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約8割はビジネス飲み会が嫌い!? ラランド・ニシダ「『なんで飲まないの?』みたいな人がいたら本当に嫌」

  • 2024.3.3

“ビジネス飲み会”について、コミュニケーションのプロである大野萌子さんと、ラランドのお二人が分析&アドバイス! 最近、再び開催されるようになった飲み会だけど、宴会に対する意識には個人差があるもの。「行きたい」と思わせる誘い方や不和を生まない断り方など、上手な付き合い方を探ります。

ビジネス飲み会対処問題

20代~40代の男女150人に聞きました。

Q1、“会社の飲み会”、ざっくり言って好きですか?

好き…23%、嫌い…77%

【年代別】
20代
好き…18%、嫌い…82%

30代
好き…30%、嫌い…70%

40代
好き…20%、嫌い…80%

Q2、Q1の理由を教えてください。(複数回答)

【好き派】

  • お酒が好きだから…58%
  • 人とお酒を飲むのが好きだから…44%
  • 会社の人と親睦を深めたいから…41%

【嫌い派】

  • プライベートの時間を割くのが嫌だから…58%
  • 上司に気を遣うから…55%
  • 大勢でお酒を飲むのが好きではないから…47%
  • お酒が苦手だから…44%

仕事の飲み会が嫌いだと答えた人が約8割。好きだと答えた人からは、「お酒が好き」という声が。一方、ネガティブに捉えている人からは、「お酒が飲めない」という理由や、「大人数で飲むのが好きではない」という飲み会自体が嫌だという場合も。また、「プライベートの時間を割きたくない」「気を遣うのが嫌」など、会社の人間関係は就業中だけにしたいといった意見も目立つ。「時間の無駄」という効率主義派の人も。

Q3、昨年、会社の飲み会はどのくらいの頻度で行われましたか?

一度もなかった…40%、年に1回…20%、半年に一回…18%、2~3か月に一回…10%、月に1~2回…5%、月に3~4回…2%、それ以上…5%

Q4、昨年開催された会社の飲み会に、どのくらい参加しましたか?

ほとんど参加しなかった…32%、ほとんど参加した…28%、すべて参加した…40%

コロナ禍で一度、飲み会カルチャーが消えてしまったことが大きく影響しているのか、昨年、一度も会社の飲み会が行われなかったという回答が40%と、一番多い結果となった。一方、開催されたと答えた人はそのうちのどのくらいに参加したのかを尋ねると、「すべて」もしくは「ほとんど」という人が7割に迫る結果に。前向きな気持ちで行く人もいれば、断れないからという理由の人もいそう!?

Q5、飲み会に参加するかどうか、判断の決め手になるものは何ですか?(複数回答)

  • 参加メンバー…63%
  • 翌日の予定…36%
  • 会費…33%
  • 人数…22%
  • 告知のタイミング…22%
  • その他…6%

参加するか否かを決める判断材料として、誰が参加しているかということを重視する人がダントツで多かった。自分が話したいと思う相手がいるかどうか、苦手な人を避けたいなど、いろいろな思惑が感じられる。また、翌日の起床時間や予定、会費、開催される時間で決める人が、ほぼ同率という結果に。事前に状況や条件をしっかりと確認して、冷静なジャッジを下している人が多い印象。

飲み会に誘う時、断る時、気を遣いますか?

【誘う】
気を遣う…67%、気を遣わない…33%

【断る】
気を遣う…61%、気を遣わない…39%

誘うにせよ断るにせよ、気を遣うという人が多数派に。誘う立場の場合は、「公私混同したくないかもしれないから」「無理やり来てほしくない」など相手への配慮が影響している人もいれば、「家族構成や住んでいる場所、金銭的なことなどを考慮して設定するのが大変」など気苦労が増えることが嫌という声も目立つ。また、「断られたら気まずい」と、今後の人間関係への影響を気にする人も。

Q7、飲み会で嫌だと感じることは何ですか?(複数回答)

  • 途中で帰れない…38%
  • プライベートなことを聞かされる…33%
  • プライベートなことを聞かれる…28%
  • 仕事の話ばかりされる…27%
  • お酒を飲むのを強要される…23%
  • 手配や仕切りを任される…19%
  • 自由にオーダーできない…17%
  • 嫌だと感じることはない…17%

自由に退出できないことが最多に。注目したいのは、「プライベートの話をされること」「プライベートを詮索されること」という声が多かったこと。これは、“職場の飲み会では仕事の話をしたい”と考えている人が多いことが表れているのかも。

コミュニケーションの達人・大野さんからAdvice!

