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きゃりーぱみゅぱみゅの大人なLADYになるわよコラム〜 第56回 原宿を盛り上げたいわよ〜

  • 2024.3.11

きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る連載。おかげさまで、話題沸騰です。第56回は「原宿系の復活?」について。

第56回 原宿を盛り上げたいわよ

皆さま、ごきげんよう。つい先日、事務所の社長に「原宿を盛り上げたい」という話をした、きゃりーぱみゅぱみゅです。

ほんと最近、原宿の大好きなお店に限って閉店しちゃうんですよね…。

私はオーナーが自分で買い付けに行って、お店の内装も自分でやってるようなセレクトショップが好きなんですけど、“好きな人は好き”という商売はこの物価高ではなかなか難しいみたいです。

そういう自分が好きだった原宿がだんだん消えていって、そして跡地にはだいたい万人ウケとか話題性を狙った手堅いお店が入ります。

そういう話を社長にしたら「俺も盛り上げたい」とめっちゃ意気投合して、「原宿ってお土産がないんだよね」というヒントをもらいました。

昔から原宿でクレープを食べるとかはあったけど、言われてみるとたしかに、お土産の定番になっているモノが原宿にはまだありません。

現状、竹下通りのダイソーの100均グッズくらいだと思うので(マジであそこは外国人観光客の爆買いの定番)、ちょっと考えてみようかなと思います。

とまあ、そんなわけで、時代に合わせて街も変わるし、人も変わります。

私自身も“きゃりーぱみゅぱみゅ”として変わらずポップな表現活動はしていますけど、「今でも私服ではドクロのパーカーのフード被って、骨の柄のタイツを穿いているか?」と言われると違いますしね。

自分にとっての原宿とは、現実から離れてめっちゃワクワクできる”夢”みたいな場所でした。

でもみんな大人になっていくにつれて、その”夢”から覚めちゃうんですよね。

「現実的にそれで稼いでいけるのか?」ってなったときに、やっぱり原宿って足が遠のいてしまう場所になっちゃうのかな…と。

「いつまでも夢とか語ってらんないし」みたいなね。

だけど私は自由なファッションをしてる人たちが集まる、あの原宿が大好きだったんだよなあ〜。

今は、かつてあれほどいたロリータやパンク・ファッションの人たちがほぼほぼ絶滅して、そういうのが好きな外国人がたまにいるくらいです。

原宿のファッション・シーンを支えていた紙の雑誌も、ほとんどなくなってしまいました。

昔話ババアみたいになってしまいますが、私が読モをやってた頃は、紙の雑誌とアメブロとmixiが三種の神器という時代だったんですよ。

それが今はインスタとTikTokですからね。時の流れを感じます。

そういえばこないだディズニーランドに行ったら、スナイデル系量産エレガント女子がたくさんいてびっくりしました。

思い返すと、その子たちのおそらくご先祖様にあたる初期の“あざとい系”が出てきたのが転換点で、そのへんから奇抜な原宿系が減ってきた気がします。

『失恋ショコラティエ』のドラマをやってた頃だから、たぶん2014年くらいかな?

あのときは、みんなそれに出ていた石原さとみちゃんになりたかったんだよな〜。

で、そこから田中みな実さんの時代になって、今はウォニョンです(編注:K-POPアイドルグループ「IVE」のメンバー)。

ついに国をまたぎました。

インスタとかTikTokは言葉がわからなくても画で理解できるので、海外の情報が国境を越えてダイレクトに入ってきます。

そして国ごとで分かれていた流行やトレンドが、自分と顔が似ているアジア全体でシェアされるようになりました。

その結果、韓国の勢いがすごいことになって、原宿も新大久保に押されています。

原宿のローソン前で写真撮られて、紙の『Zipper』とか『KERA』に掲載されていた13年くらい前からすると、ほんとゾッとするくらいの変わりようですよね。

メディアも変わったし、情報の流れ方も、人間の考え方もまったく変わりました。

今の修学旅行生は下手したら原宿よりも新大久保に行くかもしれないし、今日もTikTokでは圧倒的に細いウォニョンがひらひらと舞い踊っています。

そして続けざまに「60kgだった私が43kgになった!」みたいなビフォー・アフター動画が流れてくること流れてくること…。

これのせいで今、ダイエットブームというか、“細さこそ勝利”みたいにまたなっている気がします。

欧米を中心にパリコレモデルをガリガリにさせないとか、プラスサイズのバービー人形が発売されたりみたいな流れがしばらくありましたけど、その反動なのかもしれないですね。

ただ、細い女子って男ウケがあんまりよくない印象です。

実際に周囲の男の人に聞いてみると、9割くらいの人が「ガリガリはあんま好きじゃない」と答えます。

でも女子からするとウォニョンみたいな体型が一番どんな服でも着こなせるし、写真を撮ってもきれいだからやっぱり憧れるんですよね〜。

一方、女性から見たベストの男性って、ネット情報によるとジャルジャルの後藤さんらしいですよ。あと最近だと、さや香の新山さんも。

そのお二人が今、女子が一番沼る顔らしいです。

最初、向こうから「好き」と言われて「別に興味ない」と思ってたけど、あとになってだんだん気になってきて、気づいたら自分のほうがめっちゃ好きになってしまうという魔性の顔なんですって。

後藤さんも新山さんもちょっと雰囲気が似てますよね。やっぱりポイントは塩顔というところなのかな?

…てか、まさかこれも韓国の影響?だとしたら韓国恐るべし。

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