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ブルータス編集部の本棚 Vol.10『The Tokyo Toilet Book』

  • 2024.3.10
ブルータス編集部の本棚 Vol.10『The Tokyo Toilet Book』

『The Tokyo Toilet Book』

『The Tokyo Toilet Book』
青は英語版、白は日本語版。オールカラー全96ページで、マップ付き。
『The Tokyo Toilet Book』
著名な建築家やクリエイターがどんな思いでトイレを設計したのか。非常に読み応えのあるテキスト。
『The Tokyo Toilet Book』
ただトイレを切り取るのではなく、渋谷という街の空気や、そこを行き交う人や交通機関も写真に取り込んだ。

街の空気をギュッと詰め込んで、写真家の高橋ヨーコさんが切り取ったのは、渋谷区の17カ所の公衆トイレ。それらの写真に的確なテキストを添えて、手のひらサイズのハードカバーにまとめたのが元BRUTUSの古谷先輩。おそらく裏方に徹したい人だが、このページは「編集部の本棚」だからあえて紹介したい。

私が〈The Tokyo Toilet〉プロジェクトのプロデューサー・柳井康治さんとお会いしたのは、1年半くらい前だったと思う。このプロジェクトの成り立ちを丁寧に説明していただき、その強い意志に驚かされ、飾らない人柄に魅了された。やがて彼が手掛ける映画『PERFECT DAYS』が公開され、BRUTUS.jpでもその連載を始めた。

柳井さんに賛同して、より良き世界を望む人たちが集まり、この本も映画も出来上がっている。だから、微力ながらお手伝いしたいと思った。でも、これから先が大事な気がしている。

Information

『The Tokyo Toilet Book』

1,111円
日本語版は白、英語版は青

http://twelve-books.com

profile

鮎川隆史(BRUTUS.jp プロデューサー)

あゆかわ・たかし/主にBRUTUS.jp担当。雑誌編集者歴24年。以前は本誌編集者としてファッションのほか、カレー、餃子、台湾、京都、映画などの特集に携わる。趣味は釣りと波乗り。性格は“テキトーすぎる”とか“呑気で頑固”などと言われがち。自分としては、楽しければだいたいOK。

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