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「花粉症」市販のクスリと病院での治療、どちらがお得?効果がある?

  • 2024.3.3
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花粉症の症状が強くなるこの時期、多くの人がドラッグストアなどで薬を買う人も多いでしょうが、最近は病院で専門的な治療が受けられるようになっているほか、意外と安く済むようです。「花粉症にはドラっふストアで薬を買えばいい」と思い込んでいる人は、一度しっかり比べてみたほうがいいかもしれません。

大学薬学部卒業後、薬学系大学院の修士課程を修了、製薬会社にも席を置いた専門家に、実態を比べてみてもらいました。

■ドラッグストアで買える市販薬は種類も多く安い

市販薬は種類も多く手軽に買えて、症状が軽いなら日常生活で生まれる不便を軽くしてくれますが、あくまで症状を一時的に抑えるもので、根本的な解決には至らない点は理解しておく必要があります。

メリットとしては、手軽に買えて、安いということです。種類が多いため、かえって選ぶのが大変であっても、薬剤師などがいるドラッグストアなら相談できますし、最近では通販でも買えます。

たとえば、アレジオンやアレグラなど、眠くなりにくい抗ヒスタミン薬の商品なら、1かヵ月分(30日換算)で約2470~3460円で済みます。

■病院にかかるのは面倒?高い?

これに対して、病院での治療は、通院の手間と時間がかかりますが、健康保険の適用を受けられて、むしろ市販薬より安く済むことがあります。

たとえば、市販薬にもあるアレジオンのみの場合でも、診察料(初診料・処方箋料・処置)1070円と、調剤薬局支払い1130円(30日分)を合わせても、初診で2200円程度(3割負担の場合)の負担です(条件により異なる)。この場合、市販薬より安く済みます。

また最近注目されている治療法である、原因から治す(根治治療)「皮下免疫療法」「舌下免疫療法」が受けられます。

「皮下(注射)免疫療法」のメリットは、ダニ・スギの同時治療ができるため、長期でみれば費用が抑えられます。

ただデメリットもあり、最初の数ヶ月は毎週通院が必要で、最低でも3年から5年は続ける必要があります。

皮下免疫治療法の費用は、1回あたり600円(3割負担、初診料等は別)ほどのため、他の治療と比べると安いものの、何度も通院が必要で、治療に時間がかかります。

もう一方の「舌下免疫治療薬」は、舌の下に直接薬をつける治療法ですが、スギとダニで薬が別々のため、費用がかかります。スギに対応した薬が月2000円~2700円、ダニの薬が月3000円ほどです。

皮下免疫治療法と比べて通院回数が少なくて済みますが、同じく治療には3年から5年かかるとされます。

■市販薬がいい?病院がいい?

こうして見ると、市販薬がいいのは、症状が軽くて(くしゃみや鼻詰まりなどが)時々出るという人、忙しくて病院にいく時間がないが、すぐ症状を抑えたいという人でしょう。

これに対して、病院での治療が向いているのは、症状が重い人、毎年花粉症に悩んでいる人、さらには市販薬で症状が改善されない人でしょう。

以前はなかった治療法も生まれているので、長年、花粉症の季節は市販薬でしのいでいるという人も、一度比べてみてもいいかもしれません。

文/編集・dメニューマネー編集部

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