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アパレル店員「年齢制限」あるの?若い人ばかり働いているのはなぜ?元スタッフが解説

  • 2024.3.3
アパレルショップのイメージ
アパレルショップのイメージ

若くておしゃれな人が働いているイメージのあるアパレル店員。年齢制限はあるのか?年齢を重ねるとできない仕事なの?など、気になる人は多いのではないでしょうか。アパレル店員の可能性や、お局様(つぼねさま)のエピソードなどと併せて、元アパレル店員の筆者が紹介します。

基本的に「年齢制限」のない仕事

結論から言うと、アパレル店員に年齢制限はありません。求人で年齢制限があるブランド・ショップはほとんど見掛けたことがなく、実際に採用の際も年齢を気にされることはそこまでありませんでした。

若い人が多い理由は、アパレル店員の仕事は体力勝負の面が大きいから。また、アパレル業界は定休業界であるため、年齢を重ねると転職などで辞めていく人が多く、結果的に若い人の割合が多くなる傾向があります。

アパレル店員に年齢制限がないと言い切れるのは、ファッションは若い人のためだけのものではないからです。ショッピングモールに行くと若い人のファッションブランドばかり目に入るかもしれませんが、シニア層向けのファッションブランドのテナントもいくつかあります。

また、着物やスーツ、子ども服など販売員の年齢を問わないジャンルのアパレル店もあるため、やる気があれば何歳になっても働くことができます。

元アパレル店店長の筆者は、採用にも携わった経験があります。

求人募集に応募してきた人が学生か主婦かでシフトに入れる時間帯が異なることから、そういった意味で年齢を気にすることはありますが、「若いから採用」とか「○歳代以上だから不採用」という基準で考えたことはありませんでした。

やる気や清潔感、必要とするタイミングに出勤できるかなどの総合的観点から、採用を判断していました。

お局様が避けられるワケ&自分がならないために

アパレルショップのイメージ
アパレルショップのイメージ

アパレル店員に年齢制限はありませんが、年齢を重ねた人が歓迎されない理由があるとすれば、それはお局様的な存在になる可能性が高いからです。

ここで言うお局様とは、職場の空気を一手に握る、在籍歴が長くそれなりに業界での経験が蓄積されているためかなり態度が大きくなってしまっているベテランのアパレル店員のこと。

お局様には仕事ができる人が多く、ある程度わがままを言っていても周囲が文句を言えない雰囲気を作り上げています。一方で、コミュニケーションに問題があったり裏表が激しかったりするため、一緒に働くのはかなり大変。楽しく世間話をしてくれる日もあれば、一日中不機嫌で何かについて厳しく指摘してくる日もあるのです。

接客業にも関わらず有休消化を好きなタイミングで取得したり、アパレルの仕事の中でも最も大変なセールの準備業務は若手スタッフに任せて帰ったりと、自由すぎるお局様の行動を筆者自身たくさん見てきました。

お局様はお客様に楽しく服を売るのが大得意なため売上を立ててくれるので重要な存在ではありますが、職場のスタッフからは敬遠されがちであることも事実です。

年を重ねたときお局様にならないために気を付けたいことは、当たり前ではありますが初心を忘れないことです。

どうしても職歴が長くなると、若手が先輩に気を遣う大変さやセール準備の面白さを忘れてしまい、任せっぱなしにしてしまいますが、大変なことこそスタッフ全員で乗り越えようとするマインドが大切。そのようなマインドや態度が感じられるベテラン店員は、当然のように周囲からの人望も厚かったです。

若いスタッフが多い職場だと、年齢を重ねた自分が周囲とどのように接すればいいか分からず孤立したように感じてしまうこともあるはずです。そんなときは、お局様的な態度を取るのではなく、若手の愚痴や悩みに積極的に耳を傾けたり、場合によっては業界内で転職し、近い立場で会話ができる人が多い環境に身を移すのもおすすめです。

さまざまなキャリアアップも目指せる職種

アパレル店員は、選ぶ環境を間違えなければ、楽しく長く続けることができる職種です。そのためには、常に自分の世代のファッション情報をキャッチしておくことが重要でしょう。また、ある程度の体力や清潔感も大切です。

また中にはは、高いコミュニケーション能力を生かして、パーソナルスタイリストやキャリアコンサルタントなどにキャリアをスライドさせる人もいます。アパレル業界に関わらず、年齢を重ねても自分が輝けるステージを求め続けましょう。

(ゆき)

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