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いちご×桜×抹茶のアフタヌーンティー&パフェ登場!老舗ホテル運営の日本茶レストラン現地レポ【千代田区御茶ノ水】

  • 2024.3.1

老舗ホテル龍名館が運営する「レストラン1899お茶の水」は、日本茶・お茶料理・お茶スイーツを提供する創作和食店。季節限定スイーツや厳選茶葉が毎回人気です。今回は旅行ジャーナリスト・フォトグラファーのシカマアキさんが「いちご×桜×抹茶のアフタヌーンティー&パフェ」について体験取材しました。

●明治32年創業、ミシュランガイド7年連続掲載の旅館ホテルに併設

東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」から地上に出て、歩くこと1分。本郷通りに面してそびえ立つ「ホテル龍名館お茶の水本店」は、明治32年(1899)年創業、この地で100年以上続く老舗の「旅館龍名館本店」が前身のホテルです。

2014年8月、旅館にホテルの要素を取り入れ、全9室のジュニアスイートルームがある高価格帯ホテルとしてリニューアルオープン。2015年から『ミシュランガイド東京』に7年連続で掲載されるなど、国内外でずっと高い評価を受けています。

3月1日からスタートする「春色スイーツと香るお茶フェア」(画像提供:レストラン1899お茶の水)

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このホテル龍名館お茶の水本店に併設され、リニューアル時に同時オープンしたのが「レストラン1899お茶の水」です。ホテルのメインダイニングとして、また、日本茶を使ったランチ、カフェ、そしてディナーを提供しています。

「ホテル龍名館お茶の水本店」のメインダイニングでもある創作和食店(画像提供:レストラン1899お茶の水)

●日本茶が存分に堪能できるレストラン、抹茶ビールはSNSで話題に

レストランの店内は、木目調で落ち着いた和風モダンかつ洗練されたインテリア。店内40席に加え、屋外テラスは32席設けられています。オフィス街にあるテラス席は貴重で、晴れた暖かい日中、夏の夜などはテラスが人気とのこと。

店内はシンプルかつ木目調のデザインで落ち着いた空間(画像提供:レストラン1899お茶の水)

ドリンクは、日本で生産されたお茶を中心に提供。通常メニューとして、「抹茶」「煎茶」「ほうじ茶」「和紅茶」が用意されています。いずれも、レストラン専属の日本茶専門家「茶バリエ」が丁寧に淹(い)れてくれ、それぞれのお茶が持つ魅力をじっくり味わうことができます。

茶バリエによってこれまで開発された日本茶ドリンクは、なんと80種類以上。特に、抹茶の量を3gから6gまで1g単位で選べる「濃茶ラテ」、砂糖など甘味を一切使わずにお茶本来のうまみや香りを最大限引き出した「日本茶ソーダ」など、斬新ともいえるアイデアから生まれた日本茶ドリンクも数多く、女性を中心に人気とのこと。いまやレストランの看板メニューとなった「1899抹茶ビール」は、一時期Twitter(現在のX)で注目ワードに上がるほど話題となりました。

●2024年春はイチゴや桜などのスイーツと「萎凋茶」が味わえる

日本茶を使ったフードやスイーツも、こだわりのメニューがそろっています。季節ごとのフェア開催時には、期間限定メニューが登場します。

寒い日々が続いた冬から、温かくなる春は心躍る時期。2024年3月1日(金)から4月30日(火)までの期間中、イチゴと桜、抹茶をメインとしたスイーツ3種と、花のような香りが楽しめる日本茶の萎凋茶(いちょうちゃ)を提供する「春色スイーツと香るお茶フェア」が開催されています。

「1899 アフタヌーンティープレート」(2,800円※日本茶飲み放題付き3,600円)。「抹茶カヌレ」「桜豆乳プリンといちごのミニパフェ」「桜あんと抹茶のチョコレートタルト」「いちごと桜のゼリー」「ほうじ茶羊羹」「濃茶アイス」とお花見気分の味わえるスイーツがずらり(画像提供:レストラン1899お茶の水)

「1899 アフタヌーンティープレート」(2,800円)には、スイーツ6種とセイボリー2種、季節の果物2種が一皿に盛り付けられ、一品ずつじっくり味わえるスイーツのセットに仕上がっています。見た目も味わいも華やかで、食べる前からテンションが上がります。

真ん中の「抹茶カヌレ」は、実はこのレストランで初登場の新作。外側がカリカリ、中がもっちりとした食感で食べ応えがあります。そして、桜色のゼリーに角切りのイチゴと桜の花の塩漬けが入った「いちごと桜のゼリー」は、まさに春らしさが堪能できるスイーツと言えるでしょう。

