40歳クラウドワーカーの女性、年収100万円、貯金1200万円。実家暮らしで親に養ってもらっているが……

実家暮らしを選ぶ理由は、人によってさまざま。健康状態、家族の介護、経済的問題など、あらゆる事情が考えられます。また、健康的な理由で実家へとどまるものの、家族に理解されず悩みを抱えている場合もあります。

All About ニュース編集部は、2023年12月20～29日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、兵庫県西宮市在住・40歳女性のエピソードを紹介します。

回答者のプロフィール＆実家の状況

回答者本人：40歳女性
在住：兵庫県西宮市
同居人数：両親、自分
世帯年収：母300万円、自分100万円
実家の間取り：マンション4LDK
職業：クラウドワーカー

生活費や貯金額は？

実家に入れている生活費：0円
交際費：0円
毎月のお小遣い：2500円
毎月の貯金額：2000円
貯金総額：1200万円

総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編（2023年）」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は18万2527円です。そのうち、住居費の平均は3万2301円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた15万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。

回答者に、実家を出る予定と恋愛や結婚願望について聞くと、どちらとも「ない」と話しました。

収入が少なく、持病もあるため養ってもらっている

現在、実家暮らしをしている理由を尋ねたところ、収入面と健康面について問題があることを告白しました。

「収入が少なすぎて自分では住まいを借りることもできないのもそうだが、一番の理由は持病持ちになる前から体力がなくて、家事をやりながらフルタイムで働くことがとてもじゃないけれどできないので、養ってもらっている」と回答。

1人での生活が経済的にも健康的にも辛いため、実家での生活を続けている旨を打ち明けました。

「自分の精神的特性をなかなか理解してくれない」

実家暮らしでの苦悩を聞くと、お金に関しては「軽度の引きこもりといってもいいほど出かけたりしないのでお金に関する悩みはほとんどない」といいつつ、「唯一の悩みは推し活するお金がほとんどないので無料のことしかほぼできないこと」と、趣味に使える金額について悩みを明かしました。

さらに、共同生活については「自分の精神的特性をなかなか理解してくれない父親、母親と一緒に暮らしているので、ときどき親を見るとドキドキして具合が悪くなる」と話し、精神的な苦悩があることを打ち明けました。

実家での生活では、どうしても家族との共同生活が必要になります。家族が自身のメンタル、健康面に理解を示してくれないのは辛いもの。回答者も自身の状況を鑑みて「仕方ない」と受けとめているようです。

※回答者のコメントは原文ママです

この記事の筆者：鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。

文：鎌田 弘