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【春服】ドラマチックな「スカート」がまず欲しい! 高価だけど投資の価値アリな大人の新ブランド4選!

  • 2024.3.5

40代オーバーの大人のための上質&上品なブランドが続々と誕生。体型に合ったシルエットやサイズ感、上質な素材、華やかすぎないけど着た時のハッピー感がそなわった4ブランドを紹介。特にドラマチックなシルエットのスカートは、どんなトップスでも様になるので投資する価値あり!


【j.(ジェイドット)】

デザイナー谷川順子さん

1986年、NY・Fashion Institute of Technology卒業。帰国後にオリジナルブランド運営のほか、BARNEYS NEW YORK 日本進出、THE GINZAアパレル企画などに関わる。2023年、「j.」をローンチ。

デザイナーのイニシャルと“ジャパン品質”の頭文字をかけてブランド名とし、2023年SSに始動したジェイドット。自身もGLOW世代であるプレスの高田洋子さんに、ブランドの魅力について尋ねた。
「日本全国の生地の作り手や縫製工場の後継者育成が進むことで、サステナブルな社会の実現にブランドとして貢献したいという思いがあり、名品といえる国産素材を中心に採用しています。そして着た際の“あれ? 痩せて見える!?”と感じる美しいシルエットは、デザイナーこだわりの立体裁断によるもの。体型も生活も変化するミドル世代にとって、シンプルなのにモード感があり、自然に体型をスッキリと見せながらも大人の自信が内側から滲み出るようなデザイン、しかも軽い着心地で心身ともに解放してくれる服作りを丁寧に、誠実に追求しているところに、いつも深い感動を覚えています」

[小柄な人も着やすい、花のスカート]

春らしい花模様のひざ下丈スカート。ポリエステルのスパン糸を使い、天然素材の風合いに近づけた表情豊かなジャカード素材を使用。平坦なプリントとは違い、柄を織り込んでいる細かなふくらみが特徴。広がりすぎないボリュームで、小柄な方も着やすい。5万3900円(ジェイドット 自由が丘八雲店)

【estēta(エステータ)】

イタリア語で“審美眼のある人”を意味するブランド名を冠したエステータは、自分自身で取捨選択できる大人の女性へ向け、グローバル基準での高感度、高品質というニーズを見据えた「23区」の派生ブランドとして2023年AWに誕生。プレスの河野なみこさんご自身が惚れ込んだ、エステータの魅力とは。
「 一日の中で何役もこなす忙しい女性にとって、例えば1枚のワンピースで朝の子どもの送迎から昼の打ち合わせ、夜のレストランまでずっとシーンレスに対応できることは本当に重要なこと。そんな風にハイクオリティで着心地がよく、凜とした上品さを醸し出せるエステータの服なら、どんなシーンでも堂々と余裕のある振る舞いができるはず」
長年の素材調達・生産ネットワークを駆使し、最高級の素材を国内を中心とした高い技術力を誇る工場で生産することで、ハイグレードなものづくりに徹底してこだわる姿勢も魅力。
「 体型を拾いすぎず、360度美しく見せるパターンメイキング、仕立てのよさや生地の上質さに加え、上品な透け感や洗練されたフォルムなど、大人の女性にちょうどいい遊び心あるディテールにときめきを感じていただけるのではないかと思います。エステータを通じて、ご自分の新たな魅力に出会うモードの扉を開いていただけるはずです!」

[1枚持っていたい、黒のフレアスカート]

どんな着こなしも素敵見えさせる黒フレアスカート。リサイクルナイロン混の生地にフッ素フリーの撥水加工と薬剤フリーの塩縮加工を施し、従来よりも環境負荷を軽減した素材を使用。高密度でハリのある風合いがフェミニンなシルエットと好相性。4万9500円(エステータ/オンワード樫山 お客様相談室)

[アートな柄のラップスカート]

ラップスカートは生地の重なりを深くして、足が露出しにくい工夫が。ラスティックな表面感のあるコットンリネンキャンバスに、印象的なピグメントプリントを施したインパクトのある1枚。6万9300円(エステータ/オンワード樫山 お客様相談室)

【AUBRIOT(オブリオ)】

メンズのパタンナーとしてキャリアをスタートし、大手セレクトショップのデザイナー、ディレクターを歴任。独立後2020年、UNTITLEDディレクターに就任。2024春夏から、AUBRIOTをスタート。

