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【福井県】北陸唯一の現存天守「丸岡城」をプロジェクションマッピングで彩る「ヒカリ結び」

  • 2024.3.11

福井県坂井市にある丸岡城は、江戸時代以前に建てられた天守が今なお残る「現存12天守」の一つで、その中でも最も古い建築様式を持つお城です。夜にはプロジェクションマッピング「ヒカリ結び」が開催され、昼間とは全く違うお城の姿を見せてくれます。さらに春には約400本の桜が満開になり、より一層美しい雰囲気になります。桜とお城、そしてプロジェクションマッピングの艶やかな共演を見に、丸岡城に出かけてみませんか。

古風な望楼型天守をもつ丸岡城

天守は高さ約12m。65度を超える急階段を上って最上階に行くと、四方から福井平野や日本海を見晴らせる爽快な眺望が楽しめます
天守は高さ約12m。65度を超える急階段を上って最上階に行くと、四方から福井平野や日本海を見晴らせる爽快な眺望が楽しめます

丸岡城は、織田信長の筆頭家老を務めた柴田勝家の甥・勝豊によって築かれたと言われており、戦国時代に多く見られた古風な望楼型天守(ぼうろうがたてんしゅ)は、現存天守で最古の建築様式と言われています。

天守の石垣のそばには、日本一短い手紙のコンクール「一筆啓上賞」の由来になった、「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の石碑があります。この文は徳川家康の家臣・本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てたもので、お仙は後に丸岡城主となる本多成重です。

春には天守が満開の桜に包まれ絶好のお花見スポットに

約400本のソメイヨシノが丸岡城を包みます
約400本のソメイヨシノが丸岡城を包みます
夜のライトアップも風情があって素敵です
夜のライトアップも風情があって素敵です

丸岡城は「さくら名所100選」に選ばれた県内有数のお花見スポットで、春には満開の桜の中に浮かぶ、ひときわ美しい姿を見ることができます。毎年3月下旬から始まる「丸岡城桜まつり」の期間中は、天守の周辺に300灯のぼんぼりが設置され、幻想的な雰囲気の夜桜見物も楽しめます。2024年は3月23日(土)~4月12日(金)に開催されます。

天守を美しく彩る、幻想的なプロジェクションマッピング

プロジェクションマッピングは丸岡城の北東側側面に上映されます
プロジェクションマッピングは丸岡城の北東側側面に上映されます

丸岡城は、夜のおでかけスポットとしても人気が上昇しています。その理由は、天守をスクリーンにしたプロジェクションマッピング「ヒカリ結び」の開催です。通常は毎日20時からと21時からの2回上映され、無料で鑑賞できます。2024年の「丸岡城桜まつり」では、桜の開花がピークを迎える3月30日(土)~4月12日(金)の期間は、特別に19時~21時まで30分おきに計5回上映されます。

カウントダウン演出5分、本編5分、季節ごとの花が舞い落ちるエンディング5分の15分間の映像が映し出されます
カウントダウン演出5分、本編5分、季節ごとの花が舞い落ちるエンディング5分の15分間の映像が映し出されます
写真は復興の象徴であるフェニックスが舞う「平和の祈り編」の映像
写真は復興の象徴であるフェニックスが舞う「平和の祈り編」の映像

映像は話題の空間演出を数多く手がけるクリエイティブ集団NAKED,INC.(ネイキッド)が制作。本編は、丸岡城の別名「霞ケ城」の由来になった雲の井竜神伝説、丸岡城築城にまつわるお静人柱伝説をモチーフにした「伝説編」、地域の明るい未来を願う「未来創造編」、みんなの元気と世界平和への思いを込めた「平和の祈り編」の3作品があり、季節ごとに作品を入れ替えて上映しています。さらに2024年3月30日からは、第4弾となる新作映像の上映が始まり、コンテンツがますます充実!

