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有名大学を卒業して実家の八百屋を手伝う私を見下す同級生「学費は無駄だったね」⇒まさかの展開に

  • 2024.3.3

有名大学を卒業した私は現在、両親が経営する八百屋に勤めています。地域の常連さんと交流しながら商売をするのが楽しく、忙しくも充実した毎日。そんなある日、店頭で見覚えのある女性に声をかけられました。

声をかけてきたのは…

声の主は、高校時代の同級生Y子でした。久しぶりなのにあいさつもなく、いきなり「あれ? あんた、有名大学に入ったよね? なのに、こんなところで働いているの?」と言うのです。

私は引っ掛かりを覚えましたが、彼女は昔からこういう性格だったことを思い出し、気にせず笑顔で答えました。「久しぶり、Y子。ここは両親の店なの」

ところがY子は、嬉々として話始めました。「あんたの親が八百屋? ウケる~。私なんて、あの○○企業△△部署勤めよ。私みたいなバリキャリは野菜なんて買わない。仕事で忙しいから外食かテイクアウトよ。高給取りの私には商店街の八百屋なんて縁がないの」

すっかりあきれてしまった私。すると奥から、野菜を仕分けていた母が出てきました。「ならあなた、何しに来たの? ここは新鮮な野菜を求める人が来るところだよ」と冷静に事実を述べると……。注意されたことに逆ギレしたY子は、さらに暴言を吐いたのです。

「親子そろって貧乏臭いわね! この私を怒らせる気? こんなボロ八百屋なんてすぐつぶせるのよ」

あっけに取られた私たちを置いてそう言い捨て、ひとりさっさと帰っていきましたが……。

ノンストップのマウンティング女

なんとY子、次の日から毎日のようにうちの八百屋に来て、野菜ではなく反感を買うようなことばかり吹聴するようになったのです。

「大枚はたいて有名大学に行ったのに、最終形態が八百屋ってダサい。今までの学費が無駄になったわね。親子であわれだわ」

などと、周りのお客様にも聞こえるほどの大声で好き勝手を言っています。親のことまでバカにされた私も、もう我慢の限界でした。ひと言もの申そうと身を乗り出したその瞬間、両親が恐ろしいほどの「笑顔」で彼女の前に立ちはだかったのです。

「あんた、何も知らないんだね。あわれなのはどっちかしら」

自称エリートの正体は?

「○○企業の△△部署勤めでしょ? それなのに何にも知らないなんて……」と母。「もしや、勤務といってもバイトかい?」とカマをかけると、顔を真っ赤にしたY子が宣言したのです。

「バイトじゃない、派遣社員よ!」これを聞いて父はうなずきました。「なるほど、派遣さんなんだね」

ちょうどそこに、とある男性が来店。それを見て、Y子は仰天。「な、なんで課長が八百屋に!?」とすっとんきょうな声を挙げたではありませんか。

「わざわざ悪いわね。あなたの部署の派遣さんのことでちょっとね……」と話だした母。そう、その男性は、Y子が派遣業務をしている職場の課長でした。しかし彼はY子を見ても気付かない様子。母が「この子、お宅の派遣さんよ」と言うと、「すみません、派遣さんは大勢いるから覚えられなくて……」と頭をかいています。

「ど、どういう関係?」と慌てふためくY子に、課長は言いました。「こちら、会長のご子息夫妻が営まれている八百屋さんだ。他にもレストランや大型スーパーなど、一族で展開されているグループ店舗は数えきれないほどあるんだよ」

実は私…

そうなのです。Y子が自慢していた○○企業の会長は私の祖父で、この八百屋はグループ会社。ゆくゆくは企業を継ぐ私は、経営や接客を学ぶため、ここで経験を積んでいるのです。Y子は短期契約の派遣さんだったため、知らなかったようでした。

自分から言うのも何なので黙っていたのですが、課長がY子に告げました。「こちらのご令嬢は、会長のお孫さん。次期会長として、今はグループを転々としておられるんだ」

父と母は課長に向き直って言いました。「今日呼び出したのは、この人が八百屋や娘をバカにして、営業妨害をしていたから。他のお客様にも迷惑だったんだよ」

仕事を頑張る人は皆、尊い!

「次期会長だなんて知らなかったし!」と、Y子は焦ってとりなそうとしました。しかしこれがさらに母の怒りに油を注ぐ結果に。「あんた、娘が次期会長だと知っていたら、あんな発言をしなかったって言うの? ふざけるな! 職種で人を見下すなんてもってのほか。八百屋はおいしい野菜を地域の方々に届ける立派な仕事だよ。 私も夫も娘も、八百屋に誇りを持っているのだから」

母の剣幕に押されたY子は、「悪気はなかったんです……」と泣きながら去っていきました。

数日後、報告に来た課長から聞いた話によると、Y子は派遣社員の中でも問題視されていた様子。仕事をさぼるわ人の話は聞かないわ、挙句に派遣仲間のことを見下す発言をしてトラブルを起こしていたとあり、結局は契約終了となったようです。

私はその後、また別の業界で経験を積むべく、グループのレストランに勤めることに。世の中にはいろいろな職業があり、仕事にやりがいと情熱を持っている人は皆、輝いていると実感しています。

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八百屋さんの仕事を見下す自称エリート女……。相手が次期社長だと知らなかったからという言い訳も救いようがありません。どんな職種や仕事も、誰かの役に立っているはず。社会の一員として一生懸命仕事をしている人に優劣などないですよね。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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