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志尊淳の優しい眼差しに杉咲花「胸がいっぱいになりました」『52ヘルツのクジラたち』の“手を取り合って臨んだ”撮影シーンとは?

  • 2024.3.2
志尊淳の優しい眼差しに杉咲花「胸がいっぱいになりました」『52ヘルツのクジラたち』の“手を取り合って臨んだ”撮影シーンとは?
(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

杉咲&志尊が「最も印象に残ったシーン」を振り返る!

杉咲花を主演、志尊淳を共演に迎え、成島出監督が本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説を映画化した『52ヘルツのクジラたち』。本作より、杉咲と志尊が手を取り合いながら挑んだ特別な本編シーンとインタビュー映像を紹介する。

本作は、2021年の本屋大賞を受賞し、累計発行部数100万部目前の町田そのこによる同名小説の映画化。「52ヘルツのクジラ」とは、他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。しかし、そんな「世界で最も孤独なクジラ」たちにも、その声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといる。その声はいつか届く。切なる想いの先に、胸を揺さぶる希望の光を届けてくれる、愛の物語が完成した。

ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えないアンさんとの日々だった——。

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・三島貴瑚を演じるのは杉咲花。貴瑚の声なきSOSを聴き、救い出し支える岡田安吾役には志尊淳。さらに宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、余貴美子、倍賞美津子ら豪華俳優陣が顔を揃える。監督を務めるのは、『八日目の蝉』(11年)『銀河鉄道の父』(23年)の名匠・成島出。

今回紹介する本編映像では、かつて貴瑚(杉咲)が安吾(志尊)に救われたかけがえのない時間が切り取られている。3年前——。毎日ひたすら義理の父の介護に身を捧げ、家族に人生を搾取されていた貴瑚。絶望を抱え走ってくるトラックの前に進み出た貴瑚を助けたのがトランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾だった。

「新しい人生を生きてみようよ」と手を差し伸べてくれた安吾と、親友・美晴(小野花梨)の助けにより人間らしい生活と何年かぶりに笑顔を取り戻した貴瑚。貴瑚は安吾に付き添われて実家に帰り、まとわり付く母親に何とか別れを告げるが、帰り道、泣き崩れてしまう。

そんな貴瑚を安吾は優しい瞳で包み込み、「52ヘルツのクジラの鳴き声」をプレゼントしてくれたのだった。「僕は寂しくて、悲しくて、死にそうなときにこれを聞くんだ」と語る安吾もまた孤独な心を抱えており、2つの孤独な魂が共鳴する優しく愛おしい瞬間を杉咲と志尊が見事に演じ切っている。

また、インタビュー映像では、杉咲と志尊も「最も印象に残ったシーン」として本シーンを挙げており、「互いに手を取り合って臨んだ」と撮影を振り返っている。さらに杉咲は「現場ではアンさんがどんな顔をしているか見ることが出来なかったんですが、本編を見た時に、こんなにも優しい眼差しで隣にいてくれたんだな。ということに胸がいっぱいになりました」とコメント。実力派若手俳優同士のかけがえのない絆が紡いだ、切なくも愛おしい世界観に期待が高まる。

『52ヘルツのクジラたち』は現在公開中。

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