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【丸の内】静嘉堂@丸の内「岩﨑家のお雛さま」を見に行こう!

  • 2024.3.11

春めく丸の内、かわいらしいお雛さまとお人形が勢揃い

静嘉堂@丸の内で開催中の「岩﨑家のお雛さま」[2024年2月17日(土)~3月31日(日)]を見て来ました。

3月3日は雛祭り。京都・丸平大木(まるへいおおき)人形店の五世大木平藏(ごせいおおきへいぞう)による「岩﨑家雛人形」と「木彫彩色御所人形」が勢揃い。

丸の内に春を告げるかわいらしいお雛さまやお人形が並びます。

※特別な許可を得て撮影しています。展示室は一部を除き、スマートフォンにて撮影可。

 

出典:リビング東京Web

ホワイエ 静嘉堂@丸の内

五世大木平藏《岩﨑家雛人形(いわさきけひなにんぎょう)》の愛らしさ

《岩﨑家雛人形》のうち内裏雛(だいりびな)

白く丸いお顔が愛らしい稚児雛(ちごびな)の《岩﨑家雛人形》のうち内裏雛です。 《岩﨑家雛人形》は、三菱第四代社長・岩﨑小彌太(いわさきこやた)が孝子夫人のために京都の人形司・丸平大木人形店で誂えました。

木彫りに胡粉(ごふん)塗りの仕立てで、足腰に関節がついた「三つ折れ」人形。ぷっくりした頬のかわいらしいお顔です。

装束は、男雛が皇太子のみが着用する鴛鴦文(えんおうもん)の黄丹袍(おうにのほう)で気品があります。 華やかな女雛の装束は、五衣(いつつぎぬ)、表着(うわぎ)を着用し、萌黄色の唐衣(からぎぬ)を重ねています。 皇太子ご成婚の設定の豪華な内裏雛です。

 

出典:リビング東京Web

五世大木平藏 《岩﨑家雛人形》のうち内裏雛 昭和時代初期 20世紀 静嘉堂文庫美術館蔵

 

出典:リビング東京Web

五世大木平藏 《岩﨑家雛人形》展示風景 静嘉堂文庫美術館蔵

にこやかな表情にほっこり《岩﨑家雛人形》のうち三人官女(さんにんかんじょ)

「向鶴菱文(むかいづるひしもん)」の刺繍の小袖を身にまとった《岩﨑家雛人形》のうち三人官女。

中央の「嶋台持ち」は眉を剃り袖を留めていて、年長であることを表しているそうです。向かって右は長柄銚子持ち。左は、加銚子持ち。 にこやかな表情にほっこりします。

 

出典:リビング東京Web

五世大木平藏 《岩﨑家雛人形》のうち三人官女 昭和時代初期(20世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

 

出典:リビング東京Web

五世大木平藏 《岩﨑家雛道具》展示風景

京都・丸平大木人形店の「御所人形」

小彌太の還暦祝い《木彫彩色御所人形(もくちょうさいしきごしょにんぎょう)》のにぎやかさ

小彌太の還暦を祝し、丸平に特注した61人に及ぶ《木彫彩色御所人形》。 「木彫彩色御所人形」のうち宝船曳(たからふねひき)(中央)と輿行列(こしぎょうれつ)(後方)。

繁栄と飛躍の象徴、波兎(なみうさぎ)の宝船に財宝を満載し、金色の兎形の冠をいただく布袋(ほてい)が、唐団扇をふるい、唐子たちを鼓舞しています。 恵比寿(えびす)、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)も威勢のいいかけ声をかけているようです。

豊かな風貌の布袋は、小彌太をイメージしているそうです。 輿行列の弁財天(べんざいてん)は、孝子夫人の容貌を写したと言われています。鶴を連れた福禄寿(ふくろくじゅ)と寿老人(じゅろうじん)が先導しています。

 

出典:リビング東京Web

五世大木平藏 《木彫彩色御所人形》のうち宝船曳(中央)、輿行列(後方) 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵

岩﨑家旧蔵《御所人形 お福の花見》

丸平文庫が所蔵する岩﨑家旧蔵の《御所人形 お福の花見》。

目隠しをした女性を囲んで楽しげな笑い声が聞こえてきそう。1人1人、異なる色や柄の着物が一層華やかさを見せる《御所人形 お福の花見》です。

 

出典:リビング東京Web

五世大木平藏 《御所人形 お福の花見》 昭和時代(20世紀) 丸平文庫蔵

江戸時代の雛祭り

菱川師宣(ひしかわもろのぶ)《十二ヵ月風俗図巻(じゅうにかげつふうぞくずかん)》上巻、3月の場面

江戸時代(えどじだい)元禄(げんろく)期前期頃の《十二ヵ月風俗図巻》上巻、3月の場面。浮世絵の祖と言われる菱川師宣による絵巻です。

縁側に、女性が2人向かい合っています。向かって右の女性が手にしているのはお重でしょうか。2人の奥の部屋にお雛さまが飾られています。 庭先でしょうか、小さい子供の手を引く女性の姿も見えます。春、旧暦の3月、江戸の雛祭りの和やかな雰囲気が伝わる風俗図です。

 

出典:リビング東京Web

菱川師宣 《十二ヵ月風俗図巻》上巻、3月の場面 江戸時代元禄期(1688~1704)前期頃 静嘉堂文庫美術館蔵

上巳の節句を華やかに飾る名品優品

会場には、お雛さまとともに上巳の節句を華やかに飾る名品優品が並びます。

重要文化財 野々村仁清《色絵吉野山図茶壺》や、国宝《曜変天目(ようへんてんもく)》が、岩﨑家ゆかりの豪華な打掛とともに雛祭りにお目見えです。

静嘉堂@丸の内「岩﨑家のお雛さま」は3月31日(日)まで。 是非お出かけください。

 

出典:リビング東京Web

重要文化財 野々村仁清《色絵吉野山図茶壺》 江戸時代(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

ミュージアムグッズ

ミュージアムグッズは、本種雛あられ(454円)、源氏かおり抄 夕霧 山里(1‚650円)を購入。 雛あられはほんのり優しい味です。

 

出典:リビング東京Web

ミュージアムグッズ 静嘉堂文庫美術館

〇静嘉堂文庫美術館、静嘉堂@丸の内 URL:https://www.seikado.or.jp/ 住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F ※美術館入口は、丸の内MY PLAZAの1階 TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

〇「岩﨑家のお雛さま」 会期:2024年2月17日(土)~3月31日(日) 休館日:月曜日 開館時間:10:00 – 17:00 (毎週土曜日は午後6時まで、第4水曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで 会場:静嘉堂@丸の内 (明治生命館1階) 入館料:一般 1500円、大高生 1000円、中学生以下 無料 障がい者手帳をお持ちの方(同伴者1名〈無料〉を含む) 700円 ※混雑が予想されますので、来館日時指定予約がお薦めです。 ※当日券の販売もございます。 ※無料チケットをお持ちの方はご予約不要です。

〇ミュージアムショップ 営業時間:静嘉堂文庫美術館開館時間に準ずる

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