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ゴルフの“いい目標”の立て方とは?人気プロコーチがわかりやすく解説!

  • 2024.3.5

新しい年にゴルフの「年間目標」を立てましょう、というお話。

その目標の立て方を、23年の平均ストロークが、人生初の60台になったマスター今野が語る。

大きな目標の下に小さな目標をたくさん作る

テル 23年は90切りと月1ラウンドを目標にしたけど、80台は出なかったなぁ。24年も90切りを目標にするか。

今野(マスター) テルさんの実力なら80台は出てもおかしくないのに、出なかったのは目標が漠然としていたからじゃないですかね?

テル 90切りってかなり具体的じゃない⁉︎

今野 早々に達成できたり、序盤でクリアできなくなってしまったあとはどうすんですか?

テル まぁそのときは新しい目標を立てるかもしれないけど。マスターは23年の平均スコアが70を切ったらしいけど「60台」を目標にしたの?

今野 いいえ、年間ですから1年間やり続けられることとして「ハーフで2バーディ」を目標にしました。ほかにも、僕の場合、過去にふたつ、これを目標にガンバってよかったな、というのがあります。ひとつは、09年の「体幹を鍛える」です。主にバランスディスクの上に立って打つ練習をして、スイングの精度が大きく上がった。

テル 鍛えるのは数字で出るものじゃないから、年間を通しての目標にはなるね。

今野 そうなんです。でも、その年はスコア的にはあまり進化は見られなかったんですよ。でも、翌年の目標を「この体幹とスイングの精度を活かすプレーをする」にしたら、飛躍的にスコアがよくなりました。そして、もうひとつは、17年に立てた「ノーボギーのラウンドを増やす」です。

テル それって、かなり難しいですよね。

今野 その年は増やすどころか1回も無理でした。でも、翌年に1回、翌々年に3回達成したんですよ。これは確実に、ノーボギーを目指した1年間があってこそのことですよね。

テル でも、ノーボギーって漠然としてない?

今野 逆ですよ。ノーボギーで上がるためには、何が必要かを具体的に考えてティーショットから実行したことの賜物です。「ノーボギーでラウンド」といいつつ、早々にボギーを打ってしまったら「残りのホールでボギーを打たない」に目標を変更して1年間をやり続けました。「ハーフで2バーディ」も前半で達成できなかったら、後半ハーフでまた目指せますからね。

テル なるほど。達成しても、達成できなかったとしてもその後、継続していける目標がいいってことね。

今野 結局「ボギーを打たない」が「つねにボギーを減らす」につながったのです。「ハーフで2バーディ」もそうで、達成のために絶対に外せないプロセスがある。つまり、大きな目標の下には小さな目標がいくつもあって、それをやり続けてきた1年は、その年に目標を達成できなかったとしても実りある1年になります。

テル 3パットをしない、なんてどう? 俺はパットが苦手だから90切りに必要なプロセスになりそう。

今野 いいですね! そのために必要なプロセスを考えて実行しましょう。1年って長いようで短くて、じつは大したことはできないんです。でも、1年間では達成できなかったとしても日々右肩上がりによくなって、長期的に見てレベルアップしていけるのが、いい年間目標だと思います。

テル ちなみにマスターの24年の目標は?

今野 ゴルフも子育てもガンバるです。そのために欠かせないプロセスを考え中です。

テル パパになって、いい長期目標ができたってわけか(笑)

「160ヤードは7I!」を打ち続けてドライバーの飛距離20ヤードアップを達成!

ジュニア時代、今野は220ヤードだったドライバーを240ヤードまで伸ばす年間目標を立てた。「ドライバーが240ヤード飛ぶ人は、7番アイアンなら160ヤードは飛ばす。ならば160ヤードの距離は絶対に7番アイアンを使うと決めて、届く日がくるまで打ち続けました。すると、ドライバーのほうが先に240ヤード飛ぶように。これは飛距離アップを目指す人にオススメのプロセスです」(今野)

いかがでしたか? ぜひマスター今野のアドバイスを参考に「年間目標」を立ててみてください。

マスター今野一哉
●こんの・かずや / 1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ・RainbowFM(88.5MHz)の「サタマ二♪」(第2土曜 15:00-16:00 オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。

写真=鹿野貴司
イラスト=野村タケオ
協力=LaFace

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