1. トップ
  2. おでかけ
  3. タイガー・ウッズが監修したコースに潜入!実はオバマ大統領が結婚式を挙げた…!?

タイガー・ウッズが監修したコースに潜入!実はオバマ大統領が結婚式を挙げた…!?

  • 2024.3.1

アメリカ第三の街・シカゴ(イリノイ州)にある市営コースが、タイガー・ウッズの手によって改修されていると聞き、現地に突撃!

タイガー設計のシカゴの新コースオープンはいつ?

タイガー・ウッズが監修したコースに潜入!実はオバマ大統領が結婚式を挙げた…!?
シカゴのふたつの市営コース「サウスショアGC」(写真上段)と「ジャクソンパークGC」(写真下段)がひとつになり、タイガー・ウッズ設計のチャンピオンシップコースに生まれ変わる予定。タイガー・ウッズ財団のホームページにある「設計図」(※下記URL)をぜひ見てほしい。27ホールを18ホールにするため広々としていて距離もありそう。ミシガン湖に面したレイクサイドコースは景観もよいはず。設計図内には6ホールのショートコースもあった

シカゴには、オリンピアフィールズCCやメダイナCCといったメジャー大会を開催したコースなど、多くのゴルフ場がある。今年8月には、BMW選手権の会場のオリンピアフィールズCCに取材に行ったが、別の目的で市営コースにも訪れた。シカゴの中心街から南へ20分、ミシガン湖に面した場所に、9ホールのシカゴ市営コース「サウスショアGC」がある。

元々はプライベートコースとしてはじまり、1974年にシカゴ公園局へと所有者が移管。ボールルーム(舞踏室)や劇場も備えた豪華な造りのクラブハウスは、現在は地域文化センターとしても利用されている。このコースを訪れた理由のひとつは、オバマ元大統領夫妻がクラブハウスで結婚式をあげた場所として知られており、その地を見てみたかったから。

タイガー・ウッズが監修したコースに潜入!実はオバマ大統領が結婚式を挙げた…!?
オバマ氏が挙式をあげた部屋。ミシガン湖が見渡せる大きな窓があり、デコレーションが施された天井が豪華。これが現在は公共施設だというのは驚きだ

オバマ氏はハワイ出身だが、ハーバード大学ロースクールを卒業後、地元シカゴ大学で教鞭を取り、その後はイリノイ州議会議員、連邦上院議員を経て、08年に大統領就任。シカゴは第2の故郷なのだ。クラブハウスの裏手にはプライベートビーチがあり、ネットは張られているものの湖に向かってショットが打てる練習場もある。コースの全長(9ホール)は、フルバックでも約2700ヤードと短いが、都会の真ん中にあるコースとしては十分だ。

そんなサウスショアGCにはすぐ隣に位置する、同じく市営コースのジャクソンパークGC(18ホール)と併せての再開発計画がある。合計して27ホールを有する現在の敷地を18ホールのチャンピオンシップコースへ改修。そして、その設計を担うのがタイガー・ウッズで、この計画は18年に発表されており、タイガー・ウッズ財団のサイトには、改修後の18ホールの設計図も掲載されいる。

タイガー・ウッズが監修したコースに潜入!実はオバマ大統領が結婚式を挙げた…!?
オバマ記念館の建設予定地。「COMING SOON!」(もうすぐ、まもなく)の幕が張られているが、まだまだ時間がかかりそう

しかし、この計画がなかなか進んでいない。コロナ禍も影響しているが、同地区の改修計画の中には、オバマ元大統領の記念館を建設する計画も含まれている。そのため、元々市営地という公有地を開発するために関係各所との調整に時間がかかっているのだろうか。コースで働く人々は口をそろえて「タイガーが設計して改修する計画はたしかにあるんだけど、工事そのものが遅々として進んでいない」と語る。

工事現場らしい場所を歩くと、記念館の建設予定地を見つけたが、思ったよりも規模が大きく完成までにはまだまだ時間がかかりそうに思えた。とはいえ、アメリカも完全にコロナ禍を脱し、今後は工事もスピードアップするはず。タイガーが改修したコースでメジャーが開催される日を、焦らずゆっくりと待つのも、遠足の日を楽しみにするような気分でいいかもしれない。

※https://tgrdesign.tigerwoods.com/wp-content/uploads/sites/5/2018/01/TGR-Design-
Conceptual-Routing-South-Shore-and-Jackson.pdf

いかがでしたか? 新規オープンが楽しみですね!

フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE

元記事で読む
の記事をもっとみる