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精神的につらそう【シュレッダー係】って?パワハラ案件なのに…SNSでは“意外”な声も

  • 2024.3.4

シュレッダー係、できる?

精神的にキツい「シュレッダー係」
精神的にキツい「シュレッダー係」

ある投稿をめぐり、日々さまざまな議論が交わされているSNS。2024年3月1日頃からSNSで議論されていたのが、ある社員を自主退職に追い込むため、一日中書類をシュレッダーにかける仕事=通称「シュレッダー係」についての投稿でした。

「シュレッダー係」とは、別の業務をしていたにも関わらず、ある日不要になった紙を投入してシュレッダーにかけるるだけの単純作業を行うよう上司から命じられる人のこと。

X(旧ツイッター)の議論の最初は、「簡単なお仕事で大手企業の給料がもらい続けられるなら自分が代わりにやりたい」といった投稿でした。

この投稿に他のユーザーがすばやく反応。「シュレッダー係、全然やります」「是非やらせてください」「超激務で福利厚生は何もなく、給料も激安のブラック企業に勤めるよりは、ずっとマシ」と、賃金がもらえるなら耐えられるのでは?という意見が多く寄せられていました。

一方、実際に経験したり、やらされているのを見たりした人からは、「ルーティンワークは拷問の一種」「鋼のメンタルが必要」「8時間紙の資料をスキャンする仕事で気が狂いそうだった」と、精神的な辛さを挙げる意見が寄せられました。さらに、「シュレッダーだけでなく上司からの嫌みや村八分といった他のハラスメントも受ける」など、想像以上にシュレッダー係が過酷であることを指摘する意見も見られました。

◇◆◇

シュレッダー係は労働者にとって苦痛に感じることがあるため、命じた側は「いじめ」「パワーハラスメント(パワハラ)」と見なされることもあります。

実際に、過去に「シュレッダー係」をさせられていた人と一緒に働いていたというAさんは、「前の職場で、シュレッダーをさせられたことが原因で辞めた人がいました。ある先輩社員が、部下に任せる仕事を考える余裕すらなかったのか…何かやることはありませんか?という部下に対し、『とりあえずシュレッダーしておいて』と言って大量の書類の処分をお願いしていました。ただ、1日だけでなく、何日もシュレッダーしか任せられない状況が続いたことが耐えられなかったのしょう……。数日後には、『パワハラを受けた』と言って辞職願いを出していました」と話します。

やはり、実際に希望していないのにシュレッダー係をやらされた場合、耐えがたい屈辱や精神的ストレスを受けてしまうのではないでしょう。

パワハラとは、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為で、シュレッダー係は、パワハラの6類型の「過小な要求」にあたる可能性があります。

「実際にやられたら辛くて耐えられないだろうね」「プライドを傷つけられる人もいるだろう」という意見が多く、職場内では解決しなさそうな場合や、社内にパワハラの相談窓口がない場合は「労基署」などへの相談を検討してみてもいいかもしれません。

(LASISA編集部)

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