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「いなり寿司落ちてた」の写真がSNSで大盛りあがり!よく見みたら寝転がる茶トラ猫さんだった

  • 2024.3.9

猫にとって屋外はいつ危険が訪れるか分からない場所。そのため、野良猫の多くは何かあってもすぐに動ける体勢を取っていることが多いですが、時には無防備な姿で横たわっていることもあります。

写真家のあおいとりさんが先日、兵庫県の海辺の町で目撃したのは、道端にごろんと横たわった一匹の茶トラ猫。

いなり寿司のように見える、地面で寝転がる茶トラ猫
いなり寿司みたい(写真提供:あおいとりさん)

茶色くて少し細長くて、ふっくらとしたそのフォルムは、パッと見た感じ猫と思えないような姿。左端からぴょこんと出た片耳を見て、ようやく猫であると気づけそうな風貌ですが、不意にこんな物体と遭遇したら、さぞかし驚いてしまうことでしょう。

この写真が「いなり寿司 落ちてた」というコメントと共にSNSのXへ投稿されると、9万件を超える「いいね」が寄せられるなど大きな注目を集めています。

ネコ好きな人にとっては、ずっと眺めていられそうな光景ですが、何をしていたらこんな羨ましい場面に遭遇できるのでしょうか。撮影したあおいとりさんに聞いてみると、この場所を訪れるのは数年ぶりのことで、この日はカメラを持って「猫に会えるかな」と思いながら散歩をしていたと言います。

そんな折に出会ったのが冒頭の茶トラ猫。と言っても、最初からいなり寿司のように落ちていたのではなく、はじめは地面でゴロンゴロンしていて、そのうち飽きて横たわっていたところを撮影したのが写真のワンシーン。

外猫を撮影していると背中を見せながら寝ている子はたまに見かけるのだそうですが、「今回のように背中のラインが実に素晴らしい感じになっていたのは初めてですね。」とのことで、手足や尻尾を見せずに横たわっている姿を目撃できるのはレアケースな様子。

その光景を見た時の印象について「ゴロゴロしてて、ユルユルかわゆいなあと思いました。」と振り返ってくれました。

地面に横たわるさくら耳の茶トラ猫
右耳にはさくらマークが

それにしても外猫にしては警戒心がなさすぎるように見えるこの猫ちゃん。当時カメラとの距離は2メートルくらいで、かなり近い距離まで接近していたにもかかわらず、背中を見せたまま寝転がっているというのは、初対面なのに撮影者のことを信用してくれていたのでしょうか。

あおいとりさんによると、この日はお日様が照っていて冬の割には暖かい日だったそうで、もしかするとポカポカして気が緩んでしまったのかもしれませんね。

とは言え、外で暮らしている猫ちゃんは、いつ危険が訪れるのか分からない身。油断しっぱなしという訳にはいきません。いなり寿司のように寝転がっていた時間はわずか2〜3秒くらいで、その後は、歩きながら何処かへ去って行ってしまったのだとか。

今回インタビューに応じてくれたあおいとりさんは、普段サラリーマンとして働いている写真家。

両手を揃えながらへそ天で眠る外猫
こんな猫ちゃんも撮影

猫たちのポートレートを写す気持ちで「にゃんぽとれ(=猫のポートレート)」をテーマに、10年近くにわたって猫を撮り続けていて、今年は自身の猫写真で構成された『気まま猫カレンダー2024』を発表しているほか、人気の猫クリエイターが集結する写真展&展示会『ねこ休み展』にも参加中。

それぞれの見どころについて聞いてみると「気まま猫カレンダーは、いなり寿司のようなねこさん同様、少し力の抜けたねこさんたちをご覧いただくことができると思います。また、ねこ休み展については写真展だけではなく、物販も充実しています。東京だけでなく全国を巡回しますので、お近くに回ってきた時は是非覗いてみていただけますと嬉しいです。」とコメントを寄せてくれました。

取材協力:あおいとり(@bluebirdjourney)さん

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