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妹「母親代わりとか偉そうにするな!」20年間、妹の面倒を見てきた姉が結婚式参加を拒否された結果

  • 2024.3.4

現在36歳の私は、小さな会社で事務員として働き、これまで彼氏ができたことはありません。というのも、12歳下の妹を育てることに青春のすべてを費やしてきたのです。もちろん父も祖母も健在ですが、会社を経営していたため仕事で多忙。実質私が母親の代わりに20年面倒を見てきたのですが……。

23歳になった妹は?

成人してからもう数年。私が一生懸命育てた妹は、わがまま放題のニートになってしまいました。

「今さら就職なんて面倒。おばあちゃんのお小遣いがあるから、働かなくても困らないし」と、寝転がって平然と言ってのけるのです。

「おばあちゃんも高齢だし、永遠にいてはくれないよ……」と言っても、「それはそれでラッキーじゃん。遺産ガッポリだよ」と笑い飛ばすありさま。

「でも遺産は姉妹で折半でしょ? だから今のうちに絞り取らなくちゃ」とまで……。私は心が冷えるような気持ちになりました。妹がこうなってしまったのは、私の育て方が悪かったから? 母が他界した当時、私は15歳。炊事洗濯家事に妹の世話で忙しく、とても彼女の情操教育まではできませんでした。

父や祖母も、3歳で母親を失った妹がふびんで、怒ったり叱ったりできず甘やかしてしまったのです。その結果、妹は贅沢三昧(ぜいたくざんまい)のわがままっ子に……。私はどうしたら良いかわかりませんでした。しかし転機は突然訪れたのです。

縁談が決まるも不安は倍増

それは、妹に降って湧いた縁談。お相手は祖母が取引をしている会社の跡取り息子だとか。孫娘を案じた祖母が相談し、その流れでトントン拍子にまとまりました。

私は、妹の幸せを願いつつ、彼女が結婚して家を離れたら、もう私も母親役をする必要はない。今まで諦めてきた自分の夢や楽しみを探せるかもしれない……。そんな期待を抱き始めました。

しかし、式の準備が進むにつれて新たな不安が胸をよぎりました。なんと妹は、王侯貴族かというほど豪華な結婚式を計画したのです。資金源はもちろん祖母。しかも式だけではなく、一等地の大きな戸建てに最高級の家具や家電を所望。さらに独身最後だと言って、毎晩パーティーを開いて遊び回る始末です。私はさすがに黙っていられず、妹を止めようとしました。

「いいかげんにしなさいよ。それはおばあちゃんのお金でしょう?」

「あーもう、母親面して偉そうにしないで! あんたに世話になった覚えはないし、頼んでもいない!」

結婚式の当日に…

妹から心ない言葉を投げつけられて、大ショックを受けた私。それでも1カ月後の結婚式が来ました。喧嘩をしたとはいえ、実妹の結婚式に出ないわけにもいきません。それに、私にはまだ淡い期待がありました。あの妹だって、さすがに当日には感謝の言葉をかけてくれるのでは、と……。しかし式場に入った途端、その期待はあえなく打ち砕かれました。

なんと、会場には私の席がなかったのです。親族用のテーブルには父や祖母や親戚がすでに座っているのに、私の席はありません。そこに出てきたウェディングドレス姿の妹は、私を見下すように一瞥(いちべつ)すると、にべもなく宣言したのです。

「何あんた、ノコノコ現れたのね。見ての通り、あんたの席はない。偉そうに母親面されたら迷惑だから、帰ってよ!」

祖母が怒りの鉄つい!

それを聞いていた祖母は、静かに席を立って妹に言いました。

「お姉ちゃんが帰るなら、私も帰る。たった1人の姉をないがしろにして追い出そうとする女の結婚式なんか出たくないからね」

すると、資金源に見放されたくない妹は、慌てて引き留めようとしました。「おばあちゃんはいてよ~。かわいい孫の晴れ舞台でしょ! おばあちゃんが引き合わせてくれた縁じゃない!」

しかし祖母は続けました。「あんたのためじゃない。ダメ妹がそばにいたら、お姉ちゃんが自分の人生を送れなくなってしまうから。あんたを嫁に出してお姉ちゃんを解放してやろうと思ったんだ」

それからね、と祖母はコホンとせき払い。「私の全財産はお姉ちゃんに譲ると遺言書を書くよ。あんたには、これまでの多額のお小遣いに加えてこの結婚式と新居の費用、独身最後の遊興費、十分すぎるほど渡してきたからね」

さらに新郎も!

これを聞いた妹は逆ギレ。「あんたのせいよ!」と私につかみかかろうとしました。すると、後ろに控えていた新郎が口を開いたのです。

「この結婚は破談にしましょう。彼女、妹に先を越されて嫉妬したお義姉さんが参列を拒否したと言ったんですよ。実は勝手に席を外し、お世話になった姉を追い返すなんて……。そんな人と結婚なんて到底できない!」

こうして結婚は中止となりました。式当日に相手から断られるという屈辱を味わわされた妹は、相手方に土下座して謝った父と祖母によって実家を追い出され、自力で生活すべく働き始めました。社会の厳しさを知る良い経験になる、と祖母も父も遠くで見守ることに。

私は妹から解放され、穏やかな毎日を送っています。時間もお金も自由に使えるようになった今こそ、自分のために生きようと思っています。

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姉への感謝の気持ちを持たない妹。結婚式にしたひどい仕打ちにより、逆に周囲から見放されることに……。まさに自業自得です。一生懸命家族に尽くしてきたお姉さんが、これから本当の幸せをつかめるといいですね。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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