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松村北斗の好演、佐久間大介の怪演、アカデミー賞候補作も!映画ライターが選ぶ「必ず見たい映画5選」

  • 2024.3.1
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2024年2月は、日本映画と外国映画がいいバランスで公開されています。その中から映画ライターの筆者が「絶対見て!」と自信を持ってオススメできる映画をご紹介しましょう。※サムネイル画像:(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年2月は、日本映画と外国映画がいいバランスで公開されています。その中から映画ライターの筆者が「絶対見て!」と自信を持ってオススメできる映画をご紹介しましょう。※サムネイル画像:(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

映画ライターの筆者が「これは絶対見て!」と自信を持ってオススメできる作品をご紹介します。「2月の超厳選映画5選」、さぁ、早速いってみましょう!

1:『夜明けのすべて』(2024年2月9日公開)

(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会


『ケイコ 目を澄ませて』(2022)が絶賛され各映画賞を受賞した三宅唱監督が瀬尾まいこの同名小説を映画化。

パニック障害を患う山添くん(松村北斗)とPMS(月経前症候群)の藤沢さん(上白石萌音)がお互いに理解を深め、同僚として良好な関係を築いていく姿を描いたヒューマンドラマ。

男女間の交流の物語ですが、恋愛要素はゼロ。山添くんと藤沢さんを中心に、彼らが務める栗田科学の上司や先輩との関係も描かれます。ぬくもりを感じさせる良作です。

監督:三宅唱

2:『身代わり忠臣蔵』(2024年2月9日公開)

(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会
(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会


斬られて死んだ吉良上野介(ムロツヨシ)のそっくりな弟の坊主・孝証(ムロツヨシ)が上野介の身代わりに! 幕府をあざむき、なんと大石内蔵助(永山瑛太)と結託して討ち入りを阻止するという時代劇コメディー。

ドタバタでにぎやかな中で孝証の意外な一面、本音が見え隠れ。ムロツヨシの芝居の力が映画の質を高めています。共演は川口春奈、林遣都、北村一輝など。

監督:河合勇人

3:『ボーはおそれている』(2024年2月16日公開)

(C)2023 Mommy Knows Best LLC, UAAP LLC and IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.
(C)2023 Mommy Knows Best LLC, UAAP LLC and IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.


ささいなことが気になって仕方がない中年男性のボー(ホアキン・フェニックス)は、母が怪死したという連絡を受け、急いで里帰りをしようとするものの、全身刺青の男に追われたり、交通事故に遭ったり、実家に帰るまでに悪夢のような体験をすることに!

実家までの道中の出来事もすごいけど、帰宅してからも地獄の連続でボーが気の毒……。不気味なホラー映画『ミッドサマー』のアリ・アスター監督の個性が炸裂した作品です。

監督:アリ・アスター

4:『マッチング』(2024年2月23日公開)

(C)2024『マッチング』製作委員会
(C)2024『マッチング』製作委員会


ウェディングプランナーの輪花(土屋太鳳)はマッチングアプリで知り合った吐夢(佐久間大介)とデートをすることになるが、どこか怪しげな大介に心が惹かれない。しかし、吐夢は輪花に執着し、ストーカーと化していく……。

Snow Manの佐久間大介がストーカー役を怪演。不気味な登場シーンから少しずつ人間性を見せていく芝居で新境地を開拓しました。謎解きをしながら見ていくのも楽しいと思います。

監督:内田英治

5:『落下の解剖学』(2024年2月23日公開)

(C)2023 L.F.P. – Les Films Pelléas/Les Films de Pierre/France 2 Cinéma/Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma
(C)2023 L.F.P. – Les Films Pelléas/Les Films de Pierre/France 2 Cinéma/Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma


第96回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされたミステリー。雪山の山荘で男が転落死。殺人か、事故死か、自殺か……。人気作家の妻(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑がかけられ、裁判に。そこで夫婦の秘密と嘘が明らかになっていくという物語。

本格ミステリーではなく、秀逸な人間ドラマ……というか夫婦の物語。人気作家の妻と作家を目指す夫の本音が明らかになったときの衝撃! 演出、脚本、俳優陣の芝居、全てが一流の傑作です。

監督:ジュスティーヌ・トリエ

文:斎藤 香(映画ガイド)

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