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切羽詰まってやってるうちに、得意になったり上手になったり。味噌作りも子育ても、そういうものかもしれません【日登美のタベコト in Berlin・68】

  • 2024.3.10

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

味噌作りの季節

今年もまた味噌作りの季節がやってきました。実はここ数年忙しくて、毎年数回は作っている自家製お味噌作りが滞っていたのです。

ドイツ人パパも味噌作り。家族で食べるんだからみんなに協力してもらわないとね!

子どもが小さい頃、と言っても赤ちゃんでは難しいですが、2歳くらいになったら一緒にやると面白い味噌作り。訳わからない子どもとだからこそ、あんまり細かいことを言わずに、一緒に遊んじゃう感じでやるのがポイントです。ちょっと食べちゃっても害はないし、粘土より安全かも(笑)。その上、最後には味噌ができちゃうというおまけつき。

そんなわけで、幼い頃から味噌作りありき、で育った我が子たちにとっては、味噌は「作るもの」。日本文化にも親しめて一石二鳥なんです。

何気ない日常の台所でサクッと味噌を作る。それくらいの気軽さでいこう。

ごはんを作って、その上に味噌まで作るの? なんて思うと嫌になるかもしれませんが、海外在住の私にはごはんより大事だったりします。日本では質の良い美味しい味噌がいつでも買えていいなぁ、という思いに後ろ髪を引かれながら、美味しい味噌が買えない、買えても高い、ということでいまだに続く味噌作り。切羽詰まれば誰でもできるもんですよ。

1年待てばこんなにいっぱい美味しい味噌が! この感動、伝わるでしょうか(笑)

料理も子育ても実は意外とそういうものかも、って思います。やろうと思って好きでやってもいいけれど、やらなきゃならなくて、やっているうちに上手になるとか。得意になるとか。

そう考えると、この不便な状況も悪くない、と思えてくるというポジティブマジック!

味噌玉投げるのはもはや遊び。やりすぎと叱りつつ、子どもにやらせる。

そして何事も、あんまり真面目にやらない方がいいです。適当にやりましょう。そうするといろんなことが楽しくなってきますよ。……なんていうことを、我が家の味噌作りを通して思ったりするのです。

まさに2歳の頃から自信たっぷり味噌を作っている末娘。新聞を敷いてやりたい放題でも美味しくできました。
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