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“憧れ”イチローのように個人賞総獲り「可能」 韓国紙がイ・ジョンフ大絶賛のワケ「同じ道歩める」

  • 2024.3.8

元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)氏を父親に持つイ・ジョンフ(25)のロールモデルはイチロー氏だ。

イチロー氏は日本プロ野球を経て、米メジャーリーグ(MLB)でも「最高の選手」と呼ばれた。MLBでのキャリアは2001年から始まり、現役引退までセンセーショナルな活躍を繰り広げてきた。あれから23年、イ・ジョンフも同じ道を歩むことができるはずだ。

サンフランシスコ・ジャイアンツと7年1億1300万ドル(日本円=約169億6187万円)で契約したイ・ジョンフは、現在行われているオープン戦で活躍を続けている。5試合に出場して13打数6安打、打率0.462、1本塁打、3打点、出塁率0.533、長打率0.769、OPS(出塁率+長打率)1.302をマークしている。

もちろん、活躍を評価するにはまだ材料が少ないが、出発が良いという点は否定できない。

注目すべきは長打力だ。入団当時はパワーの面で疑問符が付けられていたが、すでに本塁打1本、二塁打1本を放っている。本塁打の場合、打球速度は時速109.7マイル(約176.5km)に達する。少なくともMLB平均にはなるという分析だ。

基本的な守備も良く、ゴールドグラブ賞の候補に入るポテンシャルはある。俊足を活かした広い守備範囲は逸品だ。韓国プロ野球KBOリーグではすでに証明済みであり、これからはアメリカで良い評価を残すだけだ。

イ・ジョンフ
イ・ジョンフ
イ・ジョンフもタイトル総獲り「十分可能」

時計の針を23年前に戻そう。日本プロ野球を平定した一人の打者が、シアトル・マリナーズと契約してアメリカに向かった。彼こそがイチロー氏だ。

イチロー氏はオープン戦から良かった。6試合に出場して打率0.476、OPS 1.093を記録した。

そして、シーズンが始まって“大爆発”した。157試合に出場して打率0.350、8本塁打、69打点、127得点56盗塁、出塁率0.381、長打率0.457、OPS0.838を記録した。安打数は驚異の242本を記録し、ア・リーグで首位打者、盗塁王、最多安打に輝いた。

さらにはオールスターに選ばれ、シーズン後にはア・リーグ新人王を受賞、MVPまで同時に席巻。ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞も手にした。外野手で最も守備が上手な選手でありながら、打撃も一番優れた選手だった。

その後、2010年まで10年連続でオールスターに選ばれ、ゴールドグラブ賞も同じく10年連続で受賞した。シルバースラッガー賞は2007年と2009年に受賞した。まさに「美しい10年」だった。

以降は技量の下落があったとはいえ、2019年までMLBの舞台で活躍した。

イチロー
現役時代のイチロー氏

イ・ジョンフも同じ道を歩むことができる。

彼は昔からイチロー氏をロールモデルにしてきた。上手く打ち、上手く走り、上手く守れる選手。まさに「万能」だ。相対的にパワーが足りない点も似ているが、その代わりに余りある正確さが魅力だ。

何より、イ・ジョンフは中長距離打者として長打力にも気を使っている。一発の本塁打で認識を変えたと言っても過言ではない。韓国プロ野球でも20本塁打のシーズンがある。

ジャイアンツは今回のオフシーズン、イ・ジョンフの獲得に1億ドル以上を投資した。最も大きく財布の紐を緩めた選手だ。イ・ジョンフもイチローのようにMLB初年度で活躍を見せられれば、むしろ投資した金額以上の効果が得られる。

すでにイ・ジョンフを新人王候補に挙げる見方もある。ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞も含めた“総獲り”も十分可能だ。

イ・ジョンフがMLBの舞台で活躍する華やかなシーズンが見える。

◇イ・ジョンフ プロフィール

1998年8月20日生まれ。日本・愛知県名古屋市出身。身長185cm。韓国のプロ野球選手。サンフランシスコ・ジャイアンツ所属。父親は1998~2001年に中日ドラゴンズに在籍したイ・ジョンボム(李鍾範)。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、同年の新人王を受賞。ゴールデングラブ賞(NPBのベストナインに相当)に2018~2022年の5年連続で選ばれており、2022年はシーズンMVPと打撃5冠(首位打者、最多安打、最多打点、最高長打率、最高出塁率)に輝いた。2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した。2023年12月13日、米メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツと6年総額1億1300万ドルで契約した。愛称は「韓国のイチロー」。

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