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「マルチグリドル」を自宅で活用する方法!キャンプの万能調理器具はキッチンでも大活躍♪

  • 2024.3.2

キャンプの定番「マルチグリドル」家でも大活躍

自宅でも使いやすい「マルチグリドル」とは?
自宅でも使いやすい「マルチグリドル」とは?

キャンプを楽しむキャンパーの間で定番アイテムにもなっている、人気の万能調理器具「マルチグリドル」を知っていますか?中央に向けて緩やかなカーブがついたマルチグリドルは、これ一つで、焼く・炒めるだけでなく、煮る、揚げるまでこなす優れもの。そのままテーブルに並べても様になるスタイリッシュなデザインも魅力です。キャンプ界隈だけの人気にとどまらせておくにはもったいない、家でもおすすめの調理器具なのです。

マルチグリドルと一口に言っても、大きさや種類もさまざまで、値段の幅もあります。また、たくさんのメーカーから発売されていて、手頃な価格の物だとホームセンターの「カインズ」などで購入できます。

それぞれに強みや長所はありますが、マルチグリドルの本家、いわゆる正規品と呼ばれるのは「JHQ(ジェイエイチキュー)」の製品です。とはいえ、他ブランドの物であっても「買ってみたものの使えない」なんてことはなく、質の良い製品は多くあるので、用途や好みに合わせてお気に入りを見つけてください。

あらゆる加熱方法がOK、ガスもIHも使える

今回は、JHQの製品を中心にマルチグリドルについて紹介します。人気の理由は何と言っても汎用性、そしてデザイン性の高さ。しかしそれだけではありません。

あらゆる熱源で使用できるマルチグリドルは、直火、ガス、炭火、そしてエンクロヒーター、ラジエントヒーター、ハロゲンヒーターなどのIHにも対応しています。ガスでもIHでも使えるなら、自宅での使用にももってこいです。

一見、鉄製に見えるJHQのマルチグリドル、素材はアルミ合金です。そのため鉄製の調理器具のようにシーズニングなどの面倒なお手入れは必要ありません。また、特殊な「イノーブルコーティング」という加工が施されているので、油を使わなくても食材が焦げつきにくいのが特徴です。

SNSでも「お好み焼きが油なしで焦げ付かず簡単に作れた!」「こびりつかないからクレープも上手に焼けた」など、調理のしやすさに感動している人が続出。さらに「少しもこびりつかないので、ウェットティッシュでサッと拭くだけで簡単」といった声も多く、後片付けのしやすさにも定評があることが分かります。

軽く汚れを拭き取ってから洗剤で洗い流せばラク、そして環境にも優しくて一石二鳥です。

また、アルミ製のマルチグリドルは、一般的な鍋やフライパンと比べても熱伝導率が高いので、熱ムラなく食材に均一に火が通り、料理をおいしくしてくれます。ポイントは弱火~中火を守ること。炒飯や野菜炒めなど、強火で素早く仕上げたいという人もいるかもしれませんが、熱伝導に優れているので、弱火、中火で作れます。

JHQの公式サイトでも、高温調理はコーティングの劣化の原因となるので、弱火または中火の調理が推奨されています。

料理の幅が広がる、マルチグリドルを使ったオススメ

いろんな料理に使えるマルチグリドル
いろんな料理に使えるマルチグリドル

汎用性が高い、大皿代わりになるデザイン性、あらゆる熱源で使用可、焦げ付きにくい、お手入れがラク、環境にも優しい――。長所がいくつもあるマルチグリドル。実際、自宅ではどのような調理に使えるのでしょうか。

JHQの場合、マルチグリドルは底が浅めのフラットタイプ(19cm、25cm、33cm)と底が深めのディープタイプ(29cm)があります(※フラットタイプ19cmはIH非対応)。フラットタイプでも、33cmのもので約1リットルの水が入るので、煮物や揚げ物にも対応できます。鍋物など、より多くの水を使うときにはディープタイプが安心です。

毎日の朝食作りなど日常的に使うのももちろん良いですが、出来上がりをお皿に移さずそのまま食卓に出せるマルチグリドルは、華やかでおしゃれなので、特別な日のおもてなし料理や、パーティーメニューにぴったりです。マルチグリドルを使ったいち押しメニューをいくつか紹介します。

まずは定番の韓国料理サムギョプサル。食べやすい大きさに切った豚バラ肉をドーナツ状に並べて焼きます。中央のくぼみに流れた油でキムチやニンニクを焼けるのは、傾斜の付いたマルチグリドルだからこそ。豚肉の油で焼いたキムチは、酸味や辛さが和らぎ香ばしくなって絶品です。〆の焼き飯(ポックンパ)も外せません。

中央のくぼみを生かした料理といえば、アヒージョやチーズフォンデュも人気です。アヒージョならバゲットで、チーズフォンデュなら肉や野菜で周りをきれいに飾れば、見た目にも豪華で大勢で囲むことで盛り上がること間違いなし。

JHQのマルチグリドルには付属のフタがありませんが、サイズの合った手持ちのフタを使えば、さらにメニューの幅は広がります。おすすめはピザ。ピザ生地はもちろん、チーズも焦げ付くことなく焼き上がります。

その他にもホットケーキやクレープ、パイなどのスイーツも作れます。

お手入れ&保管方法には注意点も

マルチグリドルを安全に使用するためにいくつか注意しておくべき点があります。

マルチグリドルは加熱すると取っ手まで熱くなるので、素手で触るとやけどしてしまいます。取っ手をつかむ際には、付属のシリコンミトン、木製グリップなどを忘れずに。また、水分量が多い鍋料理などを作るときは、調理後のマルチグリドルを持って移動するのは危険です。こぼしてやけどする恐れがあるので、あらかじめ食卓に運んでから調理を開始する方が安全です。

カセットコンロを使用する際にも注意が必要です。ガス缶は熱せられると爆発する危険性があります。カセットコンロとマルチグリドルのサイズが合っておらずガス缶の上にマルチグリドルが覆う形になってしまうと、マルチグリドルの輻射熱によってガス缶が温められてしまいます。

サイズの合ったガスコンロを使う、長時間の調理にならないようにする、ときどきコンロの様子をチェックするなどして注意しましょう。

面倒なお手入れは必要ありません。使用後はスポンジを使って食器用中性洗剤で洗い、すすいで水気を拭き取り乾かせば完了です。保管する際には、上に鍋やフライパンを重ねるのはおすすめできません。表面のコーティングを傷つけてしまいます。ちなみに、金属製のトングや、ナイフやフォークを使うのもNGです。いくらタフなコーティングがされているとはいえ、長く使い続けるために控えたいところです。

焼く・炒める、煮る、揚げるといったさまざまな調理ができる、キャンパーの定番マルチグリドルは、熱源を選ばないので家で使うのにもぴったり。料理もおいしく仕上がる上に、食卓に出せばインパクト大で目を引きます。使って見る価値はあるのではないでしょうか。

(渡邊倫子)

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