理由を言わず断ってOK。遅刻や途中抜けを使うのも手。
会社の飲み会といえど、その性質によって、好き嫌いが分かれるという。

「大人数で集まる宴会は嫌だけど、少人数でコミュニケーションがとれる飲み会には行きたいという声が多い印象です。気持ちを聞いてほしいという部下や、部下の情報を得たり、自分を知ってもらいたいと思う上司は少なくないです。行きたくない時は、『今回は参加できません』と断り、理由を言う必要はありません。詮索はハラスメントになります。避けられない会の場合は、遅刻や途中抜けもOK。行くことに意義があるので、『厳しいのですが少しだけ顔を出します』と切り抜けましょう。今は、それを咎める人のほうが、白い目で見られる時代です」

お酌や食事の取り分けなどは、「コロナ禍により“自分のことは自分で”という風潮になったので、『衛生面などが気になる方もいらっしゃると思うので各自でお願いします』と言えば問題ありません」。

上司の話を聞くことが辛い時は、「同調すると相手の話が長くなるので、『そうなんですか』と距離感のある対応にし、リアクションを薄くしましょう。また、会話の時は“聞く”と“話す”の割合を7対3くらいにすると、相手には心地いいバランスに感じられます」。

ラランドの「飲み会」ぶっちゃけ話。

ボケ担当のサーヤ(左)とツッコミ担当のニシダ(右)。

サーヤ:私はお酒が得意だから、飲んで酔っちゃえばどうにかなることが多くて。苦手な人は大変だと思う。

ニシダ:僕はまさにそう。飲み会以前にアルコールがダメだから、「なんで飲まないの?」「はい、テキーラ」みたいな人がいたら、本当に嫌。

サーヤ:私たちのマネージャー?

ニシダ:あったね~。打ち上げの時に酔ったから帰ろうとしたら、日本酒の瓶とおちょこを持って追いかけてきて、「途中で抜けるなら最後に…」って(笑)。断れる関係だからいいけどさ。飲んで楽しくなる経験がないから、みんなが酔って楽しそうにしている現象が、いまだに信じられない。

サーヤ:今は先輩とかみんな、気を遣ってくれているのを感じるよね。「時間は大丈夫?」と聞かれたり。そういう気遣いがある場だと行きやすいのかな。

ニシダ:場所や来る人、規模感とかもわかると判断しやすいよね。あと、後輩と飲む時は帰れる分岐点をいっぱい作ってあげたほうがいいんだろうなぁ。

サーヤ:そして、嫌な飲み会は全部ネタにする。YouTubeに「遺伝子レベルでつまんない飲み会」というコントをアップしているので、見てみてください!

大野萌子さん 公認心理師、産業カウンセラー。日本メンタルアップ支援機構代表理事。『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)、『10歳からの言いかえ図鑑』(幻冬舎)など著作多数。

ラランド ボケ担当のサーヤとツッコミ担当のニシダからなる、2014年結成の漫才コンビ。TVerのオリジナルコンテンツ『TVerで学ぶ!最強の時間割』が配信中。『ラランドの声溜めラジオ』がGERAで配信中。

サーヤさん・シャツ¥40,700(ボディソング info@bodysongbodysongbodysong.com) 中に着たトップス¥11,000 パンツ¥11,000(共にセイト/アンティローザ TEL:03・6431・9431) シューズはスタイリスト私物 ニシダさん・シャツ¥42,900(ボディソング) パンツ¥6,930(ドープス/アンティローザ) シューズはスタイリスト私物

※『anan』2024年3月6日号より。写真・土佐麻理子 イラスト・黒猫まなこ スタイリスト・西村茜音 取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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