整理収納アドバイザー・矢澤茜さんは、動線に合わせた収納をすることで、いつでも片づけやすい住まいづくりを実現しています。よく使うものを見せる収納にする、生活感のあるものを隠すなど、見せると隠すのバランス感◎な収納術を見せていただきました。
矢澤茜さん PROFILE
A+organize 主宰。整理収納アドバイザー級認定講師であり、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリストなど多数の資格を保有。100円ショップやニトリ、無印良品などの身近な商品を使った生理収納術に定評あり。
整理収納アドバイザー矢澤茜さんの収納術 「使い勝手と見た目の両立を意識」
広々とした白い空間にグリーンがやさしい印象の、矢澤さん宅のリビング。整理収納アドバイザーとしての収納のこだわりは、見た目と使い勝手の両立だそう。
「一見スッキリと収納していても、使いたいときにサッと使えて、戻しやすくないと結局は散らかってしまいます。それは家族がいればなおさら。自分はよくても、どこにあるのかわかりにくい、片付けにくい収納では家族から不満が出てしまうことも」
とはいえすべてを収納する必要はなく、まずは見せたいものとしまっておきたいものを分けてみることがコツ、と話す矢澤さん。
「色が主張するものやこまごまとした生活用品、家電も意外と生活感が出てしまうので、なるべく隠してしまいましょう。デザインが好みで見せておきたいキャンドルや香水などはトレーに並べ、部屋に入ったときには見えにくい死角にディスプレーすると、ごちゃごちゃした印象にならずに部屋に溶け込みますよ」
収納家具の選び方についてもこだわりがあります。
「可動棚やあとから扉がつけられる棚など、入れるものに合わせてフレキシブルに使えるタイプが便利。また空間を広く見せたい場合は、大きめの家具を白などの薄めの色にするのもおすすめです」
隠せるインテリア術 4つのテクニック
隠せるインテリア術 #01 グリーンが映える白いリビング
こまごまとした生活用品はすべて収納し、生活感を出さない白いリビング。無機質にならないよう、植物を添えて。
隠せるインテリア術 #02 目立つコンセントはフォトフレームで隠す
コンセントは好みのフォトフレームで隠してしまいます。少し見えてしまいますが、あえてガラス部分を残すことで抜け感が出るのが好み。置くだけだから掃除もしやすいです。
隠せるインテリア術 #03 スイッチカバーを真鍮に
意外と生活感が出てしまうスイッチ部分。部屋に入ってすぐの場所にあり目につきやすいので、カバーを真鍮製に交換。これだけで雰囲気がガラリと変わります。
隠せるインテリア術 #04 家電を隠して生活感をオフ
テレビ下収納には、ブルーレイプレーヤーや用紙類、さらにプリンターまで収納。ブルーレイはリモコンリピーターを使うことで、扉を閉じたままでもリモコン操作できて便利です。
photograph:Mari Yoshioka edit & text:Nahoko Morimoto web edit:Riho Abe
リンネル2024年3月号より
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