国内有数のワインの生産地となった北海道。
その道産ワインを世界市場に売り込もうと、世界的ソムリエがアンバサダーに就任しました。
道産ワインの可能性とは?
5日、東京のホテルで、道が主催する道産ワインと道産食材の商談会が開かれました。
国内外から訪れた大勢のバイヤーの注目は、何といっても「道産ワイン」です。
醸造用ブドウの生産が全国一の北海道。
昼夜の寒暖差を生かして栽培されるブドウは、糖度と酸のバランスが良いのが特徴で、風味豊かなワインになります。
現在、道内にあるワイナリーの数は、64か所。
この10年で3倍以上に増えました。
道は、この道産ワインを新たなブランドとして海外に売り込もうと、販路拡大を進めています。
そこで今回、国内外で道産ワインの知名度を上げるため、アンバサダーを迎えることにしました。
世界的なソムリエコンクールで最優秀ソムリエを受賞した、シンガポール出身のメイソン・ウンさんです。
メイソンさんは北海道産ワインについて「品質は、ほかの国の中でも一番」と話します。
道は、メイソンさんの出身、シンガポールでの販売を皮切りに、東南アジアでの販路拡大を進めていく戦略です。
シンガポールはワインの消費量が伸びているうえ、関税や輸送費を抑えられ、富裕層が多いのだといいます。
メイソンさんは、早速、道内各地のワイナリーを巡り、生産者に直接会ってワインの味を確かめました。
商談会最終日の夜。
訪れたのは、倶知安町にある海外の富裕層が集まる高級リゾート「雪ニセコPark90」。
外国から観光で訪れた宿泊客に、道産ワインを試飲してもらい、可能性を探ります。## 「間違いなく海外に広がる!」
道内の7つのワイナリーが作るワインを提供。
道産ワインを初めて味わった参加者たちからの評判は上々です。
メイソンさんは道産ワインの海外での可能性について、「間違いなく広がる」と話します。
まだ歴史は浅いですが、海外に挑戦しようとしているワイナリーがたくさんあることに強い期待を寄せているといいます。
道産ワインで世界に勝負を。
北海道で生まれた味が世界に羽ばたこうとしています。
道内にはワイナリーが現在64か所あって、およそ半数のワイナリーが後志の余市町や仁木町に集中しています。
さらに北は名寄市、南は函館市、東は北見市など、道内各地に広がっています。
5年前に41か所だったのが、2023年末までに20か所以上増えていて、まさにワインの一大生産地となっています。
北海道ブランドは、道民が思っている以上に海外で浸透しているようです。
道産ワインの海外への挑戦に期待です!
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年2月15日)の情報に基づきます。