この春デビューのオブリオは、「10年後も変わらずいいと思える服」をコンセプトに、タイムレスなスタイルを提案。ディレクターの木本建徳さんは、コアとして“アンバランスな魅力”を掲げる。
「どことなく禁欲的で日本的な美に惹かれていて、ボディラインも肌もさりげなく隠すことで女性独特の気品、色気、ムードが出せるんじゃないか、と思っています。“体型をカバーしたい”という気持ちに寄り添いながらも、それだけにとどまらず、逆説的にその人の持つ魅力にスポットライトを当てるということ。それがオブリオが目指すシックなスタイルにもつながる気がするのです」
コレクションピースは、ベーシックをベースに絶妙なバランスでデザインを加味している。
「今はじっくりと吟味され本当にほしいものだけを手にする時代ですから、お手持ちのものに合わせやすいこと、取り入れるだけで今のムードが感じられること、そして数年の時がたってもときめきを感じながらお召しになっていただけることを念頭に、丁寧でこまやかなものづくりをしています。40代というのは、きっと大変なことも多いと思いますが、いろんな経験を積んできたぶん、すごく輝ける年代ではないでしょうか。オブリオの服が充実した日々を送るみなさんの気持ちを盛り上げる力になれるとしたら、作り手としてとてもうれしく思います」

[シルエットがきれいなカーキのスカート]

ドライタッチのリネンコットンが軽やかなミディスカートは、細かなタックから広がるフレアシルエットが素敵。カーキもおしゃれ。スカート4万9500円(オブリオ)

【DOMELLE(ドメル)】

ディレクター田口直見さん

大手セレクトのデザイナー・ディレクターを長年にわたり歴任。ブランドの立ち上げやリブランドに数多く携わる。独立後、独自の美への追求をさらに進化させるため、新たなステージで始動。

大空のような開放感と心地よさ、安定感を、確かな品質と本質的な美で実現しようと2023年AWにデ
ビューしたドメル。ディレクターの田口直見さんは、年2回の受注会を通し、卸売ブランドとして完全受注生産形態を採用している理由についてこう語る。
「 本当にほしい方の元へ届くよう、必要な数量のみを生産することで無駄をなくしています。その姿勢はブランドの本質であり、国内外の生地メーカーや縫製工場とともに丁寧なものづくりに努めています」
2シーズン目に当たる今季のテーマは「F LY HIGHER」。緑豊かな草原から大空へ羽ばたく1羽のカナリアをイメージしている。
「 開放感・健やかさ・すがすがしさの象徴である羽ばたくさまを形にし、さらに高く舞い上がるようなイメージを表現しました。そして着まわしの新鮮さを追求し、着方やシルエットが変わる楽しさをご提案。一方で、ブランドの遺伝子として常にあるのは袖を通してわかる着心地のよさです。例えば、立体的なフォルムで優しく身体を包み、それに適した素材、ふさわしい仕立てにすることで、全方位の美シルエットと安心感ある着心地を両立。また後ろ側の分量を多くして風になびくようにすることで、軽やかさと同時に背中のシルエットも美しく見せるなど、身体の気になる部分をデザインでカバーすることも大人の女性の心地よさのために大切な要素だと考えています」

[旬なイエローのセットアップ]

コットンとナイロンの極細の糸を使用したタフタ素材のシャツとスカートは、ふわっと軽く、まるで着ていないかのようなエアリーな着用感。ストライプのパンツに付属しているエプロン風のベルトを重ね、自由でモードなカジュアルを満喫して。
シャツ4万2900円、スカート5万3900円、エプロン風ベルト付きワイドパンツ5万9400円(すべてドメル) ネックレス6万8200円(ココシュニック)

[羽根のようなシフォンスカート]

羽ばたきのようなデザインのアイボリーのスカート。織り上げて染める前にヴィンテージ加工でシボを出した福井産のトリアセテート・ポリエステルシフォン。ほのかな透け感と軽さをいかし、たくさんのパーツを羽根のように重ね合せてボリュームを創出。スカート7万9200円(ドメル)


モデル=黒谷友香 撮影=五十嵐隆裕<SIGNO>(人物)、藤巻 斉(静物) スタイリング=宮澤敬子<WHITENY> メイク=佐々木貞江 ヘア=左右田実樹 テキスト=土谷沙織 ※GLOW2024年3月号より

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