抹茶の味がしっかりわかるカヌレにイチゴなどが添えられている。カフェタイムのみ提供(画像:シカマアキ)

セイボリー(塩気のある軽食)は、抹茶塩の添えられた「春野菜の天ぷら」と、ローストされた「酒茶ケーキ 抹茶」をまぶして苔玉に見立てた「抹茶ポテトサラダ」です。天ぷらの野菜は入荷状況によって異なる旬の食材が味わえます。日本料理の修業を積んだ料理長が作る、素材を活かしたお茶料理やお茶スイーツの味は見事でした。

ワンプレートに9品が並ぶ光景は、まるで和食のよう。それぞれの量を少しずつ、しかもいろいろ味わえるという点でも満足度が高いセットです。

スイーツの合間に食べるのに最適なセイボリーも味や見た目までこだわりが見られる(画像:シカマアキ)

ほかに、自家製の桜豆乳プリンをベースに、桜ゼリーやベリーソース、イチゴ、濃茶アイス、白玉など17種もの素材をグラスに組み合わせた「いちごと桜の春色パフェ」(1,800円)も。見た目は華やかながら、甘さ控えめというのが、女子にはうれしいポイント。

さらに、抹茶と豆腐を使ったチョコレートと桜あんの二層仕上げ「桜あんと抹茶のチョコレートタルト」(950円)は、口どけなめらか。単品の場合は選べるアイス(抹茶、ほうじ茶、ジャージー牛乳、挽茶シャーベットから1種)に栗の甘露煮も添えられています。これも日本茶と絶妙に合うスイーツです。

「いちごと桜の春色パフェ」(1,800円)は17種の素材が入った贅沢さ(画像提供:レストラン1899お茶の水)

●話題の「萎凋茶」が期間限定で、煎茶との飲み比べセットも

萎凋茶は、最近話題となっている日本茶の1つです。萎凋とは、お茶の香りを高めるために茶葉の中にある水分を蒸発させ、葉を萎(しお)れさせる特殊な製法のこと。2023年4月には、大手飲料メーカーによる萎凋茶葉を使ったドリンクも発売されました。

萎凋茶と煎茶の飲み比べセット。茶菓子は日ごとに異なる。カフェタイムのみ提供(画像提供:レストラン1899お茶の水)

この萎凋したお茶「香るやぶきた」(700円)と、通常の煎茶「やぶきた」で味比べができる飲み比べセット(700円)を期間限定でラインアップ。注文後に一杯ずつ「茶バリエ」による急須での淹れたてが提供されます。

飲み比べてこそ「萎凋茶」と通常のお茶との違いがよくわかる(画像:シカマアキ)

萎凋茶はふんわりとした花のような香りを楽しみながら味わいはすっきりと飲みやすく、一方で同じ品種と産地の茶葉を使っていても煎茶は日本茶が持つ渋みと後味のよさが引き立ちます。萎凋茶を味わうには、普段のお茶とじっくり飲み比べできるこのセットがおすすめです。

●お茶だけでなく料理やスイーツなどから「日本茶」をより知ることができる

日本において歴史と伝統があって奥の深い、日本茶の世界。「レストラン1899お茶の水」は、ただ単にお茶を飲む場所にとどまりません。

お茶を使ったスイーツや料理、アルコールを味わうだけでなく、茶バリエがお茶を淹れる工程などを見て、お茶について知り、お茶に対する理解を深めることができる場所でもあります。自宅で普段にお茶を飲む、淹れる意識も良い意味で変わるかもしれません。

「日本茶」という日本の伝統文化をより知ることができるレストランでもある(画像:シカマアキ)

年に6回程度あるフェアの時期には、通常メニューに加え、期間限定の特別なスイーツやお茶などを味わうことができる絶好の機会。日本茶の世界をさまざまな角度から体験し味わってみてはいかがでしょうか。

■レストラン1899お茶の水住所:東京都千代田区神田駿河台3-4(ホテル龍名館お茶の水本店1F)TEL:03-3251-1150営業時間:【ランチ】11:00~14:00【カフェ】14:00~17:30(LO.17:00)※アフタヌーンティーは事前予約制(カフェタイム限定)【ディナー】月曜~土曜17:00~22:00アクセス:東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」より徒歩1分JR・東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」より徒歩3分※最新の営業状況については公式サイトをご確認ください

シカマアキ

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