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亡き親の家どうする?空き家にしないために考えるべき対策

  • 2024.3.10

「別居していた親が施設に入った」
「親が亡き後の実家に誰も住まない」

このようなことから空き家になってしまう家が増えている。

空き家になってしまうとさまざまな問題が起こるので、事前に対策を考えておくことがおすすめだ。

■空き家が増え続けている

総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査」によると、日本の総住宅数に占める空き家の割合は13.6%で過去最高となっている。

周辺の住宅にそれほど空き家があるように感じていなくても、実際には7戸に1戸が空き家ということになる。

■空き家が抱えるリスク

空き家のリスクには、主に次の2つがある。

・老朽化した家屋が倒壊する危険が生じる
・手入れの行き届いていない庭木が景観を損ねる

管理する人がいないことを理由に、不法投棄や犯罪、放火などのリスクも高まるので注意が必要だ。

また、住んでいなくても固定資産税は払わなくてはならないために、経済的な負担も増えるだろう。

■空き家にしないための3つの対策

空き家にしないために、以下のような対策をしておくことがおすすめだ。

●対策1:家族で話し合いをしておく

親が元気なうちに、家に住む人がいなくなった場合にどうするかを家族で話し合っておくとよい。

売却する、賃貸住宅とする、取り壊すなど、選択肢はさまざまあるので、方針を決めておけば空き家になったときにすぐに対処できるだろう。

●対策2:相続人を決めておく

家を相続するときに相続人が複数いる場合は、共有名義で相続できる。しかし、相続人は1人に決めておいたほうがよい。

共有名義で相続をすると、売却などの際に相続人全員の同意が必要となって手続きに手間がかかる。また、意見の食い違いなどがあると、売却などがなかなか進まなかったり揉めたりすることにもなりかねないので、方針と一緒に誰が相続するのかも決めておこう。

●対策3:不動産会社に相談をする

家を売却するにしても賃貸するにしても、いくらくらいになるのか、そのような需要があるのかなどを、その土地に詳しい不動産会社に相談すれば適切なアドバイスをもらえるだろう。

アドバイスを基に方針を決めていくと、空き家になったときに対処しやすいだろう。

■空き家になってしまう前に早めの対策を!

空き家は管理だけでなく、経済的な面でも負担になる。空き家のまま放置してしまうと近隣住民に迷惑をかけてしまうことにもなるので、今のうちから対策をしておこう。

文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー)
保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う

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