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【旅の時短術】外国人でも香港国際空港の自動化ゲートを通過して入国できる

  • 2024.3.1

海外旅行で避けて通れないのが入国審査です。時には長蛇の列に並ばざるを得ず、30分や1時間以上待たされることもありますよね。香港では、旅行者が加入しているマイレージクラブや訪れる頻度によって、手続きをすれば外国人でも自動化ゲートを通って入国できるんです。この記事では、筆者の失敗談を交えながら、手続きや必要な条件、気をつけるべきポイントを解説します。

©︎Lee Yiu Tung / Shutterstock.com

登録すればパスポートのスキャンと生体認証で通過

香港のイミグレーションでは、e-道(e-Channel)と呼ばれる自動化ゲートのシステムを導入しています。

生体認証技術(顔認証や指紋認証)を用いて、旅行者の身元を確認。有人カウンターでの手続きに比べ、入国にかかる時間は大幅に短縮。また、手書きで入国カードを記入する必要もありません。

この自動化ゲートは、香港居民だけでなく、特定の条件を満たす外国人旅行者も利用可能です。

©︎WKanadpon / Shutterstock.com

マイレージクラブに加入していなくても諦めないで

香港の入国管理局の公式サイトによれば、次の基準を満たしている場合、登録する資格があるとのこと。

 

(1)18歳以上。

(2)有効な渡航書類と、必要に応じて有効な数次訪問ビザを所持していること。

(3)以下の有効な書類のいずれかを所持していること:

- 香港特別行政区トラベルパス;

- 裏面に「HKG」と印刷されたAPECビジネストラベルカード。または

- この制度に参加している航空会社が発行するマイレージプログラム会員カード(詳細は航空会社にお問い合わせください)。

(4)上記項目 (3) に記載されている書類のいずれかを所持していない乗客の場合:

- 香港特別行政区への入国ビザ/許可を取得する必要のない有効な旅行書類を所持している。および

- e-チャネル サービスに登録する直前の過去 12 か月間に、香港国際空港経由で香港特別行政区を少なくとも 3 回訪問したことがある。

(5)香港特別行政区では不利な記録はない。

 

残念ながら、いくつかの条件がありますが、18歳以上の日本のパスポート保持者で、e-道のシステム(フリークエントビジターeチャネル)に参加している航空会社が発行するマイレージプログラムに入会していれば、申請ができることになります。

日系の航空会社だとJALもしくはANAの、以下のマイレージクラブに入会しているパスポート保持者が該当します。

JAL

a.JMBダイヤモンド会員

b.JGCプレミア会員

c.JMBサファイア会員

d.JMBクリスタル会員

ANA

「ブロンズサービス」メンバー

「プラチナサービス」メンバー

「ダイヤモンドサービス」メンバー

上記のマイレージクラブに入会していなくても、自動化ゲートの登録を諦めてはいけません。e-道の手続きを行う直前1年間に3回以上、香港国際空港を利用して香港を訪れていれば条件を満たすことができます。

Baggage Reclaimに入る前に手続きを

登録場所は、Frequent visitor e-channel Enrolment officeまたは湾仔の登録事務所で手続きを行えます。空港では、イミグレを通過してすぐの手荷物受取エリア(Baggage reclaim)に入る自動扉までの間に手続きカウンターがあります。一度イミグレを出てしまうと、手続きするオフィスへ戻れなくなってしまうので気をつけましょう。

施設名:e-Channel Enrolment Offices

住所:Hong Kong International Airport Terminal 1

Arrival North Hall(after arrival counters)

Arrival South Hall(after arrival counters)

営業時間:

[North Hall]10:00 a.m. – 6:00 p.m.

[South Hall]7:30 a.m. – 11:00 p.m.

施設名:Immigration Headquarters

住所:e-Channel Enrolment Office 7/F, Immigration Tower,7 Gloucester Road, Wan Chai

電話番号:(852) 2824 6111

営業時間:8:45 a.m. – 5:00 p.m.

定休日:Saturdays, Sundays and public holidays

手続きでは、パスポートと必要に応じてビザを提示。必要書類の記入と顔写真の撮影、指紋採取が行われます。登録が終了すると、パスポートの背面にバーコードが印刷されたシールが添付されます。

パスポートの有効期限と数え方に注意

以前、筆者は中国の深圳(しんせん)に滞在していたため、頻繁に香港国際空港を利用していました。実際にe-道の手続きを行ったことがあるのですが、受け付けてもらえないこともありました。筆者の失敗談を交えながら、気をつけるべきポイントをお伝えします。

3回にカウントされるのは空港利用時のみ

e-道に登録するためには、空港から3回香港に入らなければなりません。陸路やフェリーでも香港を訪れることができるのですが回数には含まれません。また、トランジットや香港国際空港から深圳やマカオなどの近隣都市へフェリーで移動する場合も、香港のイミグレを通過することはありません。

パスポートが更新されると回数がリセットされるかも

4回目に香港国際空港から香港へ入境した際、手続きを行おうとしましたが、直近1年間の間にパスポートが更新されていたためか登録できませんでした。パスポートの有効期限が迫っている人は更新してから登録するのがベターです。

手続きができるのは実質4回目?

更新したパスポートで、空港から3回目の入国を果たした筆者は、「やっと登録できる」と心を弾ませながら手続きに向かいましたが、またしても拒否。どうやら、3回目の入国直後はカウントされないようです。後日、湾仔の入国管理局で申請するか、実質4回目の渡航時の登録になるでしょう。

一度登録すればパスポートの有効期限が切れるまで使える

晴れて登録できれば、香港へのイミグレーションの通過が格段にスムーズになります。入国カードを書かないで済みますし、長い行列に長時間並ぶこともありません。自動化ゲートでは、パスポートに添付されたバーコードを読み取った後、指紋と顔写真を照合するだけ。到着後、スピーディーに移動できます。しかも、一度登録してしまえば、パスポートの有効期限が切れるまで利用できるとのこと。

また、この自動化ゲートはフェリー乗り場や陸路のイミグレにも設置されているため、空港だけでなく、深圳やマカオなどの近隣都市から香港を訪れる際も利用できます。

ちなみに、香港を離れる時はSD(Smart Departure、離境易)という自動出国ゲートが導入されており、こちらは特別な手続きをせずに利用することができます。e-道と同じように、機械でパスポートを読み取り、生体認証で通過します。

©︎S. LAU / Shutterstock.com

出張や旅行で香港を多く訪れる人はぜひ自動化ゲートを利用して、旅の時間を有意義に活用してみてはいかがでしょうか。

[参考]

e-Channel Services for Visitors|Hong Kong Immigration Department

フリークエントビジターeチャネル|Japan Airlines

香港国際空港の優先レーン|ANA

[Photos by Shutterstock.com, Makoto Shigeta]

 

 

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