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グルマン温故知新:神谷町〈Orby Restaurant〉英国発インテリアショップと有名シェフのタッグ

  • 2024.3.11

Orby Restaurant(神谷町)

英国発インテリアショップと有名シェフのタッグ

三軒茶屋〈uguisu〉と西荻窪〈organ〉、2軒の繁盛ビストロを率いる紺野真さんが、新たな挑戦に出た。英国発、世界4ヵ国に店舗を持つ〈ザ・コンランショップ〉、日本初のレストランのヘッドシェフに就任したのだ。

独立以来ずっと「マスの対極」「DIYでの店作り」を掲げてきただけに宗旨変え?と、驚くが、さにあらず。席数が倍に増えても、メニューはその日の素材ありきで。自ら豊洲市場で仕入れる魚、付き合いの長い生産者や仲卸からの肉や野菜を、一から調理するのも同じだ。

神谷町〈Orby Restaurant〉の「鹿 キノコ 棗」
英国伝統料理、ビーフウェリントンをエゾシカで。もも肉をキノコのペースト、生ハムとパイ包みに。パセリ風味のクレープ生地を挟んで風味と彩り豊かに、芳(かぐわ)しいソースとナツメのピュレを添えた。器は、陶芸家・伊藤環と紺野さんで開発したもの。ビーツのラヴィオリ(右上)とともに夜のコース13,200円から。
神谷町〈Orby Restaurant〉の「ビーツのラヴィオリ」
ビーツの色合いが鮮やかなラヴィオリ。詰め物は、自家製のリコッタチーズとエビのすり身で、食感もコクも豊か。爽やかなシェーブルのソースと、複数のスパイスやハーブをミックスした香り高いオイルを添えて。
神谷町〈Orby Restaurant〉の「フィッシュ&チップス」
英国グルメの代表格、パブの定番つまみをブラッシュアップ。国産の白身魚(写真はメダイ)と、無農薬野菜を扱う〈タネカら商店〉より届く時季替わりのジャガイモを使用。カリッとした揚げの技が命。バー限定1,430円。

開業前に英国へ視察に行き、伝統の牛肉料理をフレンチの技で洗練させた鹿のパイ包み焼きをシグニチャーに。併設のバーにはパブメニューも揃える。

紺野ブランドの柱であるナチュラルワインは、新世界から日本産まで多彩な布陣。最新の商業施設内という立地も意外だが、温度のあるサービスで〈コンラン〉が掲げるクラフト感と独自のグルーヴを貫いている。

神谷町〈Orby Restaurant〉の紺野真さん
厨房で指揮を執る紺野さん。
神谷町〈Orby Restaurant〉の店内
左官仕上げのカウンターなど、手の跡を感じるインテリア。家具もショップで購入できる。

Information

Orby Restaurant

〈オルビー レストラン〉
住所:東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズタワープラザ3F
TEL:03-6834-4700
営:11時30分~13時30分LO、17時~20時LO(ドリンク21時LO)
休:火曜

2023年11月24日オープン。バーは予約不可。17時以降はサ別途10%。運営は〈ザ・コンランショップ〉で、ショップとレストランを併設。オリジナルプレートやエプロンは、ショップで購入可。人気ブルワリー〈HoboBrewing〉の生ビールや、ナチュラルワインまで酒もクラフト。生ビール(クラフト)1,320円~、グラスワイン1,210円~。ランチコース4,400円、ディナーコース13,200円。カウンター14席(内6席がバー)、テーブル9卓46席。

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