スキンケア発想の化粧下地
スキンラボが展開するスキンケアブランド「HiCA(ヒカ)」が2024年2月に発売した「トーンアップUVプロテクション ビタミンC誘導体2%」。スキンケア発想でビタミン補給しながら肌を紫外線から守る――というコンセプトですが、肝心の化粧下地の性能はどうなのでしょうか。
トーンアップUVプロテクションは、UVカット値が国内最高基準となるSPF+・PA++++。ノンケミカルの紫外線散乱剤タイプです。
紫外線をカットするだけなく、3種類のビタミンC(※)が配合してあるので角層の内側から素肌ケアも行ってくれるという「もはやスキンケア」(同社)のUVカット下地。また「5つの無添加」として、紫外線吸収剤・アルコール・パラベン・鉱物油・動物由来原料フリー。一方ヒアルロン酸やスクワランなどの保湿成分、ヒト型セラミドやCICAなどの肌荒れケア成分は複数配合されています。
いいとこ尽くしのアイテムですが、絶対に欠かせないのは化粧下地としての本来の役割。肌に優しいからといって、簡単に化粧崩れを起こすようでは本末転倒です。さっそく試してみることにしました。
やや皮脂浮き、夕方のくすみ感
まずテクスチャー。容器から出した直後はクリームのような質感ですが、とても柔らかく肌の上ですーっと伸びていきます。丁寧に塗り伸ばすと元の肌色にきれいになじんで、わずかにトーンアップ。小鼻の毛穴やおでこ周りの小じわも目立たなくなりました。
特にトーンアップ効果は「これぞ欲しかった」と思う人が多いかもしれません。下地自体のカラーが日本人・アジア人の肌に近いピーチローズなので、重ねても“真っ白”になる心配はありません。
UVカットを期待するなら適量を塗りたい、でも塗り過ぎると不自然になる……というUVカット下地のジレンマを見事に解消していると言えそうです。
下地の上からルースパウダーをはたいて、丸一日会社で働いてみました。まだ春先とはいえ社内の暖房で少し汗ばむぐらいの日でしたが、頬やこめかみ辺りの乾燥しやすいエリアは化粧崩れなし。鼻などのTゾーンは若干、皮脂と毛穴が浮いてきてしまいました。
夕方の顔色ですが、カラー補正を大々的にうたう他ブランドの下地に比べるとくすみ感が拭えない印象でしたが、あくまで自然な範囲にとどまったという印象です。
※ ※ ※
ビタミンC誘導体や保湿成分で、日中もスキンケアできるUVカット化粧下地。下地としての性能も含めて、試す価値アリと思います。
オンラインストアや全国のバラエティーショップで。容量30g、税込み2640円。
※テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、3-O-エチルアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
(LASISA編集部)