1. トップ
  2. ファッション
  3. シャネルが注目し、女性を解放してきた「ボタン」の存在とは?シャネル2024年春夏オートクチュールコレクションを総覧。

シャネルが注目し、女性を解放してきた「ボタン」の存在とは?シャネル2024年春夏オートクチュールコレクションを総覧。

  • 2024.3.6

女性を解放した"ボタン"とダンスが融合。

今回の着想源は、装飾品であり実用性の高い"ボタン"。ボタンはそもそも衣類の着脱や開け閉めを容易にするものであり、かつてそのボタンのおかげで女性たちは動きを制限していたものから解放され、自由を得てきた。そして、ガブリエル・シャネルもボタンを非常に重要視してきた。洋服のプロフェッショナルであり、卓越した職人だった彼女が生み出す唯一無二のアリュールにとって、ボタンはまるで宝石のように大胆さと輝きを添えてくれる存在だったのだ。今コレクションでは、女性の解放の象徴であるボタンを出発点に、バレエやダンスの世界へと、物語を広げていく。

2024年は、ガブリエル・シャネルが初めてバレエ衣装をデザインしてから一世紀を迎え、メゾンとダンスの絆の強さを再認識する一年。ヴィルジニーは「ダンスはシャネルにとって重要ですし、このテーマについて思いを巡らせることもしばしばあります。メゾンは、ダンス業界や振付師、ダンサーたちと友好な関係を築いており、バレエ衣装も制作しています。私たちは身体と衣装が持つ力と優雅さを、チュールやフリル。プリーツ、レースで構成された、極めて軽やかなで優美なコレクションに集約させてみようと試みました」と話す。まるで水彩で描いたようなピンクやホワイトを基調にしたコレクションは、優雅で自由。そして女性たちのあらゆる動きに寄り添う精巧なクリエーションは、シャネルが誇る高いサヴォアフェールの力が遺憾無く発揮されている。

元記事で読む
の記事をもっとみる