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「パソコンに飲み物」で保険がおりるかも!こんな場合でも請求できる【火災保険】

  • 2024.3.1

火災保険は、火事や地震だけでなく、パソコンに液体をこぼして故障させたときなどにも使える。ただし、請求しないと保険金はおりないので、その点だけは注意したい。火災保険が適用される意外なケースとして、次のようなものがあげられる。

■火災保険が使える意外なケース

火災保険は「火災以外の身近なトラブル」でも、意外にも保険金がおりる。ただ請求しないと保険金はおりないので、入っている火災保険の内容を確かめて、損をしないようにしたい。

●うっかりミスで家具や家電が壊れたとき

家具や家電を壊してしまった場合、契約している保険の補償の対象として「破損・汚損」が含まれているなら、保険金が出ることがある。たとえば次のような場合だ。

・子供が物を投げてテレビが壊れた
・コーヒーをこぼしてパソコンが壊れた
・模様替えで家具を倒して一部が壊れた
・子供が友達と遊んでいて床に傷がついた

ただし、火災保険の対象には「建物」と「家財」があり、建物のみ補償対象になっていると、家具や家電は補償されないため気をつけてほしい。

●請求できるケース3 ボール遊びで窓ガラスが割れたときなど

物体の落下や飛来、衝突による次のような被害も火災保険で補償される。

・ドローンが落ちて雨どいが壊れた
・ボールが飛んできて窓ガラスが割れた
・車が家に突っ込んできて外壁が壊れた
・隣のビルから看板が落ちてソーラーパネルが壊れた

家や家具、家電が壊れたときは、まずはスマホで写真を撮っておこう。写真があると、保険会社に伝えやすくなる。

また、火災保険の時効は3年なので、さかのぼって請求できる場合もある。思いあたるトラブルがあるときは、保険会社に問い合わせよう。

なお、以上はあくまで一般的な火災保険の補償内容で、契約やケースによっては保険金が出ないこともある。

■火災保険の補償対象を広げるとどれくらい高くなる?

火災保険と聞くと、火事、地震、水害などで建物が壊れた時などしか使えないと思うかもしれないが、日常生活で建物や家財をうっかり壊してしまったり、汚してしまったりした場合に保険金をもらえる。ただし、契約時に注意が必要だ。

●補償対象を広げるとどれくらい高くなるのか

具体的に、補償対象を広げることでどれくらい保険料が変わるかというと、たとえばソニー損保の火災保険(保険期間5年、年払い、東京都マンション、鉄骨造70平方メートル、建物保険1500万円、家財保険100万円)で、「破損・汚損」のオプションを「建物のみ」に付けると、年間の保険料が1574円高くなる。

また「建物・家財」に付けた場合は2335円高くなる。なお、免責金額(自己負担額)は3万円だ。

金額は、詳細条件・時期などにより変わる可能性があるため、加入前に見積をとって確かめたい。保険会社によって補償の範囲が異なる場合や、そもそも破損・汚損を補償対象にしていない場合がある。

●保険を使ったら保険料は高くなるのか?

自動車保険では、事故で修理をする際に保険を使うと、等級が変わって翌年の保険料が高くなるが、火災保険では、破損・汚損で補償を受けても、保険料は上がらない。

家の設備や家電などの家財を、壊してしまったり、汚してしまったりして修理にお金がかかる場合は、火災保険の加入先に補償対象になるか確かめよう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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