1. トップ
  2. グルメ
  3. 人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第79回「お花見を120%楽しむコツ」

人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第79回「お花見を120%楽しむコツ」

  • 2024.3.9

春の到来を喜ぶイベントと言えば、お花見。誰と一緒に行くかも大切ですが、気分を盛り上げてくれるお弁当もまた重要なポイントですよね。ラップしたおにぎりやサンドイッチだけを持って行くのももちろん良いですが、せっかくなら重箱に詰めて、バスケットやブランケットを持って出かけてみる。これだけでお弁当の味や目の前の景色が違ってくるはずです。イベントを楽しむコツは、そういった“ひと手間”をかけるか、かけないか。その違いなのかなと思って。例年よりも桜の開花が早めと予報されている2024年。今から少しずつ、お花見のプランニングを進めませんか。

公園でのお花見はフィンガーフードスタイルで

25ans Wedding

この日は冷めても美味しいキッシュやローストポーク、手まり寿司を作って、お花見へ。お肉からお魚、フルーツとしっかり食べ応えのあるものをひと口で食べやすいフィンガーフードスタイルにしてみました。生ハムやチーズ、フルーツはスーパーで購入したものですが、そのまま持っていくのではなく、お弁当箱に盛り直す。この“ひと手間”が大切!

(左上)桜は見る楽しみだけでなく、香りを楽しむことができるお花。お稲荷さんの上に塩漬けした桜をふわりとのせる“ひと手間”を。やわらかな色合いと、ふわっと漂う甘い香りを五感で味わえるのも春の特権です。

お料理が美味しく見える内朱の重箱

25ans Wedding

一家に一つは持っておきたい重箱。私が愛用しているのは越前塗漆器の老舗、松屋漆器店のタモ材を白木塗で仕上げた内朱二段重(サイズは6寸)。内側は朱色の漆で仕上げられ、おめでたい春の訪れを表現するのにもぴったり。日本酒だけでなく、シャンパンやワインとも相性がいいように、飾り巻き寿司には少しだけスモークサーモンを混ぜました。誰もが好きなお寿司を華やかにアレンジしたお弁当は、お花見気分をより一層盛り上げてくれるはず。

彩り豊かで心ときめく手まり寿司

25ans Wedding

ひと口サイズで食べやすく、見た目も華やかな手まり寿司。難しそうに見えますが、ラップの上に小さく切った食材と大さじ1ほどの酢飯を加え、まあるく形を整えるだけ。同じ具材が隣同士にならないように色味やバランスを見たり、仕上げにレモンや食用菊などを添える。この〝ひと手間″がポイント。お花見の席でどれにする? なんて言いながら、みんなでわいわい楽しめるのも魅力です。

新米花嫁さんにおすすめの手巻き寿司

25ans Wedding

肌寒い日は無理をせず、自宅でお花見気分を楽しむのもひとつのアイデアです。この日はわが家で手巻き寿司パーティ。食材を切って並べただけなのにごちそう感が出るから、手巻き寿司って便利ですよね。

お刺身ならきっと黒いお皿が締まるなとか、マグロやタコといった赤い食材を一カ所にまとめず、ランダムに散らした方がバランスがいいだろうとか、そういったことを考えながら設えていきます。納豆やしらすなどまとまりづらい食材は、小皿に盛り付けて、高さを出すのもコツ。

お花見の定番、稲荷寿司をどう盛り付ける?

25ans Wedding

お重に詰めても見栄えしますが、ひとり分ずつうつわに盛り付けるとスペシャル感が増します。ちょうどいいサイズのうつわがない場合は、輪島塗りのお椀の蓋を裏返して、小皿として代用することも。朱色が引き立って、いつもの稲荷寿司もよそ行き顔に。

少しずつたくさん味わえるお花見御膳

25ans Wedding

和洋折衷が好きなので、ホームパーティではいろいろなうつわをミックスしています。たとえば、一枚のプレート皿におかずを少しずつ並べるのではなく、そば猪口や豆皿で小さくまとめる。それらを最後にカゴのなかに収めることで、彩り鮮やかなお花見御膳が出来上がり。クロスやうつわをすべて黒で統一して、お料理を引き立てます。桜を思わせるピンクのドリンクで、目でも舌でも春の喜びを感じて。

2024年春のトレンドでもあるインドア花見

25ans Wedding

事前準備の時間が十分に取れそうになければ、思い切って、カフェやレストランからお花見気分を楽しむ、インドア花見にシフトするのもよいと思います。おすすめは東京・渋谷の桜丘エリアに2024年2月末にオープンしたばかりの「ハイアット ハウス 東京 渋谷」。絶景が楽しめる抜群のロケーションは言わずもがな、3月10日からは近隣にある、さくら坂への提灯の設置や桜のライトアップが行われるのだとか。これは見逃せない!

25ans Wedding

先日、16階にあるレストラン「MOSS CROSS TOKYO」(モスクロストーキョー)でフランス料理に東洋のエッセンスを融合したコースメニューをいただいたのですが、これがもう息を呑むほどの美しさ! 9枚の豆皿に盛り付けられた前菜が出てきた時点で心奪われてしまいました…。街に明かりが灯り始める都会のマジックアワーを楽しみながらいただくディナーは、ぐっとドラマチックな雰囲気。記念日デートはもちろん、お花見シーズンに合わせて訪れても良さそうです。

今年はうららかな春の日差しを浴びながら桜の木の下で、それとも自宅でゆっくりと。はてまた、知る人ぞ知るスポットで。お好みのスタイルで日本の春と桜を満喫しましょう。いまから桜の開花宣言が楽しみですね。

※この記事は2024年3月9日時点のものです。

写真・構成/川口ゆかり

元記事で読む
の記事をもっとみる