以降、一気にホンモノの寒さが訪れるようなり、ついに小学校や幼稚園・保育所では、インフルエンザの流行が見られるようになりました。

誰かが家に持ち帰ったが最後、兄弟やパパ、ママにまで感染が広がり、気づけば家庭内パンデミック状態に! ちょうど現在のわが家がそれにあたります(涙)。

インフルエンザを食い止めるには、手洗い・うがいや予防接種などの選択肢がメジャーどころですね。

どれも基本的で効果的な予防策です。

しかし、わが家では手洗いうがいだけで食い止めることができなかった……。

子どもたち全員に予防接種を受けさせると結構な出費になるし……。

何か良い予防策はないか? と探したところ、興味深い口体操を見つけました。

今回は、インフルエンザ対策に新たに加えたい『あいうべ体操』 を紹介いたします。

子どもたちはもちろん、「寝込んでる暇なんてない!」と、インフルエンザの足音に戦々恐々とするパパ・ママにもオススメ!

ぜひ今日からの風邪予防に活用してください。

●あいうべ体操とは?

あいうべ体操とは、みらいクリニック(福岡市)院長の今井一彰先生が考案した口の体操です。

“リウマチの患者さんは口臭が強い”ということから、口呼吸が及ぼす雑菌の繁殖や炎症などの健康被害について着目し、口呼吸から鼻呼吸にシフトするトレーニング法 として考えられました。

口呼吸の場合、空気中に含まれたバイ菌やウイルスはダイレクトに体内に吸い込まれます。

呼吸を鼻に戻すことができれば、吸い込んだ空気は鼻毛などのフィルターを通るので、感染の可能性を減らせるというわけです。

また、あいうべ体操で舌を動かすと、唾液が盛んに分泌されます。

唾液にはバイ菌を殺菌する免疫物質が含まれているので、インフルエンザや風邪予防につながります。

インフルエンザ予防の一環として、あいうべ体操に取り組む福岡県の須玖小学校では、なんと罹患率(りかんりつ)が4分の1まで減少 したのだとか!

予算も手間もかからない体操で、こんなにも効果が高いのであれば、試さないわけにはいきません。

●How to あいうべ体操!

(1)「あ」の口……喉の奥が見えるくらい大きく口をあける

(2)「い」の口……しっかりと前歯が見えて、首に筋が浮き出るくらい開く

(3)「う」の口……唇を前に突き出す

(4)「ベー」の口……しっかりと舌をあご(下)に伸ばす

「あ、い、う、べー」を、1日30セット が目安です。毎日3分間、鏡の前であいうべ体操を始めましょう!

●ほうれい線予防や小顔効果もあると話題に!

インフルエンザや風邪予防に有効だと言われるあいうべ体操。

実はこのほかにも、さまざまな健康・美容効果が話題になっています。

【あいうべ体操の効果】

・インフルエンザ

・風邪

・アトピー性皮膚炎

・気管支ぜんそく

・花粉症

・アレルギー性鼻炎

・関節リウマチ

・うつ病、うつ状態

・消化管疾患(胃炎、大腸炎、便秘症、痔)

・イビキ

・尋常性乾癬

・高血圧

・ほうれい線予防

・小顔効果

などです。健康面だけでなく美容効果も期待できるのだとか。

そもそも口呼吸から鼻呼吸に変わるだけで、お顔の印象は大きく変化します。

口呼吸が癖になり、“アデノイド顔貌”を気にする方も多いはず。ママにとってもメリットが多い体操です。

また、とくに小さなころの口呼吸は、歯並びの形成 にも関わってきます。

お子様の歯並びや顔立ちを守るためにも、鼻呼吸を習慣づけてあげたいものですね。

●案外長い!? “インフルエンザシーズン”

インフルエンザの流行シーズンといえば、「冬!」程度の認識を持っている方がほとんどなのではないでしょうか?

このイメージの通り、インフルエンザの流行は毎年11月〜12月ごろにスタートし、1月〜3月にピークを迎えると言われています。

ところが、意外にも冬以降にインフルエンザにかかるケース があるのだとか。

平成28年1月29日、厚生労働省が発表したインフルエンザの発生状況によると、昨年の8月31日〜9月6日の間に学年閉鎖をした施設が1件、学級閉鎖をした施設も1件存在します。翌週の9月7日〜13日は学年閉鎖が2件、学級閉鎖が3件!

件数で見れば微々たる数字ですが、このデータからは学級・学年閉鎖が求められるような集団感染が夏休み明け から起こっているということが伺えます。

さらに、流行のピークを迎える3月以降もインフルエンザがなくなるわけではありません。4月から5月にかけて、徐々に数を減らしていく……、と言われておりますが、この間も条件がそろえばリスクは十分に考えられます。

意外と長いインフルエンザシーズン。冬だけでなく、一年を通して病気に負けない“鼻呼吸”を身に付けたいものですね。

【参考文献】

・『免疫を高めて病気を治す口の体操「あいうべ」』今井一彰・著

【参考リンク】

・2016年1月29日 インフルエンザの発生状況について | 厚生労働省(PDF)(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000110836.pdf)

●ライター/木村華子(ママライター)

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