1. トップ
  2. 恋愛
  3. 球を曲げない秘訣は?高橋彩華、菊地絵理香、勝みなみのスイングを徹底解説!

球を曲げない秘訣は?高橋彩華、菊地絵理香、勝みなみのスイングを徹底解説!

  • 2024.3.11

今月は、女子プロのドライバースイングから方向性を上げるテクニックを紹介! 女子プロ3人のスイングを、エースゴルフクラブ千葉のチーフインストラクターである樋村隆二さんに解説してもらいました。

飛距離は出るけど方向性が安定しない人は、切り返しの動きを少なくしよう

球を曲げない秘訣は?高橋彩華、菊地絵理香、勝みなみのスイングを徹底解説!
②大きなスイングアークは静かな切り返しにつながっていく、④右ヒザの角度を保って腰を回すと前傾角がキープできる

ヒザの動きを極力抑える

ある程度は飛ばせるけど方向性が安定しない人や、一生懸命振ってボールを叩いても飛ばない人は菊地選手のスイングをマネしてください。今流行りの地面反力を使うスイングではなく、静かなスイングですが、効率よく飛ばしつつ方向性も上げるポイントがあります。

⑤の切り返しで、体が上下にも左右にも動かないのが特徴で、これはアドレスの時点で前傾させた骨盤の角度を保ったまま、腰をしっかり回すことが大事です。すると、スイング写真は角度的に少し見づらいですが、両ヒザがあまり動かない。とくに、アドレスから切り返し(①〜⑤)で右ヒザは伸び縮みさせないのが、上体の前傾角をキープするコツになっています。

切り返し以降もスイングが大きく乱れないので、スイング全体の再現性が高まる。スイングだけでなく球筋の安定感も増します。

ヒザの動きを極力抑える菊地プロのスイングをぜひ参考にしてみてください。

菊地絵理香

●きくち・えりか/1988年生まれ、北海道出身。157cm。22年シーズンはニチレイレディス2位タイ、大王製紙エリエールレディスオープン3位、リコーカップ3位に入った。メルセデスポイントランキング13位。ミネベアミツミ所属。

次は、高橋彩華プロのスイングを樋村さんに解説してもらいました。

回転しやすくなるスペースを作る

球を曲げない秘訣は?高橋彩華、菊地絵理香、勝みなみのスイングを徹底解説!
③左ヒザは内側に入るのはNG。少し前に出るはOK
球を曲げない秘訣は?高橋彩華、菊地絵理香、勝みなみのスイングを徹底解説!
⑥頭が浮くのを防ぐとインパクトゾーンが低く長くなり方向性が上がる

高橋選手のスイングも、方向性アップに重要な前傾角をキープするポイントがあります。バックスイングは、つねにクラブと体が引っ張り合うように体を回していますが(②③)、引っ張り合うようにクラブを上げると、 下半身を大きくねじったり、ヒザを大きく動かさなくても深い捻転ができます。ムダな動きを省くということで、安定感を高めていますね。

また、フォローまで頭の位置が変わらないのもポイントです(④~⑦)。これはダウンスイングのときのヒザの動きに注目してください。トップで少し前に出ていた左ヒザをアドレス時の位置まで戻すと、反対に右ヒザが前に出てきて、お尻を左に回すスペースができます。スイングが詰まったり窮屈にならないので、頭が浮いたり沈んだりするのを防ぐことができるのです。

このとき、左足を強く踏み込むことも意識するといいでしょう。頭の位置を変えずに、体をスムーズに回すとインパクトゾーンも長くなります。ヘッドを低い位置から低い位置に動かしてボールをヒットするのも、方向性アップへとつながっていきます。

ムダな動きを省き、スペースを活用する高橋プロのスイングをぜひ参考にしてみてください。

高橋彩華

●たかはし・さやか/1998年生まれ、新潟県出身。162cm。22年シーズンはフジサンケイレディスクラシックでツアー初優勝を果たした 。パナソニックオープン3位タイ、ほけんの窓口レディースで2位に入り、メルセデスポイントランキング14位。東芝所属。

次は、勝みなみプロのスイングを樋村さんに解説してもらいました。

強い力を両ヒザで支える

球を曲げない秘訣は?高橋彩華、菊地絵理香、勝みなみのスイングを徹底解説!
③コックは少なくないほうが安定性は増すが体は大きくねじる、④腰を切っても両ヒザがしっかりしていればヒザから上の動きがブレない

勝選手のスイングの特徴はインサイド・アウト軌道。スライサーで球が捕まえられない人にオススメです。方向性アップのポイントはヒザですね。両ヒザが強い力を受け止めて、車のサスペンションのような役割をはたしています。

ポイントはヒザでも、注目してほしいのは腰の動きです。④のダウンスイングで腰の左側が前に出たり、下がるとパワーをヒザでうまく受け止められなくなってしまいます。

骨盤は前傾させてもレベルに回すことが大事になる。これは、イスに座るような感じで股関節を使って腰をしっかり落とすイメージが有効です。すると骨盤は、インパクトに向かって正面を向いても胸はまだ右を向いた状態で振れる。インサイド・アウトの軌道で振りやすい形と動きができるのです。

勝選手には、じつはもうひとつポイントがあり、①のアドレスは少しオープンスタンスで構えています。これはターゲットに対して平行に構えると、インサイド・アウトの軌道が強くなりすぎてドローが強くなりすぎるからだと思います。この構え方はフックがきつくなりすぎて方向性が安定しない人へのいいヒントになりますね。

ヒザの使い方と腰の動きを意識する勝プロのスイングをぜひ参考にしてみてください。

勝みなみ

●かつ・みなみ/1984年生まれ、鹿児島県出身。157cm。22年シーズンは楽天スーパーレディースと日本女子オープンゴルフ選手権で優勝し、ツアー通算7勝をあげる。メルセデスポイントランキング4位。明治安田生命所属。

解説=樋村隆二
●ひむら・りゅうじ/1976年生まれ。エースゴルフクラブ千葉のチーフインストラクター。プロのスイング研究に余念がなく、それをアマチュアに合わせて教えるレッスンに定評がある。ほとんどの生徒がベストスコアを更新している。

写真=田中宏幸、相田克己

いかがでしたか? 他にも魅力的な記事をたくさん公開しています。ぜひご覧ください。

元記事で読む
の記事をもっとみる