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実はバレてます…!「普段は汚そう」と思われる部屋の特徴と対策【片付けのプロ直伝】

  • 2024.2.28

急な来客があるとき、散らかっているものをあちこちに動かして、なんとか片付け完了! という人も多いはず。ですが、一見きれいな状態にできても、その場しのぎの片付けであることがバレてしまっていることも…。今回は整理収納アドバイザーである筆者が、「普段は片付いてなさそうな部屋」の特徴と、片付けのポイントをご紹介します。

「普段は片付いていない部屋」の特徴3つ

ものを端に寄せているだけ

©のぞみ

机の上やキッチンカウンターの上に載った雑貨や書類を端っこに寄せているだけ。ものの住所が決まっておらず、いつも適当にこのあたりに置いていることが分かってしまいます。

とりあえず隠す

©のぞみ

ゴチャゴチャな子どものおもちゃに、布をかけて目隠ししたり、畳むのが面倒で放置していた洗濯物を、空いている部屋に避難させたり…。一部を見えないようにごまかしてみても、周りがまだゴチャついていて、実は完全には隠しきれていない場合も多いのです。

いったん詰め込む

©のぞみ

隙間なくみっちり突っ込まれた本棚、洗面所の棚にぎっしり詰まった化粧品。入りきらないアイテムが溢れて出しっぱなしになっているなど、覚えはありませんか? 第三者が見ると、ものの量の管理がうまくできないタイプと思われてしまうかもしれません。

上記のように、来客前に慌ててする片付けは、見えているものを見えなくすることだけで終わっていませんか?「あとでやろう」「いつかなんとかする」と片付けをいつも後回しにしていると、以下のように散らかり具合を冷静に判断できなくなることもあります。

  • 散らかっている状況を当たり前に感じてしまう
  • ホコリや汚れのひどさに鈍感になりやすい
  • きれいな状態を上手にイメージできなくなってしまう

きれいな状態がイメージできないと、「目の前にあるものを、今だけなんとかする」ことだけに集中してしまい、換気やニオイ、明るさなどお部屋全体の清潔感を整える余裕はなくなりがちです。また、来客前に慌てて一部だけ片付けることは、ただの「ものの移動」になってしまい、その後にまた元に戻すのも大変です。結局なんだか気持ちがすっきりしないなと感じる方も多いかもしれません。

片付けは他人軸ではなく自分軸で考えてみよう

「他人に見られてどう思われるか気になるから」「オシャレなお家だと思われたいから」など、人によく見られたいからと一時的に片付けるのは避けましょう。

家族や自分の持ち物を大切に使いたい、疲れを癒してリラックスできる空間にしたい…など、「その家で暮らしている自分自身が気持ちいいから」という理由で片付けられるとよいですよね。他人軸が目的で片付けるよりも、自分軸で片付けに取り組む方が、毎日自分のために継続しやすくなります。本当に心地のよい家のイメージもはっきりと分かりやすくなり、片付けへのモチベーションもぐんと上がるはずですよ。

自分自身も大切にできる片付けを目指そう!

来客時に慌てて見栄えだけをよくするのでなく、自分自身も大切にできるお片付けは、「小さく続けられて、アクション数が少ない仕組みづくり」だと筆者は考えます。

小さく続ける

©のぞみ

片付けと言えば大掛かりで時間がかかりそうと感じる方も多いかもしれませんが、引き出しひとつ分、棚一段分など、狭いスペースからまず始めてみましょう。

例えば、キッチン周りだとアイテム別で見直してみたり、洗面所ではタオル類だけ取り出して肌触りを確認したり。スペースにあるものを一気にすべて片付けなくても、小さなところから手を動かしてみることがおすすめです。自分の手で少しずつ進めていくことで片付けスイッチが入ってきて、なかなか続けにくいと感じやすい片付けも継続しやすくなります。

アクション数を減らす

©のぞみ

ものを置きっぱなし、やりっぱなし、開けっ放しにして散らかってしまうのは、出したりしまったりするアクション数が多いことも大きな原因のひとつです。例えば、上着をリビングに置きっぱなしにしてしまう場合、「クローゼットに持っていく、扉を開ける、ハンガーにかける、ハンガーを戻す、扉をしめる」といった、しまうまでに5つのアクションが必要です。

面倒なアクション数を減らすには、

  • 玄関に上着用のフックを付ける
  • 玄関に上着を入れるカゴを用意する
  • クローゼットの扉にフックを付ける

など、手間がかかるアクションをひとつでも減らすにはどうしたらいいかな? と、自分の行動に合った片付け方に変えてみるのもよいでしょう。

「~しっぱなし」をひとつずつ改善していくことで、常に散らかった状態からいつもすっきりとしたきれいな家へと、着実に変化を起こせるはずです。来客に限らず、自分自身も気持ちよく迎えられるお部屋を目指してみましょう!

まとめ

来客前にお部屋をきれいにすることは、とても大切なことです。しかし、ものを「寄せるだけ」「隠す」「突っ込む」だけでは、散らかっている部屋の根本的な解決にはなりません。

本当であれば、その家で暮らしている自分自身が居心地のよい清潔なお部屋にしておくことで、誰が来ても慌てず落ち着いて気持ちのよいおもてなしができるでしょう。自分もお客さまも心地よく、一緒に過ごす時間を大切にできるお部屋を目指して、小さく続けてラクに行動できるお片付けの仕組みづくりを考えてみてくださいね。

筆者情報

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram@non.karoyakani

文/のぞみ

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