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早期教育はやるべき?小さいうちから勉強することのメリット・デメリット

  • 2024.3.7
出典:あんふぁんWeb

子どもが小さいうちから小学校の勉強や英語・音楽などを教える、早期教育。子育てをしているなかで、「やったほうがいいの?」「かえってよくないのでは?」と迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は教員免許や心理カウンセラー資格をもつ筆者が、自身も二人の子どもを育てた経験から、早期教育のメリットとデメリットをご紹介します。

やれば伸びる?早期教育のメリット

早期教育には確かにいくつかのメリットがあります。早期教育に関してはデメリットよりもメリットのほうが強調されがちですが、今一度、早期教育のメリットをおさらいしてみましょう。

知識の幅が広がる

早期教育を行う場合、何もしないのに比べて多くの文章を読んだり、問題を解いたりすることが多いため、知らない知識に触れる機会がたくさんあります。子どもには、興味のあることをどんどん吸収する能力があるため、幼くても幅広い知識を持てる可能性があるでしょう。

小学校で役立つスキルが身に付く

早期教育のなかでも、目立って小学校で役立つのは、計算のスピードと英語の理解度の2つです。計算は数をこなすほど早くなる傾向にありますし、幼い頃から英語を聞き慣れておけば小学校にあがってから「初めて聞いた言語」という感覚を覚えずにすみます。もちろんこれらの他にも、文章読解、記述、書道など、早期教育には「やっておけば後で役立つ」というものが盛りだくさんです。

学習習慣が身に付きやすい

早期教育のメリットとして大きなものが、学習習慣が身に付きやすいということです。後になって何が役立つかは、どのような早期教育を行うかによって大きく左右されます。ところが「学習習慣が身に付く」ということだけは、どのような早期教育を選んでも得られるメリットです。

学習習慣は小学校にあがってから付けようと思っても、友達と遊ぶ時間が増える、親と離れる時間が増えるなどの理由で学習を避ける子も増えるため、身に付けるまで時間がかかります。その点、幼児教育で一定の内容を家庭で学習することが当たり前になっていれば、小学校にあがってから新たに学習習慣を身に付けなくても、すんなりと宿題や予習復習に入れる子が多いのです。

やっぱりかわいそう?早期教育のデメリット

早期教育について、何となく「かわいそう」「トラウマになりそう」というイメージをもっている方も多いでしょう。早期教育では以下のようなデメリットがあるとも考えられています。

遊ぶ時間が減る

早期教育でよく聞かれるのが「遊べなくてかわいそう」など、遊ぶ時間の減少を心配する声です。確かに、子どもは遊びからたくさんのことを学ぶため、たくさん遊ばせることも大切です。遊びから得る学びを捨てないために、早期教育を行う場合は、遊びの時間も確保することが求められます。

費用がかかる

早期教育には何かしら費用がかかることが多いでしょう。内容や地域にもよりますが、習い事という形でお教室に通うと、1ヵ月に数千円~1万円台ほどの費用が想定されます。通信教育や、市販の学習教材を使うという方法もありますが、いずれの場合も、何もしないのに比べれば費用が必要です。

自主性が奪われる可能性がある

子どものために始めた早期教育でも、親や指導者の指導が行き過ぎれば子どもの自主性を奪ってしまう場合もあります。しかしこれは早期教育がいけないのではなく、やり方を間違えてしまった場合のデメリットです。子どもの意志を尊重して進めれば、早期教育は自主性を育む一助となる可能性に富んでいます。

早期教育をするなら気をつけたいポイント

早期教育には、メリットもデメリットもあります。デメリットがあるとはいえ、子どものために早期教育をしたいと考えるのは全くおかしなことではありません。そこで早期教育のメリットを最大限に取り入れ、デメリットをできるだけ避けるために、気をつけたいポイントをご紹介します。

遊びの形で勉強を取り入れる

早期教育というと机のうえで何かを学ぶように考えられがちですが、遊びながら学ぶ、遊びから学ぶという方法も大変効果的です。例えばカードゲームで文字を学習したり、自然観察という形で学習したり、やり方はさまざまに工夫できます。

楽しさが半減してしまうと、学んだことが子どもの印象に残りづらいのがデメリットです。遊びながら学べばよく覚えられ、また遊びの時間も同時に確保できるため効率的でしょう。

子どもの興味を尊重する

早期教育といっても種類がさまざまで、最初は親が「良かれ」と思うものをやらせてみるしかないかもしれません。しかし子どもにも好き嫌いがあるため、興味を示すか、そうでないかは実際に触れてみないとわからない部分です。

例えば体験教室などでわが子が興味を示さない場合、その早期教育は子どもにとって最適ではない可能性があります。興味のないものを無理にやらせると、心がすり減ってしまい、かえって勉強が嫌いになることも……。将来的な学習の芽をつまないためにも、興味のないものは無理にやらせず、興味を示すものから取り入れていく必要があります。

なお子どもの興味対象は刻々と変化します。興味を持たせることができるよう工夫し、数カ月後に再度、やるかやらないか選ばせてみるのもおすすめです。

他の子と比べない

わが子が早期教育に取り組んでいるとき、ご近所で同年代の他の子も似たようなことをやっている……なんてよくあることです。しかし子どもの成長の度合いは一人ひとりで全く違います。「○○ちゃんはもうここまでできているって」といったように人と比較することは絶対に避けなければなりません。

人と比較されると、子どもには劣等感が強く感じられます。劣等感は将来的に、子どもの邪魔をすることがあっても、役に立つことはありません。

子どもの気持ちを大切に寄り添った早期教育を

早期教育そのものは悪いことではありません。幼い子どもはいつもたくさんのことを知りたがっていて、早期教育さえも「未知の情報を手に入れる楽しいチャンス」だと考えることが多いからです。したがって子どもに早期教育をさせるときは、子どもが内容を楽しんでいるかどうかに気を配ってください。楽しんでいるなら良いですが、そうでなければ楽しめるような工夫をするか、楽しくない早期教育そのものをやめる思いきりも大切です。

早期教育をしていると、最初は興味を示していた子どもが、時を経るごとに意気消沈してくることがあります。楽しいと思って始めたけれど、途中で楽しくなくなってしまったのでしょう。

このようなとき、親が子どもに「今やめたら、今までの頑張りが全部むだになるよ」などと言って、何としても学習を続けさせようとすることがあります。「やめぐせをつけてはいけない」と考えると、そう簡単にやめさせるわけにはいかないと考えてしまうのでしょう。しかし残念ながら、楽しめない学習は身に付かないばかりか、子どもの心に「べんきょうって、つまらない」「学ぶことは、おもしろくない」というイメージを植え付けてしまいます。このようなイメージは何年もたってから、学習モチベーション低下の原因になることもあるでしょう。

学習の進度は速くなくて大丈夫です。子どもが楽しめる内容や量を選び、反応をみながら、子どもの気持ちを第一に考える早期教育をぜひ検討してみてくださいね。

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