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欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム

  • 2024.3.5
欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム

Text by 立野敦史(Qoly LFB Vintage)

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は5日からラウンド16の第2戦が始まる。

久保建英(レアル・ソシエダ)、冨安健洋(アーセナル)、鎌田大地(ラツィオ)の日本代表選手が所属するチームのベスト8進出なるか要注目だ。

この欧州最高峰CLでは、これまでにアジアのスポーツ用品メーカーのユニフォームを着た4つのチームが存在する。チームは4つだが参戦ブランドはわずか3つだ。その4チームをご紹介しよう。

なお、今回は現在の「チャンピオンズリーグ」が対象で、「チャンピオンズカップ」時代は含まないものとする。

ラツィオ

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
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ラツィオ 2023-24 Mizuno ホーム ユニフォーム

選手:鎌田大地

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム

イタリアの名門ラツィオは2022-23シーズンから日本のスポーツブランドMizunoと契約。パートナーシップ締結1年目のセリエAを2位で終えて、2020-21シーズン以来8度目のCL出場を決めた。

クラブは今季が8度目のCL出場だが、実はサプライヤーのMizunoにとってはこれが初のCL本大会。UEFAカップ(現EL)は2001-02シーズンにフィオレンティーナで経験し、アジアを舞台とするAFCチャンピオンズリーグは何度も経験しているが、欧州最高峰への挑戦は2023-24シーズンが初めてとなる。

ラツィオは決勝トーナメント1回戦でバイエルン・ミュンヘンと対戦し、2月14日に行われたホームでの初戦を1-0で勝利。Mizunoは初のCLでベスト8入りの可能性を残している。

ヨテボリ

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
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IFKヨテボリ 1994-95 Asics ホーム ユニフォーム

選手:ステファン・ペテルション

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
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現在のUEFA「チャンピオンズリーグ」という大会名は1992-93シーズンから使用を開始となる。それ以前は「チャンピオンズカップ」という名称だったが、それは大会フォーマットがノックアウト方式で文字通りカップ戦の色が濃い大会だったためだ。

日本の老舗スポーツブランドのAsicsは「チャンピオンズリーグ」に大会名変更後、最初に登場したアジアのスポーツブランドだった。1994-95シーズンに北欧スウェーデンの名門ヨテボリのサプライヤーとして欧州最高峰に挑戦し、チームとともにベスト8まで勝ち進んだ。

ちなみにAsicsは「チャンピオンズカップ」時代にも、サンプドリア(イタリア)やオリンピアコス、パナシナイコス(どちらもギリシャ)などのサプライヤーとして参戦している。

ブラックバーン

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
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ブラックバーン・ローヴァーズ 1994-96 Asics ホーム ユニフォーム

選手:デヴィッド・バッティ

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
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1994-95シーズンにヨテボリ(スウェーデン)のサプライヤーとしてCLベスト8入りを果たしたAsicsは、1995-96シーズンに今度はブラックバーン・ローヴァーズ(イングランド)のパートナーとして2季連続で欧州最高峰の舞台を戦っている。

マンチェスター・ユナイテッドの3連覇を阻止した形で1994-95シーズンのプレミアリーグを優勝し、アラン・シアラーが得点王を獲得。トップリーグで81年ぶりのタイトルを獲得したチームは意気揚々と1995-96シーズンのCLに臨むが、結果はグループステージ最下位で大会を後にしている。

それでもプレミア優勝とクラブ史上唯一のCLの両方を経験したこのAsics製1994-96ユニフォームは、栄光の象徴としてファンに愛され続けている一着だ。

なお、このシーズンのブラックバーンが現時点でAsics最後のCL参戦となっている。日本の老舗メーカーが再び欧州最高峰の舞台に戻る日は来るのだろうか。

ビジャレアル

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
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ビジャレアル 2011-12 Xtep ホーム ユニフォーム

選手:カニ

欧州チャンピオンズリーグで「アジアのスポーツブランド」を着た4つのチーム
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ほとんどのラ・リーガファンにすっかり忘れ去られているかもしれないが、“黄色い潜水艦”の異名を持つビジャレアルは一時期、香港を拠点とする中国のスポーツブランドXtep(エクステップ)とパートナーシップを結んでいた。

本来であればビジャレアルはこのシーズンもPumaとの契約を継続する予定だったのだが(実際ユニフォームも製造を開始していた)、詳しい経緯は不明なもののXtepに契約を奪われたような形となっている。

サプライヤー就任の経緯はともかくとして、このユニフォームを着てビジャレアルはクラブ史上3度目のCLに出場し、XtepはAsicsに次いでアジアで2番目のCL参戦スポーツブランドとなった。

元々はフットウェアが主力商品だったXtepは2010年、バーミンガム・シティ(イングランド)のサプライヤーとしてサッカー界に参入を果たしている。

だが欧州ではバーミンガムとビジャレアル以上に勢力を拡大できず、2015-16シーズンのビジャレアルを最後に欧州サッカー界から撤退。現在は再びフットウェアに経営資源を集中させながら、中東・アフリカをメインに細々とサプライヤー活動を継続中だ。

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