遊歩道をやさしく照らす120基の行灯

一つひとつ表情の違う行灯がやさしく足元を照らします
ひとつひとつ表情の違う行灯がやさしく足元を照らします
一筆啓上のメッセージは坂井市内の高校生が書き写しています
一筆啓上のメッセージは坂井市内の高校生が書き写しています

夜の丸岡城には、天守のほかにも光のアートを楽しめるスポットがあります。天守には駐車場がある東側登り口から行くのがオススメですが、西側に下りられる遊歩道もあり、そのふもとにはお天守前公園が広がります。遊歩道には日本一短い手紙コンクール「一筆啓上賞」の入賞作品が記された行灯120基が設置されていて、笑いあり、涙ありのメッセージを読みながら散策することができます。

光と遊べるお天守前公園のプロジェクションマッピング

お天守前公園のプロジェクションマッピングは日没から22時まで上映。写真は季節の草花の映像を通して四季の移り変わりを楽しむコンテンツ
お天守前公園のプロジェクションマッピングは日没から22時まで上映。写真は季節の草花の映像を通して四季の移り変わりを楽しむコンテンツ
こちらのコンテンツでは、踏むと万華鏡の花火が開きます。人の動きに合わせて映像が変化するので、飽きずに楽しめます
こちらのコンテンツでは、踏むと万華鏡の花火が開きます。人の動きに合わせて映像が変化するので、飽きません
一筆啓上賞の作品がランダムに浮かび上がるコンテンツもあります
一筆啓上賞の作品がランダムに浮かび上がるコンテンツもあります

遊歩道を下りた先にある、丸岡城西側のお天守前公園には、人感センサー付きのインタラクティブ映像システムが設置されていて、人の動きに合わせて光や音が変わるプロジェクションマッピングが楽しめます。3分間のコンテンツ8種類がループで上映されていて、映像を踏むと魚が飛び跳ねたり、太鼓やほら貝の音が響いたりします。こちらは遊べる要素が多く、大人も思わず夢中になって飛んだり走ったりしてしまいそうです!

イベント時にはオリジナル手持ち提灯の貸し出しも

提灯はハートと星のデザイン2種類、ピンク、イエロー、ブルーの3色の計6種類から選べます
提灯はデザインがハートと星の2種類、色はピンク、イエロー、ブルーの3色があり、合計6種類から選べます

丸岡城では、イベント開催時限定で、オリジナルの手持ち提灯の貸し出しもあります。提灯は、手に持って動くことで自分も光の演出に加われる参加型アート作品で、足元に浮かび上がるハートや星の光の灯りが写真映えすると評判です。レンタル料は1個500円で、提灯1個につきイベント内での飲食ブースや東口にある土産物店「一筆啓上茶屋」などで使える500円分のクーポン券が進呈されます。貸し出し可能なイベントは坂井市のHPで確認してみてくださいね。

夜だからこそ体験できる、幻想的な光の世界に浸れます
夜だからこそ体験できる、幻想的な光の世界に浸れます

丸岡城の天守を美しく彩るプロジェクションマッピング「ヒカリ結び」は、日中とはまた違う丸岡城の魅力に触れられます。古城と光のアートが織りなす祭典を体験しに、丸岡城を訪れてみませんか。

■丸岡城プロジェクションマッピングナイト「ヒカリ結び」(まるおかじょうプロジェクションマッピングナイト ヒカリむすび)
住所:福井県坂井市丸岡町霞町1-59
TEL:0776-68-0803(坂井市役所 丸岡支所、月~金曜8時30分~17時15分)
  0776-66-1500(坂井市役所 本庁、月~金曜17時15分以降、土・日曜、祝日)
上映時間:お天守マッピング20時~、21時~(各15分間)、お天守前公園マッピングは日没~22時
※イベント時にはお天守マッピングの上映回数が変わる場合があります
上映日:通年※6月21・28日、7月7日は上映休止
料金:無料

Text:佐藤公美恵
Photo:高橋良典、坂井市役所

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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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